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まだまだ冷めないバイオリン熱

2013.07.07 (日)


2ヶ月前、地下鉄のバイオリン弾きを聴いてから(その話はこちら)、バイオリンに、ひいてはデイヴィッド・ギャレットに目覚めた私だが、その後も熱は上がる一方である。

YouTubeに保存したうちの9割はデイヴィッドというミーハーぶり。

朝から晩まで彼の演奏を聴く。「お母さん、おんなじ曲ばっかりそんなに聞いて、よく飽きないね」と長男が感心するほどだが、私は眠っている間にも聴きたいくらいなのだ。

私のピアノは「猫ふんじゃった」だし、ごく簡単な楽譜しか読めない。デイヴィッドの音楽性とか解釈とか、難しいことはまったくわからない。ただ、彼の演奏が好きななだけである。体を折り曲げるように大げさに振り回して弾くバイオリニストとは違って、デイヴィッドは姿勢も私好みときている。ついでに声もいい。

これだけ何度も聴けば、彼の演奏はすぐにわかるようになるだろうと思ったが、まだそこまでいかない。私の耳は性能が悪い。

有望な若手からベテランまで、他のバイオリニストと聞き比べもしてみた。

最初に聴いたデイヴィッドの演奏スタイルが基準になっているせいか、何度も聴いてなじんでいるせいか、やっぱり彼がいちばん耳に心地良い。うまい下手でなく、単に嗜好の問題である。

例外は、クライスラー

私は「愛の喜び」は知っていたが、「愛の悲しみ」もあるとは知らなかったという程度の知識しか持ち合せていない。どちらもデイヴィッドの演奏を聴いてから、クライスラー本人のなんとも優美な演奏を聴いた。

生きててよかったと思う、それくらい素晴らしい。音楽の授業では、生徒に迎合して流行歌を入れるのでなく、こういう本物を聞かせるべきだ。


         *


デイヴィッドはクラシックが一番いいと思うが、それ以外のジャンルもいろいろ弾く。

そこから、思いがけない発見がいくつもあった。

まず私が熱中したのは、よりにもよってアルゼンチン・タンゴ

Por Una Cabezaという有名な(私はぜんぜん知らなかったが)曲をデイヴィッドがオーストリアで演奏したのを聴いて気に入り、オリジナルの歌を探した。これがまたいい。外国語の好きな私なのに、どうにも魅力を感じなかったスペイン語である。それが歌詞を印刷して、歌えるようになろうと毎日聞いている。



そのつながりで、この歌でタンゴを踊る映像に行き着いた。

たとえば、Scent of a Womanでアル・パチーノが若い美女に手ほどきをするシーンEasy Virtueの映像にこの曲を合わせたビデオもよかった。女優のドレスと靴も素敵だが、なんといっても、リードするのが永遠のMr. Darcy、コリン・ファースなのだから当然だ。


       *


私はなんにも踊れない。興味もなかった。それが急にタンゴを習いたくなった。

ワルツやフォックス・トロットやチャールストンなんかはどうでもいい。タンゴだけでいい。それもPor Una Cabezaが踊れさえすればいいのだ。

長男に「あんたタンゴ踊れない?」と聞いたら、「タンゴ?!できないよ。大学にはスイングダンスのクラスはあるけど」と言う。

「スイングなんかどうだっていいのよ。私はタンゴを覚えたいの。」

「そうだ、ジョンはタンゴ踊れるよ。ジョンのお母さんが男は踊れなくちゃいけないって言って、いろいろ練習させられたんだって」と去年のルームメイトの話をする。

「ジョン、踊れるの?! 今度会うときに教えてくれないかしら。ちょっと聞いてみて!」と舞い上がる私。そうだ、ジョンの母親は正しい。男はタンゴの一つも踊れなくちゃいけないのだ。育て方を間違えた。

夫は踊れそうにないし、習う気もなさそうだが、長男はまだ間に合う。長男がジョンに習って、それから私に教えるのはどうだろう。

YouTubeにはタンゴのレッスンが山ほどあるが、ビデオを見ただけでは無理そうだった。

こんな田舎にもダンス教室はあって、実はベラルーシ人とロシア人が教えている大人向けのクラスがあるのだ。申し込む勇気はない。しかし、足腰立たなくなってから、「あのときタンゴのレッスンに行っておけば」などと後悔もしたくない、と心は揺れる。

