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ERでMRI その3「会計」

2012.01.29 (日)


(前回その2の続き)

次男はすでに寝ていたが、夫は起きていた。

長男がMRIの結果を説明している間に、私は翌朝学校に持たせるためにERの診断書をコピーし、PE(体育)の先生にあてて手紙を書いた。体力のない私は、もうクタクタだった。

それでも、次男が薬の名前を読み上げたときの文句を夫に言うことは忘れなかった。

「なんであんなややこしいこと、させたの。なんで普通の方法でやらないのよ?」

「ややこしくないよ。NATOが採用してるやつだし。グーグルして、ちゃんと見てやったのに」と夫には反省の色がない。


        *


翌朝、ERで教えてもらったVascular Surgeon(血管外科医)に電話した。

「昨日、息子がP病院のERでMRIをやったんですが、ドクターCの予約は取れますか。できれば今日。ERからドクターに連絡が入っているはずなんですけど」と、私はこの際、一挙に片付けようと思う。

「いつ来られますか」と受付の女性。

「授業が終わってから、3時過ぎは空いてますか」と尋ねると、「ちょっとお待ちください」と保留にされた。てっきり予約表を調べているのだと思った。ところが、

「いま、ドクターCと代わります」と言われて驚いた。

「ハロー、今朝MRIの結果を見ました。わざわざお出でになる必要はありません。ただのbruiseですし、今は特に治療できることはないですね。しばらくお腹に力をいれないように。もし悪くなったらまた電話ください」とドクター。

同じことでも、専門医に言われると安心するものだ(もしかして、院内メモに「この母親は心配性で、医者を質問攻めにするので要注意」などと記載してあったのか)。なんにせよ、これ以上医療費がかからないのは嬉しい。

ドクターCのオフィスは病院内にあったため、連係プレーで昨夜のうちにすべてのデータが送信されていたらしい。素晴らしきテクノロジー。


        *


私と長男がERにいた間に、空手の助手から留守電が入っていた。

先生から直接何も言ってこないことに夫は腹を立てていたが、私は武道のセンセイと言ったって、そんなもんだろうと最初から期待していなかった。明らかに練習中の怪我だったが、先生の一撃をくらう前に自分の体調不良を申告すべきだったという長男の非もある。

しかし、あの一撃がなければ、ERに行かなくて済んだだろうし、もともとあったらしい打撲が悪化しなかっただろうとは思った。

その夜、長男が空手教室に電話すると、受付の女性は心配してくれたが、「座って見ているだけでもいいので、できれば来なさい」と先生が言っているとのことだった。

私は行かせなかった。

その後、今日に至るまで、私は空手の先生と直接話したことはない。長男は1月から少しずつ練習に参加し始めた。春の黒帯試験は受けない。そして、高校卒業と同時に辞めさせるつもりでいる。


        *


さて、例によって「お会計」である。

郵便で届いたEOB(Explanation of Benefits 保険給付金支払い明細書)を開いて、卒倒しそうになった。

ERでの合計金額は$6,984

内訳で一番高額なのは、もちろんMRIで(なぜか書類ではCTスキャンと表記)$5,389。

次はER使用料で$659。

項目にはERとだけ書いてある$110が3点で合計$330.血液検査が7点あり、19ドルから151ドルとバラついている。採血手数料が$58。薬$3。薬をもらった覚えはない。造影剤にしては安すぎる気がする。

これで$7,000近い請求となった。

しかし、保険会社と病院との契約によるディスカウント分$6,052.33が差し引かれ、保険会社から病院への支払いが$745.33なので、最終的にうちの個人負担額は$186.34。

これも2011年も終わりかけた時期だったため、それまでの医療費で年間自己負担額の規定を満たしていたせいである。

もちろんこれだけでは済まない。MRIの技師への支払いが$647(うち、自己負担分は$29). わかりにくい説明をしてくれた年配の医師への支払いが$550(同$31)。

もし無保険だったとすると、$6,984+$647+$550=$8,181をすべて自費で払うことになる。

1ドル100円で81万8,100円(今のレート1ドル76円で換算すれば62万円だが、アメリカにいてドルで支払うときに影響があるのか? 面倒なので、私はいまだに1ドル100円)。


       *


夫の健康保険がまだあってよかった。

オバマ政権になってからの、医療保険改革はその後どうなったのであろうか。

景気がもう少し上向けば、また健康保険の話が前面に出てくるのか。私は大統領選の行方は特に熱心に見ていない。共和党内部で醜い抗争をしていて、このままダメそうな奴が共和党の候補になるのを待っている。そして、オバマが再選し、健康保険を今度こそどうにかしてもらいたいと思う。

長男にERの値段を当てさせた。前回のER利用で1回500ドルと教えてあったが、MRIは見当もつかなかっただろう。

「2,000ドル?」と20ドル札基準の長男にしては大きく出た。

「6,984ドル。」

「ええええーーーーっ!」

「…で、うちが払わなくちゃいけないのは186ドル。いやー、保険があってよかったわー。」

「あー、びっくりした。お母さん、それを先に言ってよ」とまだショックを受けている長男。アメリカの高額医療費については、子どものころからこうやって叩きこんでおくべきである。

「健康は宝なり」というが、アメリカでは文字通りそうなのだ。

少しばかり小金を貯めていても、ちょっとハイテク検査をすればたちまち消える。今回は検査だけで、治療が不要だったからまだしも(それでも高額)、これで専門医にかかって精密検査をして手術なんてしていたら、破産してしまう。

世界一の金持ちであるはずのアメリカで、国民皆保険が存在しないという事実。ソ連亡きあと唯一の超大国として、外国に口を挟んだり、手を出したりしている。あるいは中絶がどうの進化論がどうのと、くだらない議論をしている。

一小市民の私は、そんなことより健康保険が先なんじゃないのと苦々しく思う。

もっともアメリカ市民の中には、国民皆保険は社会主義の始まりだという保守派プロパガンダに洗脳され、政府には保険加入を強制する権利はないと主張するパーも少なくない(自分は医者にかかったことなんかないし、これからも病気にならないなどとほざく)。

まったくどうしようもない。




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