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退院

2013.08.18 (日)


先週、次男が退院した。

約7ヶ月間の長期入院だった。ここ数週間の状況で、新年度が始まる9月までには出られるだろうと予想していたが、医療チームが決断を下すと、あっという間に手続きが進んだ。

お迎えの日にはミーティングもなく、私は退院同意書らしき1枚の紙に署名しただけだった。7月後半から長い外泊許可を何度かもらっていたにしろ、あっさりしたものだ。

医者とソーシャル・ワーカーに握手して、病院を出た。

いつもの外泊と同じような錯覚にとらわれたが、次男が大きなボストンバッグを提げているのを見て、確かにもうここには戻らないのだと思った。

その後は、前にお世話になったところに通院している。

いろいろなプログラムがあって、次男は平日の朝9時から午後3時までそこで過ごす。いわばリハビリである。病棟からいきなりハイスクールに戻らないほうがいいと医療チームに言われたので、従うほかない。

長期入院していたところは車で1時間かかり、私は疲労困憊した。今度は片道25分だが、2往復すれば運転で1日2時間がつぶれる。

次男は朝の車中ではあまりしゃべらない。寝不足なのか、ぐっすり寝ることもある。午後は、その日にあったことをわりとよく話す。

もともと長男より日本語が下手だったのに、長い入院で私と話す機会が極端に減ったせいか、たどたどしい。それでも、せっかく日本語で話してくれるので、私にしては辛抱強く相手をする。


       *


次男は2種類の薬を飲んでいる。

病院を出るときに向こう3週間分の処方箋をもらい、近所のドラッグストアで出してもらったのだが、片方の薬の用量が半分だった。次男が気が付いてくれてよかった。私はラベルも見なかったし、手書きの処方箋は読めたもんじゃない。

どこで間違いが起きたのかわからない。今の病院の医者に電話して、正しい処方箋を出してもらった。

薬のボトルに書いてあった医者の名前は、医療チームのメンバーではなかった。それにしてもカルテを見ればわかるだろうに、誰かが再確認しないのだろうか。

私は、ディーラーで車検をしてもらうとき、フロントガラスに確かに新しいラベルが貼ってあるかを駐車場を出る前に必ず確かめる。

20年以上前、一度だけ古いラベルのままだったことがあったせいだ。家に戻ってディーラーに電話したら、「ああ、そうでしたか。新しいのを張るので、また車を持ってきてください」と平気で言う。

もちろん謝罪の言葉はなかった。日本なら、ディーラーがすぐに私の家にやってきて、その場でラベルを張替え、申し訳ないと謝り、粗品の一つも持参するところなのにとショックを受けた(私は日本では車の免許がないので、日本のディーラーが実際そこまでするのか知らない。いや、まず張り替え忘れるなんていうヘマはしないのか)。

今では、間違っているという前提で物事に対処する癖がついた。まさか、あれだけ長くいた病院で最後にこうなるとは、私もまだまだ甘い。


          *


ともかく、これで次男が9月からハイスクールに復帰できるめどが立った。

すでにアドバンスのコースをいくつか履修していたので、最終学年であるシニアには卒業に必要な科目だけを取ればよい。

ガイダンス・カウンセラーは、いつまた入院するかわからないし、院内学校でも学べるように、なるべく簡単なコースにしろと言う。次男が取らなくてもいい理科を一つスケジュールに入れたいと伝えると、それはやめてほしいとほのめかされた。というわけで、体育以外は、英語を2つと社会を2つだけである。

大学に志願する際、こういう科目の取り方は不利だ。いい大学に行こうと思えば、大学レベルのAPプログラムをいくつも取って、意欲と能力を示さなくてはならない。

次男の場合、当面の目標は来年6月の高校卒業。

同級生は、この秋から本格的に大学進学の準備を進める。次男は、今のままではおそらく願書も出せない。ジュニアに取るべき英語の単位がないのが一番のネックだが、長い入院生活のあとでハイスクールに適応できるかどうかも不安要素だ。