デイヴィッドのおかげで、Tico Tico というこれまた有名らしいブラジルの曲や、Palladioというダイアモンドのコマーシャルでも使われた曲(コマーシャル用の曲だと思い込んでいたが、ウェールズの作曲家のクラシックだった)など、うれしい発見があった。

Viva La Vida もたいそう気に入った。Coldplayのヒット曲だそうだ。私はこれまで彼らの曲は一度も聴いたことがなかった。そういえば、パヴェルがこのバンドが好きだと言っていたのを思い出した。



Guns N' Rosesだけは、いくらデイヴィッドが弾いても好きになれない。マイケル・ジャクソンも、ストラディヴァリウスで弾くほどの作品ではない。

同列に並べるのもおこがましいが、チャイコフスキーも私は苦手だ。ロシア贔屓の私がなぜか彼だけは受け付けない。しいて言えば、私の嫌いなディズニーに通じるものが感じられ、どうにも鼻につくのである。


          *


どれを聴いても、最後はデイヴィッドのクラシック演奏に戻る。

フィレンツェやボローニャ、ウィーンで。オーケストラと、あるいはピアノとのデュオで。歴史のある荘厳な音楽堂も目の保養である。

もちろん、どのコンサートでもソリストとしてのデイヴィッドが一番注目を浴びる。

さすがにクラシックのコンサートでは、バイクブーツをやめて黒い革靴を履き、保守的な服装をしてはいるが、燕尾服に蝶ネクタイの指揮者や他の演奏者と並ぶと、開襟シャツにネックレス、ポニーテールは目立つ。

客は彼が目当てで、彼にスポットライトが当たるし、誰もが彼の引き立て役になってしまう。

そのくせ、デイヴィッドが指揮者とオーケストラの団員に非常に気を使っている様子がひしひしと伝わってくる。なにごとも控えめで、他の演奏者を立てようとするのだ。それでも、演奏が始まれば、やはり選ばれたソリストには華があるなと思わせる。


       *


コンサートに出かけて、ビデオや写真を撮る人たちがいる。

彼らのおかげで、私は居ながらにして演奏を聴いたり写真を眺めたりできるのだが、せっかく肉眼で見られるときにレンズを通すなんてもったいないと思う。

旅行に出かけて景色や建造物の写真を撮るのと同じだ。私はそういう写真は撮らない。めんどくさいし、そんなもの、ネットでいくらでも見つかるのにと、身も蓋もないことを考える。

それより、自分の頭や心に留めておくほうがいい。写真に撮らなければ忘れるくらいなら、その程度のことだと思う。

今月末に、デイヴィッドがニューヨークで1日だけコンサートをすると聞き及んだ。ダウンタウンの数百人しか入れない小規模な会場である。ぜひとも行きたいが、迷子になりそうだし、終電に間に合うかわからないしと悩む間もなく、チケットは即日完売したらしい。

おそらく、この手のチケットは迷ってはいけないのだ。まず買う。あとのことはそれから考えるくらいでないと、永遠にチケットなんか手に入らないのだろう。

どこまでも自分勝手な私は、誰かが上手にビデオを撮ってYouTubeにアップロードしてくれるのを待っている。



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 |  わたし  |  コメント(2)

Comment

kometto3さんはデイヴィッドのおかげで素敵な発見があって、私はkometto3のおかげで新しいときめく発見が出来ました。
Yuka |  2013.07.08(月) 18:30 | URL |  【編集】

こんにちは。

いつも興味深い記事とリンクを有難うございます。

ヴァイオリンもタンゴも縁の無い人でしたが、突然目覚めさせていただきました。(笑)

Por una cabeza は、デイヴィッドの演奏が気に入り、となると意味が知りたくなり、
日本のサイトをググってみました。(英語のサイトの訳はちょっと違うような?)

私は、ちょっとした手違いで女にふられた男の失恋の歌だろうなと思っていたら、正解でした。

* * * * *
タイトルの意味は、「首の差で(頭の差で)」。歌詞では、競馬でわずかの差で負けた競走馬を引き合いに出しながら、恋の駆け引きにわずかの差で敗れた男の心境が描かれている。
* * * * *

リンクは、http://www.latin-song.com/tango/por_una_cabeza.htm です。

あなたのことだから、すでにご覧になったかもですね。どこまでも深く追求する、あなたのミーハー度は、尊敬に値します。

それではまた。
大丈夫、my friend! |  2013.07.10(水) 21:20 | URL |  【編集】

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