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ご近所ゴシップ

2013.07.28 (日)


最後に近所の人と話をしたのはいつだったか。

私は近所付き合いをしない。

郵便受けを見に行ったり、芝生を直したり、雪かきをしたりするときに、たまたま誰かが通れば手短かに世間話をする程度。タイミングが合わないと、誰にも会わないまま季節が終わる。

このへんは敷地が広く、隣や向かいも離れている。どこに行くにも車なので、道路ですれ違うことはあるし、たまには犬の散歩をしている人を見かけるが、手を上げて合図するくらいである。

私はそのほうが気楽で好きだ。でも、これなら孤島の一軒家に住んでも同じだなとたまに考える。夫は私以上に引きこもっているので、おそらく近所の人たちは私たちを変わり者だと思っているだろう。

まあ、そんな私にも挨拶をしてくれるし、疎まれている気はしない。この住宅地にいるアジア人は中国からの養女を除けば私だけだが、差別されたことはない。むしろ、なぜか気を使ってくれているふしがある。

ただし、見えない壁のようなものは常に存在する。

どっちにしろ、私は人種に関係なく、相手に踏み込まれるのも自分から相手の懐に飛び込むのも苦手なので、壁を作っているのは私かもしれない。

子どもたちが小さい頃は、スクールバスが止まる所で、あるいはプレイデートで行き来があったが、すっかり疎遠になった。そんな私の情報源は主にお隣のご夫婦で、ドライブウェイが並んでいるだけあって、一番顔を合わせる機会が多い。

これは、彼らが教えてくれた過去1~2年ほどのゴシップである。


       *


なかなか売れなかったお向かいの家が、市場価格の半分程度の売値で取引された。

しばらく空き家のようになっていたのを、担当していた不動産エージェントが買い取った。お向かいのS夫妻はまだローンを払い終えておらず、エージェントがまるっきり肩代わりするような形になった。そして、それをまた他の人に売ったという話だ。

お向かいには、クリスマスの前日に大きな引越し用のトレーラーが来ていたが、実は、ご主人はその半年以上前にフロリダに移り住み、奥さんだけが残っていた。

もともと心臓を患っていたご主人は、フロリダで3回目の手術を受けた。奥さんはニューヨークとフロリダを行ったり来たりして、家が売れるのを待っていたらしい。しかし、あまりにも長い間、買い手がつかなかったため、とうとう前述のような形で家を手放したそうだ。

新しい住人は、ご夫婦とハイスクールに通う女の子らしい。私は娘さんと一度話したことがあるだけで、ご主人は車から見かけて手を振っただけ、奥さんには会ったこともない。たまに、大きな音量で若者向けの音楽を流しながら、お向かいのドライブウェイを早いスピードで上がっていく車を見た。もしかしたら、男の子もいるかもしれない。

引越しの挨拶もないし(私の知る限り、このあたりではわざわざご近所を訪問して挨拶することはない。顔を合わせたときに自己紹介をするだけ)、1年半前に引っ越してきたお向かいは未知の人々である。


        *


お向かいとほぼ同じ時期に家を売りに出した、この通りの行き止まりに住んでいたC家。

そちらも時間がかかったが、普通に買い手がつき、不動産エージェントの「売れました」というPR葉書がうちにも届いた。

Cはこの近所ではちょっと変わった一家で、ブルーカラーの色が濃い自営業の人たちだった。クイーンズの家を売って、ローンなしでその家を買ったのが自慢だった。しかし、家の中を大きなラブラドル・リトリーバー(これもブリーダーから買った純血種という自慢)が走り回り、子どもがローラースケートで室内を移動するという有様で、ちょっとスノッブ気取りの他の奥さん連中からは陰口をたたかれていた。

息子ばかり3人いたが、あまり勉強のできるタイプでなく、バイクやクワッドを乗り回していた。それでも、上の二人はハイスクールを卒業して、コミュニティ・カレッジ(2年制大学)かテクニカル・カレッジ(専門学校)に行ったようだった。

一番下の子は長男より一つ下で、家を売りに出したときにはまだハイスクールの2年目が始まったくらいだったか。なぜかスクールバスには乗らず、いつも親が送り迎えした。その子は小さいときからトラブルを起こしがちで、うちの息子たちは関わらないようにしていた。

それにしても、おかしな時期に家を売るなあと思っていたら、離婚して財産を分配するためだったとお隣のご主人に聞いて驚いた。

ちょっとしたお店を開いたり閉めたりを繰り返していたチェーンスモーカーの奥さんと、粗野な感じの大柄なご主人は、釣り合いが取れていて、よく行動を共にし、親しそうだった。しかし、よく考えたら、私は彼らを何年も見ていない。その間に、夫婦の間が壊れたのだろう。そうでなくても、見かけはベタベタくっついているカップルほどあっさり別れたりするのだ。

