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レストランの風景

2012.03.06 (火)


先日、わりと最近オープンしたレストランに行った。

外食は半年ぶりである。

わたしは重症の出無精なので、もともと出かけるのがきらいなのだが、このあたりにはまともなレストランがない。私はケチでもあるので、まずいものに高いお金を払うのはがまんできない。ふと気がつくと、何ヶ月も外食していないなんてことがよくある。

しかし、子どもたちの冬休みも終わりかけたある日、ご飯を作るのがどうしてもいやになった。

そういえば去年の秋に新しいイタリアン・レストランができたのを思い出し、検索するとお店のメニューが見つかった。

このへんでイタリアンというのはピザ屋と同義語なのだが、そのお店ではリゾットを出す。これはいいかもしれない。

長男は友だちの家に呼ばれていたので、私と夫と次男の3人だけで出かけた。

「おかあさん、あんまり期待しないほうがいいよ」と次男。

これまでも「グルメ」・デリだの「本格的」ジャパニーズ・レストランだのにいそいそと出かけては、落胆したわたしを見ているのだ。

「そうなのよ。期待しちゃいけないの。期待しない、期待しないって自分に言い聞かせてるから、だいじょうぶ」と私。しかし、自分でご飯を作らなくていい、片付けなくてもいいと思うだけでウキウキしてしまう。


            *


わりと大きめのレストランで、かなり混んでいた。

お決まりの前菜は、イカのリングフライ。ふだんは4人で分けるのに、長男がいないので、3等分する。

「もうすぐ長男が大学へ行ったら、いつもこうなるんだな。今日は予行演習だ」と夫が次男に言う。

最初は私と夫の2人だけで、長男が生まれたら3人で、そして次男が生まれて4人で出かけたのが、だんだん元に戻っていくわけだ。

いつもとちがって、4人がけテーブルには椅子が1脚空いている。

パンはおいしく、期待が高まったが、リゾットはだめだった。しかも、あまり考えずにシーザーズ・サラダを頼んでしまい、どっちもコッテリですぐに満腹になった。それほど量が多いようには見えなかったが、久々に食べる外食の一人分に手こずった。とてもデザートまでたどりつけない。

夫は眠気を覚ましたいとエスプレッソを飲み、自分だけロブスター・ビスクも頼んだ。まだブランチメニューもあって、エッグズ・ベネディクトという動脈硬化直行便のようなものを注文した。

次男はラビオリ。めずらしく残して、お持ち帰りにしてもらった。やっぱり前菜の3等分が効いたか。

夫があれこれ頼んだわりに、会計は少なかった。やはり3人なのだなと思った。


           *


斜め向かいのテーブルに、50代後半くらいの夫婦らしい2人が座っていた。注文を済ませたあと、ご主人は新聞を広げた。奥さんは黙って前を見ている。

料理が来た。ふと見ると、ご主人は携帯で話している。奥さんが「やめなさいよ」という感じでご主人に言う。それほど大声ではなかったが、やはり目立つ。奥さんはとてもいやそうだった。ご主人はようやく電話を切って、食事に戻った。

2人は無言で食べ続ける。

子どもがいるのかどうかわからないが、いかにも長い間いっしょに暮らしてきた夫婦に見えた。いまさら何も話すことはないという風だ。

黙っていても心が通じているような老夫婦もいるが、この夫婦はそういう雰囲気ではなかった。もちろん、私が受けた印象だけで、本当のところはわからない。

次男が家を出て、私と夫だけがレストランに行ったら、どんな夫婦に見えるだろうか。

私たちはわりとしゃべる。唯一そうでなかったのは、夫が出張にかこつけてタイ女と会っていたのを発見したとき。修羅場であっても外では平然と会話できるほどの演技力は、私にはなかった。

でも、それはもう10年以上前のこと。忘れてはいないが、傷の上にできたカサブタさえも取れたような気持ちになった。ただ、そこには見えない傷があるのかもしれない。セックスレスの話はどちらからもしない。そのせいか、(それ以外は)なんでも話す間柄でありながら、どこかに壁を感じる。


          *


となりのテーブルには4人家族がいた。
 
まだ小さい女の子が何かの画面を叩いていた。うちの子供たちが小さい頃は、クレヨンと紙、しばらくしてニンテンドーDSだったが、ハイテクになったもんだ。

「ねえ、あの子のやってるの、リープパッドとかいうやつ?昔、よくコマーシャルやってたじゃない? フォニックスみたいな」と次男に聞いた。

次男は首を伸ばし、一瞥して言った。「あれ、iPadだよ。」

「えっ、そうなの? ふちが緑色だから、てっきりおもちゃかと思った。へー、あんな色のiPadがあるの」と私はまるっきりおのぼりさんみたいになった。

私はアップルのお店で実物を見たことがあるが、レストランに持ち込むものだとは考えなかった。

ふと見ると、その子のお母さんの手元には携帯が2つも置いてある。私も携帯は持ってきた。万が一、長男から連絡があったときのために、オンにしておいたが、かばんの中に入れたままで、一度も出していない。テーブルの上に置くのは憚られる。

アメリカ人もフェイスブックやブログに料理の写真を載せるために、レストランでパシャパシャ撮る人もいるんだろう。食い意地の張った私にはそういう発想がない。食べ物が目の前に来たら、食べることしか頭にない。

ウェイトレスに案内されながら、携帯で話し続けていた人もいた。若い人は、歩きながら(おそらく座ってからも)テキストを打つ。驚いているのは私だけで、当人も回りも平然としていた。

私が家にこもっている間に、こんな田舎でも世の中はずいぶん変わっていた。


<今日の英語>   

I took the heat off you last night.
昨晩はきみのプレッシャーを軽くしてあげたよ。


毎日、私にくっついて寝たがる猫たち。暖かいのだが、重いし寝返りが打てない。昨夜は気を利かせた夫が兄猫を自分の部屋に入れたのだそうだ。夫はそういうことをいちいち報告したがる。兄猫はすぐに抜け出して、早朝から騒いだので、なんの軽減にもならなかったのだが、サンキューと言っておいた。



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