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やっぱりアメリカ大使館

2012.05.08 (火)


2週間ほど前、中国の人権活動家、陳光誠氏が軟禁されていた自宅から抜け出し、北京のアメリカ大使館に駆け込んだ。

私はこの人のことはよく知らない。サングラスをかけた顔をどこかで見たような、ちらっと聞いたことがあるような気がしただけだった。

その後、アメリカ大使や訪中していたヒラリーをも巻き込む騒ぎになった。

亡命すれば、残された家族や友人を危険にさらす可能性がある。しかし、大使館に助けを求めた時点できっとそのままアメリカに亡命申請するだろうと私は思った。自分だけでなく、奥さんや両親くらいは同伴できるのだろうと思った。

だから、「中国にとどまりたい」として大使館を出て病院に移動したときは驚いた。それなら、なぜ大使館に来たのだ。

ウィキぺディアによると、陳氏は一人っ子政策に反対する集団訴訟を起こしたかどで4年3ヶ月の有罪判決を受け、出獄後は自宅で幾重もの監視網に囲まれて軟禁生活を強いられた。そのあいだにも奥さんが暴行されたり、一族が痛い目に合わされていたという。

そんな状況で、どうして中国当局が自分を安全なところで勉強させてくれると思えるのか。入院中の口約束をあっさり信用できるのか。

案の定、奥さんと再会して身の危険を感じ、一転して今度は「亡命したい」と言い始めた。

行き先はもちろんアメリカ

「数ヶ月間」休養したいのだそうだ。その後はどうするつもりか、よくわからない。中国に帰国したら(帰国できると仮定して)また軟禁状態、下手すると投獄。そのままアメリカにとどまって、中国国内の人権問題についてアメリカで活動したところで、どれほどの影響力があるのか疑わしい。

行き当たりばったりのような、周囲を不安にさせる陳氏である。

アメリカにコネがある陳氏は下院議会の公聴会に電話で直訴したり、ヒラリーと同じ飛行機で渡米したいと言ったり。微妙な米中関係を一個人がここまでかき回せるのかと感心してしまった。


              *


面子をつぶされた中国当局は、面倒な活動家を厄介払いするいいチャンスと思ったのか、出国手続きを始めるようだ。

ニューヨーク大学が奨学金つきで客員研究員のポストを用意すると表明している。陳氏は英語ができるんだろうか。彼が中国の大学で学んだのは鍼と按摩である。法律は独学で勉強しただけで、弁護士資格はない。肩書きは法律家となっている。

「うちの娘は多額のローンを組んで大学を卒業したのに、就職できずに困っている。そういうアメリカ人はたくさんいる。なぜ外国人に奨学金を出して優遇してやるのか。まずアメリカ人を救うべきだ」という趣旨の投稿があった。

これから子ども二人を大学に送る私としては、この母親の気持ちはよくわかる。

中国の弾圧はえげつないと思うが、アメリカの大学の学費高騰もけしからん。自分に直接影響のある後者のほうが切実なのは当然だ。

アメリカは、亡命しないという彼の当初の意向をうっかり信じて、外交上の失態と揶揄された。アメリカ大使は病室で陳氏の返事を辛抱強く待ち、亡命するかしないかの圧力はかけていないと言っている。それなのに、大使館から追い出したと糾弾されて、踏んだり蹴ったりである。

しかし、オバマ政権の面子にかけても、陳氏が無事に出国できるまでは見放さないだろう。

中国の他の活動家がとばっちりを受けて、監視が強化されたり暴力をふるわれたりしそうで、陳氏が「ニューヨークの(年間授業料5万ドルの)大学で、おそらく住居も給料も保証されて、アジア問題を研究するの図」がどうもしっくりこないのである。


            *


それにしても、いざとなるとアメリカ大使館だなとつくづく思った。

腐っても鯛。斜陽でも大英帝国。

世界各国でどれだけ嫌われてもバカにされても、やはりアメリカは頼りにされる。

北京の日本大使館に助けを求めた脱北者があっさり送還された事件があったが、大使館の敷地内に勝手に中国の警察部隊がやってきて脱北者を取り押さえたのに対して、日本大使館は抗議すらしなかった。

有事の際に、日本大使館に逃げても無駄である。

たとえばベトナム戦争でサイゴンが陥落した際、人々はアメリカ大使館に向かい、中東で革命が、アフリカで衝突が起きたら、アメリカ大使館でアメリカ政府のチャーター便を待った。

このごろはどうだか知らないが、日本政府は「自力で脱出してください」と自国民をほったらかしにしていた。

私はこの田舎が好きで引きこもっているので、そういうドラマチックなシーンには無縁だが、万が一の場合はアメリカ大使館を目指す。

そうなると、やはりアメリカの市民権を取得すべきか

夫はアメリカ人で、子どもたちは日米の二重国籍。その家族ということで、ついでに私も面倒見てもらえないかなと都合のいいことを考える。

景気回復のスピードは遅く、失業者は多い。財政赤字は巨額で、貧富の差は広がる一方だし、世界で一番エネルギーを消費しているし(そのうち中国に追い越されそうではあるが)、アメリカも問題だらけである。

いつか、よその国を助ける余裕はなくなるかもしれないが、私が生きている間くらいはまだまだアメリカもどうにかやれそうではないか。

ただし、ジョージWみたいな無能な大統領を2回も選出した人々がいるのは危ない。進化論を否定し、中絶の権利を認めず、銃が野放しで、えせクリスチャンが跋扈するような国になっては困る(すでに一部の国民はそっちの方向を向いている)。

アメリカに亡命するのはいいけど、その後どうするのよ?と他人事ながら思う。



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