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死ぬまぎわの5つの後悔

2012.03.18 (日)


緩和ケアに長年関わってきた人がAARP(全米退職者協会)に寄稿した記事"Top 5 Regrets of the Dying"を読んだ。

患者が死ぬ前の3~12週間をいっしょに過ごし、人生にどのような悔いがあるかを尋ねたのだそうだ。

よくある答えは次の5つである。



1. I wish I'd had the courage to live a life true to myself, not the life others expected of me.
(他人が私に期待する人生ではなく、自分自身に正直に生きる勇気があればよかった)

2. I wish I didn't work so hard.
(そんなに一生懸命仕事しなければよかった)

3. I wish I'd had the courage to express my feelings.
(自分の気持ちを伝える勇気があればよかった)

4. I wish I had stayed in touch with my friends.
(友だちと連絡を絶やさなければよかった)

5. I wish that I had let myself be happier.
(自分がもっと幸せに過ごせるようにすればよかった)




一番多いのは、1の「自分に正直に生きなかった」後悔。

本当にやりたいことや夢を追わずに年を取り、あるいは病気になってから、もう遅すぎると気づく。ほとんどの人は意識しないが、健康だから自由になれる。それを実感するのは、健康を損なってから。

2は彼女が接した男性患者の全員が口にしたそうだ。ほんの数年、助手的な仕事をしただけで、あとは怠け専業主婦になった私には、縁のない話か。

3は他人とうまくやるために、自分を抑えてなあなあにやり過ごしてしまった後悔。あるいは、無理して相手に合わせてきた苦々しい思い。

案外、アメリカ人も他人に気を使って、本当に正直にはなれないらしい。

著者は「他人をコントロールすることはできません。あなたが正直になれば、最初は抵抗されるかもしれませんが、最終的には、今までとはちがうレベルでの健全な関係が築けるものです」と言う。

アメリカ人は表面的にはうまくやれる。初対面でも親しくできるし、赤の他人にも気軽に話しかけたりする。でも、ご近所の人たちを見ていても、上っ面だけということがたびたびある。弱みを見せたくないからだろうか。

4を読んで、アメリカでは友だちの概念が日本人が考えるであろうそれと違うような気がして、戸惑ったことを思い出す。

死ぬ間際になれば、お金はどうでもよくなる。結局残るのは、Love and Relationshipだそうだ(私にそれがあるか?)。

だれもが忙しい一生を送って、友達にかける時間もエネルギーも後回しになる。気がついた頃には友だちとのつながりがなくなり、なんとかしようにも病気で動けない。そして、悔やむ。


         *


私には友だちと言える人はほとんどいない。

子どもの友だちつながりで、アメリカ人の知り合いはいる。

補習校で親しくなった日本人もいるが、卒業して何年も経つと疎遠になった。しばらくは日本人の集まりに何度も招待されたが、私は送別会以外は行かなかった。偶然に日本食品店で会えば、楽しくおしゃべりする。しかし、定期的に会うことはない。

日本にいたときから友だちは少なかったので、アメリカに住んでいるのが理由ではない。

アメリカで初めての職場に日本人女性K子さんがいた。

私と同じ年で、彼女もアメリカ人と結婚していた。とても気が合った。昼休みや休憩時間はいつもいっしょに過ごした。そんなことは私が中学以来のできごとで、うれしかった。

私が1年で退職したとき、彼女は残念がった。でも、すぐに連絡は途絶えた。一度手紙を書いたが、返事はなかった。彼女は大学に戻ったご主人を支えるために働いていた。私は転職し、3年して長男を身ごもり、出産後に退職した。

ときどき、K子さんのことを思い出す。

もう20年前の話だ。それ以来、本当に気持ちの通じ会える友だちに出会っていない。


        *


5について、”Happiness is a choice”(幸福は選ぶことができる)だと著者は言う。

たいていの人は、「いつものパターン」に陥り、変化を恐れる。他人にも自分にも、自分は今の状態に満足しているふりをする。本心ではたわいもないことで楽しみ、もっと心底から笑いたかったのに。

これは意外だ。楽天的で自己主張が強いというアメリカ人のイメージに合わない。

「死の床では、他人が自分をどう思うかなんて全くどうでもよくなります。そうなってからではなくて、まだ生きているうちに自分を本当に幸せにできたらどれほど素晴らしいか。人生は選択。賢く正直に選びましょう。幸福を選ぶのです。」

こういう一節を読むと、なるほどと思う。

自分勝手に生きている私は、他人がどう思うと気にしなくなっている。だいたい他人とのかかわり自体を避けている。楽でいいが、これでいいのかとたまには考える。

そのときは真剣に受け止めるのだが、すぐに忘れてしまう。煩雑な毎日に流され、年だけ取っていく。

「ハピネスを手に入れよう!」と熱心にもなれない。ものすごく幸せではないが、とりわけ不幸でもないからか。


         *


スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行った「伝説のスピーチ」の中に、こんな一節がある。



もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と。「違う」という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということです。

自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。なぜなら、永遠の希望やプライド、失敗する不安…これらはほとんどすべて、死の前には何の意味もなさなくなるからです。本当に大切なことしか残らない。自分は死ぬのだと思い出すことが、敗北する不安にとらわれない最良の方法です。我々はみんな最初から裸です。自分の心に従わない理由はないのです。





私は「自分の心」が何を求めているのかを見つけることから始めねばならない。

死ぬまでにそれが見つかる保証はないが、ジョブズみたいな壮大な夢を持った人が早死にして、私みたいな適当な人間にかぎって長生きするような気がする。

まったく人生は不公平である。


<今日の英語>   

One blink and it's gone.
まばたきしたら、終わっている。


5つのリストに寄せられたコメントより。「楽しめるうちに楽しんだほうがいい。人生は一瞬だ。」



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 |  社会  |  コメント(1)

Comment

読ませていただきました
面白くて素敵です
もう更新しないんですか?楽しみに待ってます。
らぶ |  2015.08.26(水) 01:41 | URL |  【編集】

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