スポンサーサイト

--.--.-- (--)


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  スポンサー広告

猫の健診2012

2012.05.07 (月)


去年は猫を獣医に連れて行かなかった。

しかし、今年は「Rabies(狂犬病)予防接種の有効期限が切れます」という葉書が3月に届き、猫たちも7歳を過ぎたので、ここらで一度診てもらおうと思った。

気になるのは、おなかのぽっこりと一度も磨いたことのない歯。

予防注射はCounty(郡)単位で毎年行われる無料クリニックに連れて行けばいいのだが、公示を見逃した。ネットで調べたら、数ヶ月前で、しかも場所はいつもの獣医だった。次回は見落とさないようにしなくては。

しかし、次回は3年後なので、うかうかしているとまた同じことになる。節約節約と言いながら、わたしはまだまだ甘い。

いつも長男は獣医に付き合いたがるが、このごろの慌しさで当てにならない。手助けどころか、むしろ邪魔になる夫は問題外。私1人で連れて行くことにした。前回よりうまくやらねばならない。

予約の3日前に捕獲計画を立て、家族全員に徹底通知する。

地下室にしまってある運搬用のカゴを2階のマスター・バスルームに設置。出発直前でなく、3日前にそれとなく出し、「なんでもないのよ~ただのカゴよ~」と日常の風景だと思わせる。カゴの出入り口(金網)は開けておく。

前日に爪切り。芝生の手入れでくたくただった私には、ブラシまで手が回らず。

前夜は地下室に閉じ込め、朝まで出さない。猫をむだに刺激しないように、子どもたちも私も無言で朝食。朝7時20分、彼らは玄関のドアを静かに開閉して登校。

夫には、私が猫を連れ出すまで部屋から出るなと申し渡した。どっちみち寝ていたが、警戒心の強い妹猫は、夫の姿を見るとまずピューッと逃げる。なでてほしいのだが、恐怖のほうが強いので、とりあえずいったん逃げる。安全を確認してから、徐々に近づく。

捕獲作戦には夫の存在が一番のネックである。


              *


予約は9時。8時40分に家を出るとして、準備に15分とみた。

8時25分。地下室のドアを開けると、閉じ込めと空腹で不機嫌な猫2匹が飛び出してきた。いつもはそのまま台所で朝ごはんをあげるのだが、片手にキャットフードの袋を持ち(食い意地の張った兄用)、片手にキャットニップの箱(またたび命の妹用)を持ち、2階へ上がっていた。

「あれ、いつもと違うぞ」と習慣の動物である猫たちは不審に思っただろうが、脳みそは私のほうが大きい。なにより、空腹には勝てない。猫なで声というのはこういうんだろうなあと思いつつ、2匹をマスターバスルームへおびき寄せた。

まず私、次に兄猫が続き、妹猫が入って3歩くらい歩いたところで、ドアをばたんと閉めた。

しかし、妹猫のすばやいこと。もう少しでドアでサンドイッチになるところで、冷や汗が出た。頭のいい妹は罠にはまったのがわかったらしいが、これ以上状況を把握されては捕まえられない。ぐいっとつかんで、一挙にカゴに押し込み、ドアを閉めた。

まず1匹。

兄猫はおたおたし始めたが、こっちを捕まえるのは簡単。しかし、妹より大きくて重い。それに手足を突っ張るので、カゴに入らない。しまいには、豚の丸焼きのように両手両足をつかみ、押し込んだ。

二匹とも「しまった!」という顔をして、にゃあにゃあ大騒ぎを始めたが、いったんカゴに入れてしまえばこっちのもの。

一匹ずつガレージに運んで、車の中に入れた。

猫にとっては、2年ぶりの外出である。


               *


妹猫は酔いやすく、よだれが出るが、それ以外はどちらも粗相なしで、その点だけはいつも助かる。

駐車場から獣医のオフィスに行くまでも、にゃあにゃあうるさい。騒いでもどうにもならないのだが、身の危険を感じた動物の本能か。

待合室には誰もいない。受付のお姉さんに「猫のウンチはお持ちですか」と聞かれたが、検査してもらうつもりはなかったので持って来なかった。そもそも、2匹はどっちのトイレも気まぐれに使うので、どっちがどれの落し物なのかわからないではないか。

箱を2つ、床に置いて、やっとソファに落ち着いた。

ドアを開けて入ってきたのが、ダックスフント

キャンキャン、キャンキャン大騒ぎをして、猫の箱に近寄る。猫は目を真ん丸くして、なるべく箱の奥へ身を潜めようとする。こんなモノ見たことないぞと、恐怖と好奇心でいっぱいの顔だった。

