スポンサーサイト

--.--.-- (--)


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  スポンサー広告

髪型に見る滞米年数

2009.04.28 (火)


補習校には駐在世帯が多いので、しょっちゅう転入出がある。早い人は2年で転勤していた。反面、長い人は8年、10年と永住者と変わらないくらい長期間の滞在だった。

あるとき、少し時期はズレるが、若いお母さんが2人、日本から補習校にやってきた。最初のXさんは、父母会でゴタゴタを起こし、私も一部始終を知っていたので、「最近の日本には、こういう考え方をする人がいるのか!」と唖然としたのを覚えている。

半年後にYさんが転入してきたとき、Xさんとそっくりに見えた。体格や服が似ていたせいもあるが、髪型がまるっきり同じなのである。なんだか顔立ちまで似ていた気がする。化粧も同じだったのか。

明るめの茶色で、肩より長い。毛先をふわっと大きめにカールしている。前髪はどうだったかよく覚えていないが、やっぱりふわっとしていたんだろう。

そう思ったのは私だけでなかった。Xさんのゴタゴタに巻き込まれた人が「YさんってXさんと似てるね。性格も同じだったらどうしようかと思ったけど、Yさんはしっかりしてるみたいでよかったよ。」と私に打ち明けてきた。

あとになって、2人の髪型はナントカいう芸能人と同じで、日本ではそれが流行っていたらしいということがわかった。

アメリカではこれだけ髪の色も質も違う人たちがいるので、そういう流行は起こらない。もちろん、ストレートな髪が流行れば、若い子は右に倣えでストレートアイロンを駆使したらしい髪型があふれていたが、それでもXさんとYさんのような印象は受けなかった。

2人の髪型は、日本人のまっすぐで黒い髪からはずいぶんかけ離れていた。いかにも「加工しました。」という感じなのだ。

日本人経営の美容院でも、頼めばやってもらえるのかもしれないが、その2人が目立ったということは、アメリカにいながら日本の芸能人の真似をする人もいないのかもしれない。

だから、そういう2人は自己紹介をするまでもなく、「日本から来たばかりなんです。」ということがすぐわかる。

*     *     *

その対極にあるのが、Zさんだった。

初めて会ったとき、ずいぶん老けてみえた。実際は40代前半だったと思う。アメリカ人のご主人と共に、NYには長い間住んでいると言っていた。

Zさんは白髪染めをしていないために、硬め・多めの髪がごま塩状態だった。前髪はいわゆるオカッパなのだが、目の上ギリギリで一直線に切ってある。後ろは肩より少し長いくらいなのだろうが、黒いゴムでひとくくりにしばってある。

もしかして自分で髪を切っていたのかもしれない。

服はいつも黒一色。NYでは珍しくないのだが、Zさんの場合、真っ黒でなくて、洗濯を繰り返して色落ちしたのか、薄い墨のような色をしていた。ソフトジャケットみたいな上着とちょっと緩めのズボン。それが彼女のユニフォームだった。

Zさんは落ち着いた物腰で、とても静かに話す人で、きれいな目をしていた。せっかくの目が分厚い前髪に隠れてしまってもったいないと思った。もうちょっと身なりに気を使ったら見違えるのに、とおせっかいなことを考えた。でも、髪型を変えたら?とか白髪染めを使ったら?とか言える仲ではなかった。

ひょんなことから、Zさんがアーティストであることがわかった。趣味でなく、プロとして仕事をしていたのだ。

それを知って、また私は考えた。

アーティストならば美的センスがあるはず。美しいものにこだわるはず。どうしてあの髪と服なんだろうか。

待てよ。ファッション・デザイナーだって、デザインした服はすてきだけど、本人は髪を振り乱して、なんだかパッとしないということがあるではないか。芸術家は、自分の作り出す作品にエネルギーを注ぐだろうから、自分の身なりなんか興味ないのか。

結局、Zさんとは挨拶と短い立ち話をする程度の仲で終わり、彼女は私よりもだいぶ前に補習校を辞めた。

*     *     *

一般論として、永住者や長期駐在者は、だんだんシンプルな髪型になるのではないかと思う。水のせいか気候のせいか知らないが、アメリカに住むと髪が傷む。年齢と共に、髪にコシがなくなる。アメリカ人の美容師しかいない場合は、髪型についてあれこれ注文もできない。

何よりも、長いアメリカ生活で回りにどう思われようと平気になってくるのが大きい。

私もその1人である。「Komatta さんって、もう少しどうにかならないのかしらねえ。」と陰で言われていたかもしれない。きっとそうに違いない。でも、そんなことどうでもいいのだ。