あまり先のことを心配してもしょうがないと思いつつ、ゲーム以外には興味を失ったような次男が歯がゆい。

発病前からゲームに熱中していた次男は、入院中に離れていたパソコン三昧となり、ゲームにフェイスブックにチャットに忙しい。昨夜は夜中の1時までゲームをしていて、夫と衝突した。

先が思いやられる。


         *


長男は長男で、あと2週間で大学に戻るのに、こちらもアニメを見たり、友だちとスカイプしたり、もちろんゲームもしたりして、まるっきり自覚がない。

アルバイトもしていないし、せいぜい自分の洗濯をして、皿洗い機から食器を出す(それも私に何度も命じられてやっとする)くらいの手伝いしかしていない。

それにしても、大学生がこんなに本を読まなくていいのだろうか。

アート専攻だって、大学生なら本を読め!と思う。

スマートフォンがあって、マックがあって、ネットがあって、そんな環境では読書は後回しになるのだろう。

私だって、パソコンがなければ、きっともっと本を読んでいる。少なくとも、よその犬や猫のビデオで時間をつぶすよりもう少しまともなことに頭を使っているだろう。

しかし、パソコンがあるからこそ、世界中のニュースが簡単に読めて、デイヴィッドのビデオをいくつでも見られるわけで、もし火事になったら自分のラップトップと猫2匹を抱えて逃げようと私は考えている。


          *


今度の木曜日、長男が2回目の路上試験を受ける。

1回目は散々だった。今度こそ合格してもらわないと、私がいつまでも運転せねばならない。長男は夏休み中は空手も再開したので、毎週何度かの送り迎えも私がやっている。

長男の友だち(同級生)は、なぜか誰も運転免許を持っていない。一つ下の学年、つまりこの6月に卒業した子たちのほうが免許保有率が高い。そちらのグループと出かけるときはいいのだが、同級生たちだと相変わらず私や他の親御さんが運転手をしている。

あいかわらずぼんやりしているし、ぎりぎりまでやらないし、私任せだし、大学生はこんなものなのだろうか。私が何でも先回りしてやり過ぎたせいだろうか。


         *


大きくなるって、いいね!」と長男がうれしそうに言った。

何週間か前に、外出許可をもらった次男を散髪に連れて行ったときのことである。練習のために、長男が運転した。

私は次男に付き添い、その間に長男にスーパーで買出しをさせ、途中で様子を見に行って私がレジで支払いをし、「これ、車のトランクに入れてからこっちに来て」と長男に車の鍵を渡した。

そうして、ヘアサロンに戻ってきた長男が開口一番、私に言ったのが先のセリフ。

それまではいつも私といっしょに行動していたのに、初めて一人で動けるようになり、しかもヘアサロンに来る前には隣のドラッグストアにも寄ってきたらしい長男は、楽しそうだった。車がないとどこにも行けないところで育った子が、ボストンの大学生活で自由の味を知った。ここに戻ってみて、改めてそう思ったのだろう。

「そうよ。大きくなるって、大人になるってことでしょ、いいでしょ?」と私。

「特に、お金の心配をしなくていいうちは、そりゃいいわよねえ。スーパーでもガソリンでもぜんぶお母さんが出してるしねえ」と当てこすりを言うと、「はい、それはわかってます」と長男はにやりとした。

猫は1年で大人になるが、人間の場合は20年。うちの息子たちの場合は、もっと先かもしれない。


<今日の英語>

It's just mind over matter.
単に気力の問題だ。


デイヴィッド・ギャレットのインタビューより。まだ子どもだったころ、両親に首の痛みを訴えたときの彼らの返事。文字通りには、matter(物体、肉体)に勝るmind(精神)で、肉体的な困難を精神力で乗り越えること。早い話が、「そんなもの、根性で治せ。」



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 |  子ども  |  コメント(1)

Comment

次男くんの退院おめでとうございます。

自覚が無い、考えが甘い、呑気だ・・・同年代の息子がいる私も日頃から思っていることです、男の子は精神的にもとても幼いですし、毎日イライラさせられます。

kometto3もお疲れがでませんように。
Yuka |  2013.08.19(月) 18:01 | URL |  【編集】

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