例によって、飼い主は「あらあら、猫ちゃんに挨拶したいのねえ。このコ、お尻にデキモノがあって、ちょっとご機嫌斜めなの。ふだんはとってもフレンドリーで、おとなしいのよ」と言い訳を始めた。

私は犬も好きだが、躾の行き届いた、頭も気立てもいい犬限定である。

獣医の待合室で出会う犬は、どうしてこう吼えたり、近くに来てにおいをかいだりするのだろうか。そして、飼い主は引き綱を長ーくして、うちの猫の箱に届くようにして、そのくせ無作法の弁護をするのだ。

あまりにキャンキャンが続いたせいか、うちの猫たちは早々に診察室へ入れてもらえた。


              *


ナースが体重を計りにきたので、妹猫をカゴから出す。顔に「パニック!」と書いてある。箱入り娘がいきなり他人につかまれて、冷たいテーブルの上に乗せられるのは相当ショックだろう。

11.05ポンド(5キロ)。2年前より1ポンド増えた。

「カゴに戻さなくていいですよ。診察までこの部屋で自由に歩いて慣れさせたほうがいいかも」というナースの言葉に、妹猫を床におろすと、部屋の隅の椅子の下にもぐりこみ、一番奥の壁にぴっちり身を寄せた。

一部始終を見ていた兄猫は、手足をつっぱってカゴから出ない。カゴをさかさまにして、重力で落とすしかない。

こちらは12.12ポンド(5.5キロ)。体重変わらず。

去勢済みで室内飼いの猫は太りがちだが、これくらいならまだ標準範囲内らしい。減量のお達しはなかった。

ドクターKが来たので、まず妹猫を壁から引っぺがした。

夫にも抱っこされたことがないのに、あちこちつかまれたり、聴診器を当てられたり、耳に検査器具を入れられたり、パニックも頂点に達したらしく、診察台から何度も脱走を試みる。

おしりに予防注射を1本されて、やっと解放。カゴの中に収まる。

兄猫も同じようなものだが、ドクターKが奥歯の表面を引っかくと、ぽろっと歯石が落ちた。前は妹猫のほうが歯石がたまりやすいと言われていたのに、今回、妹はOKだった。

兄猫は生まれつき心臓に雑音があり、聴診器を当てる時間も長かった。

どちらも注射では鳴かない。パニックで固まっていて、声が出ないのか、ちくっとした痛みどころではないのか。

「すみません。次回はもうすこし協力的になるようにします」と私が謝ると、「いや、いい子たちですよ。怖がって逃げようとしますが、シャーシャー言わないし、引っかきもかみつきもしないし、おとなしいもんですよ」とドクターK。

上には上がいるのである。


              *


「さっき歯石が見えましたけど、歯のクリーニングは必要でしょうか」と私。

「妹はいいんですが、兄猫はわりと歯石がありますね。今すぐどうこうという状態ではないので、まああと1年か2年のうちにはしたほうがいいですね。

ちょっと気になるのが、彼はレベル3なんですよ。雑音の音がいちばん大きいのが6で、いちばん小さいのが1。歯のクリーニングには麻酔が必要ですから、心臓にどう影響するかですね」とドクター。

子猫のうちに心臓の雑音がわかったので、長生きしないだろうと思ったら、7年もごく健康にやってきた。根が頑丈なのだろう。さすがに生粋の野良猫だったお母さん猫の血筋である。

「そうですね。ここまで大きくなって他には問題なさそうなので、麻酔も大丈夫だとは思いますが、理想としてはまずEKGです。」

猫のEKG? 

EKGといえば、私も年末の健康診断でEKGをやったら不整脈が出て、そのあとで心臓エコーもやらされた。こんな小さい動物もいっちょまえにEKGかとおかしくなった。

「おいくらですか」といちばん気になることを聞いた。

「125ドルくらいだと思います。詳しくは受付で聞いてください」とのことだった。しかも、麻酔の前には、どの猫も血液検査をして、肝臓の値などを調べるのだそうだ。それから麻酔と歯のクリーニング。日帰り可能。

貧しい国なら人間だって必要なEKGは受けられまいと思いつつ、「夫と相談してから決めます」という定型せりふで診察室を後にした。


               *


診察室のドアを開けると、すぐに待合室に出る。

そこにいたのが、巨大なブラック・ラブラドル。私より大きくて重そうなのが、鎖をじゃりじゃり鳴らしながら飛び跳ね、ウォンウォンウォンウォン吼えまくった。

私は固まったが、カゴの中にいた妹猫は、シャーッ!と応酬。きっと全身総毛立っていただろう。あんなに大きな動物を至近距離で見たのは初めてだったかもしれない。兄猫は呆然として、役に立たず。