それにしても、Zさんみたいな人は珍しい。アーティストとしての確固たる自信がそうさせたのか、と絵心のある人に憧れる私は思う。

XさんとYさんはまだ補習校にいるのだろうか。何年か経って、あの髪型のまま帰国したら、別の意味で目立つんじゃなかろうか。もっとも、芸能人の髪型を真似ようとするくらいだから、NYでもきっちり日本の最新情報を入手して、後れを取らないようにがんばるのかもしれない。

ご苦労なことである。いや、他人のことより、自分の白髪をなんとかせねば。


<今日の英語>

We still have a long way to go.
まだまだ先は長い。


中小企業経営者とのフォーラムにて、地方議員が言ったセリフ。もうすぐ連邦政府による景気刺激策の効果が現れます。不動産市場や株価も少しずつ上向いてきました。ただ、回復への道は厳しく、時間がかかります。まだずっと先のことです。

うちのような郊外の果て(=田舎)でも、園芸店やギフトショップなどいくつかの個人商店が潰れて、empty storefront (空っぽの店先)と言われる空きスペースになっています。新しいテナントが入るまで、まさに「長い道のり」でしょう。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

テーマ : アメリカ生活 - ジャンル : 海外情報

 |  日本人  |  コメント(10)

Comment

そうなんですね~~海外赴任とか気合い入れてるのかな?長くなると・・・なんですね
NY豚インフルエンザ大変なんですか??今テレビでNY情報の中で言ってたので。
k |  2009.04.28(火) 07:56 | URL |  【編集】

始めまして

今日、初めてお邪魔しました。シカゴ郊外にアメリカ人夫と子供2人。私も渡米20年目、仕事をしたり、日本人グループからはみ出したりしながら、今は、主婦。過去ブログを 少しだけ読ませていただきましたが、とっても 共感できて嬉しくなりました。

仕事を辞めてから、シンプルに拍車がかかり、化粧っ気も全くなくなり、髪も 茶髪から、もとの黒髪へ。 服装もTシャツにジーンズ。 でも、それで 良いと思ってます。 日本とアメリカでの生活が半々になってきた今、私の住むとこは、アメリカになってきているし、気の合う人なら、アメリカ人でもOKだし。

とりあえず、ご挨拶まで。写真入りでの楽しい事ばかりの紹介のブログに飽きてきた私には、ほんと、ここにお邪魔する楽しみができて、嬉しいです。

まみぃ |  2009.04.28(火) 09:51 | URL |  【編集】

同感です。

シアトルに在住です。昨年移住して来て最近わかったのですが、シアトルの人って人種問わず、地味というかおしゃれに気を遣わない女性の印象があり、私も気を遣わなくなりましたが、ベルビューという駐在員が多く住む街へ行くと、ファッション誌をお手本にしたような、それでいて似たり寄ったりのエレガントファッションと髪型、化粧の日本人の奥様を見かけます。具体的にはちょっと前の冬の季節ならロングブーツにスカート、茶系のコートそして○oachのショルダーバックにセミロングのちょっと茶色く染めたふんわりヘアです。あまりに絵に書いたようなイデタチの人を見るんですよ。
マリナ |  2009.04.28(火) 14:56 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> Kさん
「気合」というのは思いつきませんでした。おもしろい視点ですね!もちろんいろんな人がいますから、赴任したばかりなのに、もうNYに何年も住んでいるかのような雰囲気を持った人もいるんです。実際、駐在員の奥様は大変だと思いますよ。私にはできません。豚インフルエンザ、メディアが騒いでますが、うちの子どもたちは普通に学校に行ってるし、お店に行っても誰もマスクを付けていないし…NYCのクイーンズで感染者がいたんですけど、ここは田舎だからか、今のところはおっとりしてます。
komatta3 |  2009.04.28(火) 22:33 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> まみぃ さん
似た境遇にいらっしゃると伺って、なんだかうれしいです。私もこのままずっとアメリカに住むと思います。いろいろありますけど、気楽にマイペースでやれるところが一番いいですね。

私はイラストも写真も不得手なので、そういうのは上手な方にお任せ(?)して、ひたすら文章を書いております。自分が書きたくてブログを始めたので、他のブログはあまり読んでいないのですが、楽しいことをさらっと記事にする人が多いんでしょうね。

私も平凡ながら幸せにやっているし、楽しいこともあるのですが、なぜかそういうことはあまり書こうとは思わないんです。昔の経験でも、今の生活でも、どうでもいいことをつい追求したくなってしまいます。自分のブログだからと好き勝手に書けるだけでラッキーなのに、共感のコメントをいただくとほんとにうれしいです。
komatta3 |  2009.04.28(火) 22:38 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> マリナさん
そう、その茶色ふんわりセミロング。どうやってあんなにふわふわカールさせるんだろうと思いました。後学のために聞いておけばよかったかも。どこの駐在コミュニティにもある現象なのでしょうか。くつやかばんまで気がつきませんでしたが、そう言われれば、持ち物なんかも含めて、似てる人(グループ?)がいましたね。 まさにファッション雑誌から出てきたような感じ。うちの近所では絶対に見かけない格好だったので、珍しかったです。
komatta3 |  2009.04.28(火) 22:40 | URL |  【編集】

