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ウィンブルドン2013

2013.07.09 (火)


ラファが初戦敗退、フェデラーとシャラポワが2回戦敗退というありえない展開で始まった今年のウィンブルドン。

シード選手の怪我や棄権も相次ぎ、こんな大会は見たことがないと驚いていたら、なんとセリーナが4回戦で負け、女子は混戦状態になった。

セリーナを破ったリシキに勝たせたいが、何年か前の決勝でビーナスにこてんぱんにされたバルトリにも勝たせたい。打つたびに雄たけびをあげない女子の試合は新鮮だ。いい試合になるかもしれないと思った。

しかし、蓋を開けてみれば、バルトリの圧勝だった。

独特のフォームやルーティン、コーチだった父親のことでたたかれる彼女だが、私はあんがい好きだ。独特な魅力がある。「我が道を行く」という風情がいい。テニス選手としては珍しいほどむっちりしているが、あれだけコートを動き回れるのだからなんの問題もない。

このめでたいときに、BBCのベテラン・スポーツキャスターが彼女の容姿について失言をして、袋叩きにあっている。

「シャラポワみたいな美人にはなれないから、人一倍努力しないとだめだぞと父親から言われたんじゃないですかね。」

新聞記者から意見を求められたバルトりの答がふるっている。

「正直言って、気にしてません。私がブロンドでないのは事実だし。モデルになりたいと夢見たことがあるか? ノーですね、悪いけど。ウィンブルドンで優勝することを夢見ていたか? もちろんイエスです。」

BBCのキャスターは謝罪したが、「誰もが6フィート(183センチ)のアマゾネスみたいな選手である必要はないと言うつもりだった」と弁解して、さらに墓穴を掘った。彼が身長の話をしていたのではないのは明らかだ。


        *


リシキはウィンブルドン決勝の雰囲気に飲まれたか、強豪を何人も破ったあとで気力が続かなかったか。いつもの笑顔がまったくなかった。あんなに硬い表情の彼女は初めて見た。

2セット目にダブルフォールトしたあとは泣いていた。まだベンチに戻れない、試合中のコート上である。

悔しくて惨めで涙が出るのだろうが、そういうとき男は怒ってラケットを投げつけたり、地面やボールを蹴飛ばしたりする。なぜか女は泣く。男だって、試合後は勝っても負けても泣くことはあるが、試合中はセットの合間でも泣かない。

これはテニスだけでなく、たとえば男女がけんかすると、男は怒って女は泣くという図式と同じだと思った。

そして、グランドスラムの女子決勝は6-1、6-2のように一方的なスコアになることがよくある。

2週間勝ち進んできたのだから、決して弱い選手ではない。それなのに、決勝ではまるで別人みたいになってしまう選手が珍しくない。ぜんぜん自分のゲームができない。見ているこっちがつらくなるほどである。

男も初めての決勝では緊張で実力を発揮できない場合が少なくないが、女ほど崩れることはまずない。少なくとも試合中は涙を見せない。その代わり、負けたときは試合後のインタビューでぼろ泣きするのがいる(例えばフェデラー、マレー、デルポ)。


        *


男子では、アンディ・マレーがめでたく初優勝した。

よかったよかった。あれだけのプレッシャーの中でよくやった。去年の決勝でフェデラーに敗れて、涙涙のスピーチを聞いたあとでは勝たせてやりたいではないか。

イギリスは77年ぶりのウィンブルドン勝者とあって、一夜明けた今日もBBCではライブのページが続いている。キャメロン首相が「アンディにはナイトの称号がふさわしい」などと言って浮かれている。

何年か前のインタビューでの冗談が悪く取られて、「あいつはスコットランド人だ、イギリスの敵だ」とずっと攻撃されていたが、これで少しは静かになるだろうか。ただし、「次は世界ランキング1位を目指せ」という声もあり、イギリス人も容赦ない。

ジョコビッチはデルポとの準決勝で消耗したらしく、精彩を欠いたが、最終セットでは彼らしい攻守を見せた。

それにしても、イギリスの観客の態度はひどかった。

相手のミスにいちいち大歓声を送る。全仏ではフランス人が、全米ではアメリカ人が自国の選手を応援するのだから当然とは言え、「イギリスは紳士淑女の国」なんていうのは、「イギリスには妖精が住んでいる」というのと同じような話だと思った。


           *


男子では、ポーランド人同士の準決勝がよかった。

ジェルジ(アメリカではこう呼ぶ。本当はイェジが近いらしい)・ヤノヴィッツが気に入った。

対戦相手のルーカス(これもアメリカ読み)・クボットのほうがハンサムだが、ヤノヴィッツのほうが背が高く、キャラクターがおもしろそうだ。どことなくサフィンを彷彿とさせる。テニス観戦の楽しみが増えた。

ヤノヴィッツは、彼をサポートするために両親が自宅を売ったり、2年前の全豪オープンには旅費が捻出できなくて出場できなかったり、いつかの全米オープンでは誰かに靴を寄付してもらわねばならなかったほど苦労してきた。ホテル代を節約するために車の中で寝泊りしたと聞いて、2メートル4センチもある人が気の毒にと思った。でも、スポーツにはそういうハングリー精神があってこそなのかもしれない。

テニスは個人競技だが、プロ・レベルではチームスポーツと呼びたくなる。

コーチやフィットネス・トレーナーはもちろん、練習相手となるパートナー、マッサージから栄養士までついて、選手を勝たせるために一丸となって戦う。優勝後のインタビューでは決まって、「チームのおかげです」と選手は感謝の言葉を述べる。

コート使用料にスポーツジムの会費。遠征の旅費とホテル代と食事代。チームのメンバーにも給料を払わねばならない。しかも、テニスはほぼ1年中、世界のどこかで試合がある。巨額の賞金は大きな大会で勝ち進む場合に限られる。スポンサーがついて、コマーシャル契約を結べるくらいにならなければ続かないと思う。

ヤノヴィッツはウィンブルドンの準決勝では、緊張と疲労の両方か、彼らしいプレーができないまま、マレーにストレート負けした。ただし、試合中には泣かなかった。

これだけの選手がいまだにツアーで一度も優勝したことがなく、ランキングは錦織より下なのだから驚く。全米オープンが待ち遠しい。


        *


昨日はバイオリンで、今日はテニス。自分の好きなことだけ好きなように書けるブログは楽しい。


<今日の英語>

The BBC is a mere shadow of what it once was.
BBCにはかつての面影はない。


バルトリに女性蔑視のコメントをしたBBCのスポーツキャスターに集まった批判の、ほんの一例。なんだか最近スキャンダルの多いイギリスの公共放送局。



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 |  社会  |  コメント(1)

Comment

<今日の英語>、とても勉強になります。
Yuka |  2013.07.10(水) 14:50 | URL |  【編集】

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