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決まらない里帰り

2012.02.19 (日)



最後に実家に帰ったのは3年半前。

長男の大学が決まり、次男がまだ大学受験に間があるジュニアのうちに、一度日本に連れて行こうと思っていた。

2人とも私とは日本語で話すが、ここに住む限り、日本語を使う必要性はない。やはり日本でほんの数週間でも暮らさないと、日本語ができるありがたみは感じないだろう。日本語ができる楽しみと言いかえてもいい。

1人暮らしの母は今のところ元気でやっている。生活には困っていないし、友だちもいる。

私が長男を生んだとき、「赤ん坊が生まれちゃあ、もう日本には戻ってこんなあ」と母は言った。私は結婚してアメリカに移住したときから永住するつもりだったのに、母は私には結婚生活も外国生活も無理だと思っていたらしい。私の性格からして、そういう誤解も無理はない。

小さい頃、長男と母はそりが合わなかったが、それでも孫の成長は楽しみらしく、「大きくなったでしょう」とメールしてくる。長男もだんだん頑なさが取れてきて、母(彼にとっては祖母)の小言もうまくかわせるようになった。たくさん食べる次男のほうが今もお気に入りなのは、聞かなくてもわかるが、相性の問題だからしょうがない。

子どもたちが大学に行ってしまえば、それぞれに忙しく、そろって日本に行くのは難しくなる。

行くなら今のうちじゃないだろうか。


           *


ずっとそう考えていたが、次々と問題が起きた。

NYから東京への飛行機代が下がらない。格安航空券の広告は目にするが、燃料費を加算すると、閑散期であっても千ドルは下らない。いったい夏休みにはどれくらい高くなるのか。

それに円高。

私は空港で少しのドルを円に換え、日本滞在中の出費はほとんどアメリカで発行したクレジットカードでまかなう。ドル換算された請求金額を見て驚く。割高感は強くなるばかりである。

しかも、今は夫がリタイアしたために障碍手当てと配当金以外の収入はない。G氏のビジネスに出資もしたので、いつもキャッシュが足らない。クレジットカードの支払額はなるべく低く抑えねばならない。

今年の夏、長男は時間の余裕があるが、次男は車の運転講習を受けるというし、大学見学にも連れて行かねばならない。長男の経験からして、シニア前の夏では遅いことがわかった。ジュニア前の夏がカギになる。

長男だけ連れて行くか? 次男と夫だけをこの家に置いていって大丈夫だろうか。夫だけならともかく、次男も毎日ジャンクフードを食べたりしないだろうか。

猫の世話はいったいどうなる? 2人で猫トイレの掃除を押し付けあうのが目に浮かぶ。


            *


「今年の夏、どうしようかなあと思ってさ」と姉に話した。

「止めといたほうがいい。あんただけならいいけど、子どもは来ないほうがいいよ」とあっさり結論を出す姉。

「どうして? 地震? 原発?」

「まだ危ないと思うなあ。特に子どもは。スーパーだって、原産地が関西とか北海道とか、そういうのしか見ないよ。みんな、自分で気をつけるしかないんだってば、政府が無能なんだから。」

「でも、みんな普通に生活してるんでしょ。みんなが関西や九州に逃げられないんだし。私はまあいつ死んでもいいんだけど。子どもはせっかく大学に入ったばかりじゃ、もったいないねえ。ここまで育てた苦労を考えると。」

地震ならグランパの住むカリフォルニアにだって起きる。自動車事故はどこにでもあるし、木の下敷きになるとか、ガス爆発とか、死ぬときはどこにいても死ぬのだ。

年末にEKGで不合格になり、心臓エコーを受けたが、死ぬ前にあれを食べておけばよかったという後悔はしたくないと思った。東京や横浜でおいしいものを食べてから死にたいものだ。

私は子どもより自分のことばかり考える。


             *


原発問題やがれき処理や地震予測の話はときどきニュースサイトで読むが、しょせんNYにいては現地の雰囲気はわからない。

日本に住む人がどれくらい不安を抱えているのか、半ば諦めの境地なのか、「備えあれば」で肝が据わったのか。

もし今年の夏も帰らないとなると、丸々4年になる。そんなに長い間日本に行かないのはこの二十年で初めてのことだ。

車で10分のスーパーへ行くにも億劫な私は、日本に行くとなると、心の準備から始めなくてはならない。そして、荷造りに夫への指示。NYの家からJFKまで車で。空港で待つこと2時間以上。狭い機内で13時間。着陸時のパニック症状。成田から東京へ。さらに新幹線と在来線を乗り継ぐ。

書くだけで目が回りそうになる。

これから年を取るほどに、ますます飛行機がつらくなると思われる。1歳でも若いうちに帰るべきか。

羽田着ならまだしも楽かもしれない。実家ではなく、姉のいる横浜にまず泊まるのはどうだろうか。これも私だけならなんとかなる。

でも、母は孫たちに会いたいだろう。私だけ実家でゴロゴロしている図もサマにならない。かといって、子どもたちはどこかに出かけたいだろうし、私みたいに本屋と図書館の往復だけでは退屈する。

結論の出ないまま、「日本に行くの、どうしようかなあと思って」と姉に何度も同じことを持ち出す。

「私は止めといたほうがいいと思うけど。特に子どもは。何があるかわからんしねえ」と姉も同じことを言い、堂々巡りは続く。


<今日の英語>   

Cut them some slack.
大目に見てあげなさい。


Facebookに出産直後の写真を載せるのは行き過ぎじゃないかというマナーの相談に、「ああいうのは、有頂天になっていて舞い上がってるんだから、見逃してやりなさい。批判したって、やぶへびになるだけ」というアドバイザーの一言。



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 |  生活  |  コメント(1)

Comment

帰ってあげて‥

色々色々あると思いますが1歳でも若い内に、そしてお母様が元気な内に、帰って来てあげて下さい 私は去年父を亡くしてしみじみ思いました 初めてのコメントで生意気でごめんなさい 家も息子2人で似ている体験を沢山したものですから‥ 意外と留守にしても男達はソレなりにやるものです‥ 自分優先に考える権利は充分にあるじゃないですか ファイトp(^-^)q
もとママ |  2012.02.19(日) 22:57 | URL |  【編集】

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