カゴが重いので床に置くと、ブラック・ラブはしつこく吼えては飛び上がる。私は大きい犬が好きだが、うるさいのはかなわない。飼い主がいったん外に連れ出したので助かった。獣医に来て興奮していたのだろうが、こんな小さな猫にあんなに吼えなくたってと、呆れた。

ここの獣医で出会うのは駄犬だけである。駄犬の飼い主は必然的に駄人間に見えてくる。

受付で歯のクリーニング費用を教えてもらった。

EKGは130ドル。血液検査、麻酔、クリーニングで基本は500ドルだが、IVなどが必要になると追加料金がかかるという。毎年2月は動物の歯の特別強化月間とかで、25%オフなのだそうだ。それでも高い。

そんなお金はない。知恵を絞るしかない。

ドクターKがやったように、私も爪でがりっと歯石をはがすことはできないだろうか。ドクターは、時間が経って乾燥したものははがれやすいと言っていた。今からでも歯ブラシをしたらどうだろう(後ほどビデオを見たら、とてもうちの猫にはできないと悟った。爪ではがそうにも、まず口を開けてくれない)。

1日1回はカリカリなので、多少は歯の表面がきれいになると思ったが、甘かったか。犬が骨をかじるように、硬いおもちゃをくわえさせるとか、いっそのこと古い歯ブラシで遊んでやれば、食いついたついでにブラッシングにならないだろうか。

今回のお会計。一匹当たり。

狂犬病の予防注射 $25.20
医療廃棄手数料 $3.00
診察 $58.00

多頭飼い割引で、合計は157.20ドル。

来年の3月には、FVRCP(3種混合ワクチン)の期限が切れる。この予防接種の無料クリニックはない。


             *


「兄猫の歯に歯石がたまってるって。心臓が悪いでしょ。だからまずEKG。それが130ドル。血液検査と麻酔とクリーニングで500ドルだって。IVが必要になったら、もっとかかるって」と、私は子どもたちに報告した。

値段に驚いて、彼らは無言だった。

「お医者さんはEKG無しでも大丈夫でしょうって言うけど、もしかして歯のクリーニングが終わっても起きませんでしたってことになる可能性もあるわけよ。なんのために高いお金をかけてきれいにしたんだか。本人だって、歯のクリーニングに行ったつもりがそれで人生終わりでしたって、そりゃびっくりするよねえ。でも130ドルなのよ」と私。

私はふだん妹猫のほうを可愛がっているので、お金を節約するために、私がEKGを省くかもしれないと長男は思っただろう。それは正しい。

「とにかく、猫だって500ドル以上かかるのよ。あんたたちに虫歯ができたら1本1000ドルじゃ済まないの。兄猫の歯のためにお金貯めなくちゃ。あんたたちは猫とちがって歯ブラシできるんだから、ぜったい虫歯を作らないように。獣医さんから『目が覚めませんでした』なんて電話がかかってくるの嫌でしょ?」と、この機会に脅しておいた。

猫たちは相当疲れたらしく、当日と翌朝は泥のように寝ていた。

いつもの朝と同じように朝ごはんがもらえると思ったら、わけもわからず獣医に連れて行かれて、ひどい目にあったと思っているだろう。

私だって同じだ。どっと疲れたし、150ドルの出費である。

この2匹で猫は終わりにしようと決意する。捕獲は大変だし、獣医は高い。家中毛だらけだし、カーペットは傷だらけだし、猫砂は重い。朝は早くから起こされ、キャットフードだトイレ掃除だ爪きりだブラシだと世話がかかる。

しかし、8年前に夫の猫が老衰で死んだときも同じ決意をしたのだった。

利己主義が毛皮を着て丸く寝そべっているような二匹を前に、どうしてこんなのもらってきちゃったのかしらと思う。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |   |  コメント(1)

Comment

Vitakraft

こんにちは、フランスで6歳の猫を飼っています。
Vita Dent という猫の歯石ケアのおやつがVitakraftから売られています。
うちの猫は食いつきがいいです。
結構どの国でも売られているんで、アメリカでも見つかるとおもいます。
アルトワ |  2012.05.07(月) 23:49 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲ページトップへ

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://halfwaymark.blog114.fc2.com/tb.php/924-8e8ed2a6

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲ページトップへ

 | ホーム | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。