2度目

又、お邪魔してごめんなさい。今朝は、カテゴリーの日本人を読ませて頂きました。私も よく似た道のりを超えて、一匹狼です。子供の小さい頃は、日本語に触れさせてあげようと頑張ったけれど、1年もたたずに、仲間外れにされました。ま、その結果、私も強くなったけれど、笑、あの頃は、つらかった。それから、仕事の関係上、駐在妻と仲良くチャンスがあったのだけれど、感覚が、違うんですよね。足から頭まで、綺麗にしすぎてるのと、なんか言えば、アメリカ人は、馬鹿だの、怠け者だの、そんな事ばかり聞かされて、だったら、日本に帰れば?って 何度、言いかけたか。。。

今は、近くに住む日本人とも、スーパーで会えば、挨拶するくらい。日本食とは縁が切れないけれど、日本人とは縁がなくても大丈夫になりました。

Komotta3のブログに会うまで、NYのイメージって、ある意味で私の中で 駐在妻やキャリアウーマンだったんですよ。私の住む世界とは別世界だと思ってたし、NYの方のブログ見ると、いつも、日本人同志で群がって、おいしい日本食を食べて、季節ごとのアメリカと日本の行事を楽しんで、キャリアも持って まさにアメリカンライフ、エンジョイしてます、みたいな。そういうの、私、苦手で、だから、NYにも、私が共感できる生活を送ってる方がいるなんて、ほんと、嬉しかった。だって、人生、アップとダウンがあって、当たり前だと思うし、平凡な幸せって、一番の幸せだと思いますよ。 私も、キャリアに燃えたこともあったけれど、結局、家族のいる場所に戻ってきました。今は、子供達を どうやって 大学に行かそうか(お金の面で)とか、(子供達は、息子小5、娘9年生)今日の晩御飯は何にしようか、とか、そんな事を考えながら、生活してます。

あ、私も、子供達の友達が遊びに来るっていうのが、たまに、苦になりますよ、笑。
まみぃ |  2009.04.29(水) 02:13 | URL |  【編集】

ものすご~く共感!

komatta3、ハローです。

とても良く分かるお話で、うんうん、そうそう!!と
思わず口に出していました。

日本から来たばかりの人は上から下までお洒落できれいなかっこうなのですぐにわかりますよね。
もうオーラが違いますね。

それに引き換え、私は地元でチャイニーズで話しかけられるくらい混ざっています、、、。
洗っては着ての格好で一言で言うならジジむさい格好でいいトシなのに、化粧もせず、髪型ものばしっぱなしで長くなりすぎた重い髪を一つにしばるか、バレッタで止める程度。
そろそろ白髪を染めないとかなり目立っています。

ほんと気にしないというか女捨ててます~みたいな今日この頃なので日本に帰る時に着るものがなくて困るのです。

補習校には11年間通いましたが中高になってからはほとんど付き合いもせず、、卒業してもっと楽になりました。
ミント |  2009.04.29(水) 15:23 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> まみぃさん
子どもが小さいときはほんとに頑張ってしまいますね。今思うと、なんであんなに必死だったんだろうと不思議です。
NYの駐在奥様たちは、全員がそうとは言いませんが、連れ立ってアウトレットとかマンハッタンとか貪欲ですね。期限があるからだとよく言われました。永住の方でも資格を取ってキャリアを築いている方々に会いました。どちらも私とは住む世界が違いました。私の性格もあるし、だいたいNYといっても田舎なので、カッコ付けるところがないんですけど。
アメリカ人と結婚してNYで暮らしてます、というと華やかなイメージを持たれて、困ることがあります。ふつうNYといえば、マンハッタンの摩天楼ですからね(私も昔はそうでした)。このへんは3階建ての建物を見て、おお、ビルディングがある~というくらい田舎なんですよ。
 komatta3 |  2009.04.29(水) 20:49 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> ミントさん
そうそう、ふだんは全然気にならないのに、日本に帰るときですね、困るのは。私なんか、いくらがんばっても、おのぼりさんにしか見えないだろうなあと思います。
補習校もそれなりに楽しかったのですが、辞めた後の開放感は大きかったです。それにしても、11年とは感服です! 
 komatta3 |  2009.04.29(水) 20:56 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲ページトップへ

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://halfwaymark.blog114.fc2.com/tb.php/90-79f967d9

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲ページトップへ

 | ホーム | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。