下の子がハイスクールを卒業するまでの2年ほども待てなかったのかと思うのは、日本人の感覚かもしれない。50代前半か半ばの夫婦である。

家が売れて、奥さんは一番下の子を連れて隣町へ引っ越した。ご主人はイタリアン・デリを買い取り、上の子二人と切り回しているらしい。

彼らの住んでいた家に引っ越してきた新しい住人には会ったことがない。


         *


斜め向かいのS家には、長男より一つ上の男の子と、次男と同級の男の子がいる。

上の子はボーイスカウトをずっとやり、ブラスバンドもボランティアもして、成績も悪くなさそうで、州立大学に入った。

合格直後に彼のお母さんとスーパーで出くわせたとき、ミュージック・マネージメントを勉強するのだと聞いたが、どういうものかよくわからない。お堅い両親がよくそんな専攻を許したなと思った。

大学は車で3時間のところにあり、ホリデーや長い週末には自分で運転して帰ってきたらしかった。バスや電車はない。

なぜか春ごろから、やたらとその子の白い車を見るようになった。ドライブウェイや道路わきに駐車してあるのを見るたびに、「あれ、また帰ってきてるねえ」と車で通りがかりに長男や次男と話したものだ。

大学は休みが多いし、州立はそのへんの私立とはスケジュールがちがうのだろうと思っていたが、それにしてもあまりにも家に入り浸りすぎじゃないだろうか。あの家の子たちは幼いところがあったから、ホームシックかなと思った。

「エディくん、ゲーム・ストップで働いてるって」とある日、長男が言った。

「どういうこと? 大学はどうしたのよ? まだ1年目の途中でしょ」と私。

「辞めたみたいだよ。よくわかんないけど。」

「辞めたって…ついこの間、合格したんじゃないの。あの子、ボースカウトもやってたし、ミュージックなんとかって好きな専攻だったんでしょ。SATも受けて、願書も書いて、あれだけ苦労したのに、そんなにあっさり辞めるなんて、もったいない!」と、ちょうど長男の大学進学の準備にカリカリしていた私は信じられなかった。


        *


そのニュースを聞いてから、すでに1年以上が過ぎたが、私はエディの両親と話す機会はなかった。車で通り過ぎるときに、手を上げて挨拶するだけだ。

次男や長男が仕入れてくる情報では、どういう事情だったのかいまだにわからない。

エディの両親はそうとう悩んだに違いない。

ブルーカラーのC家と違って、彼らは昔から子どもの教育や進路に真面目に取り組んでいた。でも、本人が大学を辞めたい(休学したい)なら、親がいくら止めてもしょうがないのか。

義母の孫の一人アンドリューも、大学1年目でドロップアウトした。ゲーム中毒で授業に出なくなったらしい。その後、2年ほどアルバイトなどしていたが、義母の家に同居して、コミュニティカレッジからやり直し、また別の大学へ編入している。

アメリカでは珍しくない話だが、エディは真面目だっただけにまったく予期できなかった。両親が厳しくしすぎたのか、遅くやってきた反抗期か。S夫妻の気苦労は大変だろうなあと思った。

しかし、その後、うちの次男の発病と入院により、大学が1年遅れになる可能性が出てきて、こちらも他人事ではなくなった。

しかたがないとはいえ、「高校を卒業して、大学に入って、4年で卒業して」という日本の標準コースが頭にある私にはなかなか受け入れがたく、「長い人生、1年くらいどうってことないわ。スケジュールどおり大学に入っても、アンドリューやエディの例があるんだから」と無理に思い込もうとしている。

もし次男のことがなければ、私は大学を中退するような子を見下していただろうが、今はレールを外れた彼らの存在がありがたいくらいなのだから、なんとも身勝手なものである。


      *


ゴシップついでにもう一つ。

長男と同級で、大学1年目を終えて夏休みで帰省しているお向かいの娘さんが、一昨日ストローラー(乳母車)を押しているのを見た。

「まさか、あの子の赤ちゃん?」と思った。彼女は、ハイスクールのときからボーイフレンドとベタベタとくっついて近所を散歩していて、シニア・プロムにもいっしょに行って、かなりシリアスな付き合いを長く続けていた。もともと勉強よりもパーティが好きなタイプだった。

おそらくベビーシッターのアルバイトだろうが、19歳で妊娠・出産というのもありえない話ではなく、えげつない私はちょっと気になる。


<今日の英語>

Back to the salt mine.
面倒な仕事に戻るとするか。


G氏がスタートアップのメンバーに送ったメールの最後に書いた一言。岩塩鉱山、ひいては単調でつまらない、きついがやらねばならない仕事。メールでのディスカッションがまとまったところで、ややこしいデータベースの面倒な作業を再開するそうな。



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 |  アメリカ人  |  コメント(2)

Comment

それぞれの家庭では表向きは平然としていても 心の中、家の中では色々とあるんでしょうが、特に子供の事に関しては一番こたえますよね。
Yuka |  2013.08.01(木) 17:15 | URL |  【編集】

ご近所のゴシップはおもしろいです。自分がおもしろいと思うのと同じようにご近所もそう思ってるのでしょう。
家の辺りは、オンラインで自分の住所をサーチすると誰がオーナーでいくらで買ったか全部分かるようになってます。昨日もお隣りが、斜め前の家(オーナー)に大きな引っ越し用のトラックが止まっていて洗濯機と乾燥機が運び出されたと教えてくれました。
外で話すと周りによく聞こえるので声には出さなかったのですが、お互い明確に浮かんだ言葉は「引っ越し」というより「離婚」だったような気がします。
同期永住 |  2013.08.18(日) 02:09 | URL |  【編集】

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