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タンポポ

2009.04.30 (木)


日本に居たとき、私のタンポポに対するイメージは悪くなかった。道端にけなげに咲いているかわいい花だった。田舎育ちの私だが、タンポポよりも田んぼでたくさん摘んだレンゲのほうを覚えている。

だから、アメリカに来てすぐの頃、タンポポを見ると、「あっ! タンポポ~!」とうれしくて、夫に知らせた。夫は、「タンポポが好きなの? あれは疫病神だよ。」と迷惑そうな顔をした。どうしてタンポポを目の敵にするのか、わからなかった。

*     *     *

春になると、枯れていた芝生がだんたん緑色になる。今年のように、芝生が長いこと雪の下に埋もれていた冬は、見渡す限り緑色のじゅうたんが広がるのはうれしい。まあ、うちの場合、裏庭に大きなハゲが何箇所かあってみっともないのだが、それでも日に日に濃い緑色になってくる。

先週から、芝刈りの音が近所にこだまするようになった。ほとんどの家が業者を雇っており、2週間に1回、riding mower という大きい芝刈り機に乗って、前庭、裏庭、道路沿い全部を刈っていく。もっと気温が上がると、芝生も早く伸びるので、毎週やらなくてはならない。

かなりの騒音なので、窓を閉め切っていても、びい~~~ん、ぐわ~~~んとうるさい。これが9月の終わりまで続く。午前中がうちで、午後がお向かい、さらに夕方に裏のおじさんが自分でやるという日なんて、たまらない。でも、刈ったばかりの芝生は青い匂いがして、悪くない。

悪いのは、タンポポ。

先週末から、緑の間にポツポツと黄色の点々が見えていた。気温の高い日が2日続いたら、すごい勢いで繁殖し始めた。

綿毛になったら、種が飛び散って増えてしまうので、まだ黄色い花のときに摘み取らねばならない。ところが、タンポポの根っこは非常に長い、しかも、地面にきっちり埋まっていて簡単には抜けない。適当に引っ張ると、地面から上でぽきっと折れる。つまり根っこが残るので、生き延びてしまう。

かといって、スコップで一つずつ掘り返すのも大変な作業になる。目立つところだけやろうと思っても、永遠に終わらないのだ。もう、黄色い花の部分だけ、どんどん引きちぎるしかない。

うちでは、芝刈りとは別に、芝生に肥料や除草剤をまく業者も雇っている。それがタンポポもやっつけるはずが、タンポポの生命力に勝てない。

それでも、芝刈りが来て表面だけでも刈り取ると、また芝生は緑一色になって、しばらくタンポポのことを忘れる。

ところが、お向かいの庭にはまだタンポポがいっぱい咲いている。緑の中にポツリというのでなく、もう庭の1割くらいはタンポポに侵食されているように見える。それがだんだん綿毛になり、うちの庭にもふわふわと舞って来る。

何日もしないうちに、またうちの庭もタンポポだらけになる。近所から飛んできた種だけでなく、もともと家の庭に残っていた根っこからまた成長したのだ。もう引っこ抜く気力もない。

そうして、今度はうちのタンポポが綿毛になって、ご近所に飛んで行く。

お互いさまなので、いさかいは起きないのだが、やっぱり手入れのいい庭とそうでない庭があって、そういう家が隣り合っているとストレスの元だ。

*     *     *

NYに越してきて、意味もなく広い土地に芝生を植え、自分で(または自分のお金で人を雇って)芝生を管理するようになってから、毎年タンポポとの戦いが続いている。

昔は、ウロウロ歩き回りながらタンポポを1本ずつ引っこ抜いていたが、最近は咲きたければ勝手にどうぞ、と半ばあきらめている。今年もアンタの勝ちよ!

夏になり、もっと気温が上がると、タンポポは姿を消す。秋になって、芝刈りも来なくなり、なんとなく芝生の色が薄くなり、冬が来て、裏庭が雪で真っ白になると、もうタンポポのことは忘れてしまう。

早く暖かくならないかなあ、春が来ないかなあとただ切実に思う。

そして、春になって、芝生が濃くなって、うれしいと思う間もなく、タンポポが現れる。あの寒い冬をよくも毎年生き延びて、顔を出すものだ。タンポポが増えると、キーッ!となるのだが、なんだか心の隅っこでテキながらあっぱれとも思うのだ。

それでも、タンポポを押し花にしようなんて思わない。タンポポは除外すべき雑草という認識ができてしまったからである。


<今日の英語>

She got her way.
この子の思い通りになったよ。


ミーミ(妹猫)は夫に背中をなでてもらうのが大好き。夫が歩いてくると、私のベッドの隅っこにパッと飛び乗り、にゃおんと鳴いて催促する。ところが、今日はそこに私のPCが置いてあった。「だめじゃない、こんなものを置いちゃあ。座れないじゃないの。」と迷惑そうな顔をする。「あー、ごめん、ごめん。」と言って私はPCをどかし、猫は定位置に収まる。ゴロゴロ喉を鳴らす猫を撫でながら、夫が言ったセリフ。

あの子の思い通りにならないことなんか、ほとんどないでしょ。 She always gets her way. いつもそうじゃない。私たちはすっかり飼いならされてるのよ。



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テーマ : アメリカ生活 - ジャンル : 海外情報

 |  生活  |  コメント(6)

Comment

はじめまして

↓の髪型のこと、ほんと同感って思って読んでたら、今度はいつも思っているタンポポのことだったので、ついコメントしちゃいました。タンポポ、日本だとかわいいのに、アメリカでは芝生に生えちゃうから嫌われちゃうんですよね。芝生のお手入れ、大変ですね。
Sakulanbo |  2009.04.30(木) 13:53 | URL |  【編集】

自分はタンポポだけではなくクローバー(日本で言うところの白つめ草)もアメリカに来てから大嫌いになりました。以前は自分で芝刈りをしていたので土日の近所の芝刈りの音が「お前もやれよー」といわれているようで大嫌いでした。今は借家の契約で庭の手入れを大家さんにしてもらったので気が楽です。
フロッグ&トード |  2009.04.30(木) 13:53 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> Sakulanbo さん
ほんと、タンポポに罪はないんですよ。きれいな色でかわいいし。でも、うちの芝生には来ないで~。芝生がちゃんとしてないと家の価値が下がるし、ご近所の目もあるし、除草剤なんかまきたくないのですが、やらないわけにいかないんです。アメリカ人の芝生にかける情熱というか執念には付いていけません。
 komatta3 |  2009.04.30(木) 23:07 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> フロッグ&トードさん
ああ、クローバーもありますね~。うちはタンポポの勢力が強いのか、クローバーはあまり目立ちませんが(白いから得をしている?)、よく咲いてます。あれもかわいい花なんですけど、ハッパなんかどんどん広がって困ります。
私はもう一軒家オーナーこりごりです。
 komatta3 |  2009.04.30(木) 23:15 | URL |  【編集】

カナダも同様

「キィーッ!」ってなる気持ちわかります。カナダも同様、タンポポは庭の敵ですが、何だか憎めないです。
wafrt |  2009.05.31(日) 00:45 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> wafrtさん
こんな昔の記事を読んでくださったんですね。カナダは寒そうだから、あまり雑草に悩まないだろうと思っておりましたが、やっぱりタンポポは敵ですか。きれいな色なんですけどねえ。あの繁殖率では。
気温が上がったせいか、うちではだいぶ見えなくなりましたが、綿毛を飛ばしているのがちらほらいます。まだがんばってんの?という感じです。
komatta3 |  2009.05.31(日) 07:34 | URL |  【編集】

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