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高すぎる健康保険

2012.02.10 (金)



アメリカには国民皆保険制度がない。

たいていは勤め先が従業員に提供する、民間の保険会社との契約である。つまり、会社を辞めると健康保険を失う。

高齢者のための保険制度Medicareは65歳以上が対象なので、それまでは自腹で健康保険を手に入れなければならない。

会社を辞めてから18ヶ月間(例外的に最長36ヶ月まで延長可能)は、COBRA (Consolidated Omnibus Budget Reconciliation Act 包括予算調停強化法。通称コブラ)が利用できる。

コブラの手続きをすれば、辞めた会社で加入していた健康保険を引き続き使えるのだが、会社の補助がなくなるため、保険料は全額自己負担となる。それでコブラを諦める人も少なくない。

アメリカには、無保険者が5000万人いると言われる。

2009年の国勢調査によると、アメリカの人口は3億700万人。メディケア(高齢者向け保険)でカバーされる65歳以上は3960万人。メディケイド(低所得者向け保険)の利用者が5150万人。

メディケアにもメディケイドにもカバーされない人は、2億1590万人。そのうちの無保険者5000万人というのは、23パーセントにあたる。つまり、4人に1人が年齢と所得制限で公的保険を利用できず、自費で保険に加入することもできないのがアメリカの現実である。


        *


夫の会社は福利厚生がよかったので、引退者用の健康保険もあった。

当然ながら、11月に申し込んだ次年度の現役社員用の登録は無効。また、12月6日付けで引退したことにより、12月15日から31日までの半月分から引退者用に切り替わった。

私が会社に電話すると、12月31日まではこれまでと同じ保険だと言われたが、その後、別の担当によると、12月15日で終わりだとのことだった。またもや混乱が生じた。

ともかく、これから毎月の保険料がいくらになるか確かめねばならない。

「ちょっと高くなるんですが」と口ごもる担当者。

これまでも問い合わせに応じて保険料を説明するたびに、元社員が驚いたのだろう。驚いただけならまだしも、罵倒されたり、泣きつかれたかもしれない。

「Medicalだけですと、2047ドルです。」

私はTwo Thousandのところで、聞こえなくなった。

「2400ドルとおっしゃいましたか?」と息が止まりそうになった。

「いえ、2047ドル」と今度はもう少しはっきり話してくれた担当者。そうか、2400ドルじゃなくて2000ドルかとホッとしたのも一瞬だけで、「2047ドル?!」と聞き直した。毎月20万円? 1年で240万円?

「はい。Dental は113ドル、Visionは20ドルですので、すべてご利用になる場合は、合計2180ドルになります。」と、一番高額な部分をぶちまけた担当者はすらすらと歯科と眼科の毎月の保険料を説明した。ちなみに、これでもCOBRAより安いのだそうだ。

もしまだ会社にいたら、2012年度のMedicalは250ドル、Dentalは62ドル, Visionは33ドルで合計344ドルだった。こちらも前年度から30%の上昇なので、現役でもうれしくなかろうが、引退した夫はその6.3倍を払うことになる。

私が呆然として黙っていると、担当のお兄さんは助け舟を出してくれた。

「ご主人には引退者用の医療費援助枠が4万5千ドルほどありますので、それをお使いになったらどうでしょう。」

「でも、保険料は毎月2047ドルでしょう。4万5千ドルなんか、2年も持たないじゃありませんか。」 

「援助枠は0%から100%まで指定できます。たとえば、50%は援助枠から出して、残り50%は自費でとすれば、もう少し長く使える仕組みです。」

50%にしても、毎月1025ドルは自腹か。夫はこういうことを考えるのがきらいなので、私が決めるしかない。


          *


私はエクセルに数字を入力して、援助枠利用のパーセンテージと残高を一覧にした。

そして、私が65歳、つまり政府の高齢者用健康保険が適用されるまでの年表も作った。長男が大学入学、ローンの返済完了、次男が大学入学、長男が大学卒業、次男が大学卒業。夫が70.5歳になると、IRAなどリタイアメント口座から一定の金額を引き出さねばならない。

最後の列は私が65歳。夫は75歳。そのとき長男は32歳、次男は30歳。

頭ではわかっていても、一覧表にするとショックだ。

「ねえ、おかあさん、こんな表を作ったんだけど、見て」と子どもたちを呼んだ。

「ヒャー!ぼく、32歳かあ。次男くん30歳?怖いよ」と長男。

「えー、おかあさん65歳?」と次男は自分のことは棚上げにした。

15年先の話である。60代の自分はもちろん、70代半ばの夫も想像できない。

夫と私はどこに住んで、子どもたちはどこで何をしているのか。実家の母はもういないだろうが、姉はどうしているだろう。


             *


肝心の保険料は、60%を補助枠から、40%を自腹で払うことにした。毎月872ドルが銀行口座から引き落とされる。そのままで行くと、2014年の年末には補助枠の残高が赤字になる。来年は50%にしなくてはならないかもしれない。

大学では学生向けに健康保険があるので、まず今年の秋から長男が、そして2年後には次男もそちらの健康保険が使える。

それでも毎月の保険料はそう下がりそうにない。

(NY州政府が提供する公の保険には、月収が極貧レベルでないと入れない。子どものいない夫婦では1226ドル、子どもが2人いる世帯なら2794ドル以下。)

夫はすでに精神障害によるメディケア利用資格がある。あとは私だけだ。そうなったら、もう会社の保険はあきらめて、個人で加入したほうがいいのだろう

しかし、私は高血圧だし、抗不安薬は飲んでいるし、腎臓には非常に軽いけれど先天性疾患があるし、ついこのあいだ僧帽弁逸脱症だと判明した。下手すると、既往症で却下されるかもしれない。

あと少なくとも2年間は新たな病気が見つからないことを願う。そのあいだに、国民健康保険が全面的に導入されるかどうかだ。

保険がもらえるなら、一挙に65歳になってしまってもいいような気さえする。私が保険付きのフルタイムの仕事を見つけるより、そっちのほうが現実味があるんじゃないだろうか。

日本にいるときは、アメリカの健康保険で頭を悩ませるとは予想だにしなかった。20年前は、今のようにネットで情報収集することはできなかった。

私はほんとうに白紙に近い状態でアメリカ人と結婚してアメリカに来たんだなあと思う。

こういう日には、”New York Lottery's Powerball $320 million!”なんていう広告がやたら目につく。


<今日の英語>   

What time and day would work best for you?
いつがご都合がよろしいですか。


今年になって、投資会社から郵便や電話でしょっちゅう連絡が来る。今回はメールで、「近々、お宅の近くでセミナーがございます。もしご参加できなければ、個人的にお会いして今後の投資、資金運用についてお話いたしたく。」 



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 |  生活  |  コメント(1)

Comment

11月の大統領選でオバマ大統領が再選されるといいですね。
先日見た新聞の記事に、9月までに失業率が80%を切ればオバマの再選の可能性が高くなり、90%近くに上がればオバマの再選の可能性はほとんど無くなるそうです。
85%前後で接戦になると出ていました。
やっぱり有権者にとって経済問題が一番の関心なんでしょうね。
Chie |  2012.02.15(水) 20:25 | URL |  【編集】

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