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ハンガー・ストライキ4日目

2012.01.21 (土)


人間ではない。妹猫の話である。

兄猫と共に3ヶ月でシェルターから引き取って、早7年。あいかわらず臆病で、抱っこは断固拒否。

妊娠中に保護された母猫がシェルターで生んだ6匹のうちの2匹だが、3ヶ月まではボランティアの家で母猫と兄弟全員とで暮らした。飢えも寒さも知らないお嬢様猫だ。

それなのに、先週捕獲されたばかりのように振る舞い、捕まえようとするとすばしっこく逃げる。玄関でピンポーンと鳴るだけで、一目散に地下室へ駆け下りていく。

さすがに私には慣れたが、(無理やり)抱っこの制限時間は長くて30秒。夫や子供たちには、持ち上げることすら不可能というありさま。

このところ、兄猫は夫といっしょに寝ることが増えた。呼ばれるとお腹をゆらしながら走っていく。私は両側を猫に挟まれて寝返りに苦労したので、助かる。概して、去勢されたオス猫は何も考えていないというのが私の持論である。

妹猫は、私が夫の部屋にいないかぎり、絶対に足を踏み入れない。夫は突然大きい声を出すので、怖いのだろう。

あるとき、どうしても人間に用事があったらしく、夫のドアのところまでいって鳴いたそうだ。ドアは開いていたのに、きっちり敷居のギリギリに立って、「前足の先っぽ1本すら入れなかったよ」と夫はあきれて、その徹底振りに感心もしていた。

妹猫は、夫と子供には背中のマッサージを長い鳴き声でしつこく命じる。途中でやめると、「ウニャオ!」と短く叫ぶ。なぜか私は指名しない。私は食事と猫トイレ清掃の専任だからか、その体勢では爪きりに持っていかれそうだからか。

妹猫は見た目はとっても可愛い。子猫のときから変わっていない。

そんじょそこらのモデルなど、足元にも及ばない可憐さ。容貌もしぐさも、兄猫の百倍は可愛いのだが、神経質で高慢で自分勝手で、性格は最悪である。まだしも兄のほうがトロイだけに愛嬌がある。


          *


というわけで、妹猫はまるで女王様のように振舞っていたのだが、4日前からハンガーストライキを決行している。

ドライフードは食べるので、正確には缶詰だけをとことん拒否する状況。

この2匹が来る前にいたオス猫は、夫が適当に育てていて、一番安いスーパーのブランド(その後、私が少しよいものにした)を食べていたのだが、20歳近くまで生きた。

しかし、あまり安い缶詰は腎臓によくないというし、蛋白成分が不十分だと聞いて、この兄妹にはもう少しまともなFancy Feastのブランドにした。

もっともファンシーなのは名前だけで、獣医で売っているものに比べたら粗悪だろう。雑種の強みか、今のところ健康に育っている。

毎日同じ缶詰では飽きるだろうと、魚や鶏肉や牛肉やターキーなどいろいろ買う。鶏肉にしても、グリルしたもの、スライスしたもの、チャンキーなもの、グレービー付きその他いろいろあって、人間の夕食よりいいものを食べてるんじゃなかろうかと思う日すらある。

兄猫も妹猫もたまにあまり好きでないフレーバーがあるらしく、半分だけ食べたり、グレービーだけで終わったりすることもあった。食べなくても、翌朝はドライフードがもらえると思っているのか、どうも真剣味に欠ける。

気まぐれは猫の代名詞だからと、食べない日はほっておいた。

しばらくすると戻ることもあり、別の機会にはすんなり食べることもあり、もーいちいち付き合っていられないのだ。


         *


しかるに、この4日間、妹猫はどの缶詰を出しても食べない。

その意思表示はこうである。

お皿が差し出されると、妹猫はかがんでにおいをかぐが、口にしない。ちょっと背を起こして、じっとお皿を見つめる。かなり長い間そうしている。そして、チラッと、すぐ向かいでがっついている兄猫を見る。「あんた、こんなのを食べるの? 猫のプライドはどこよ? わたしは絶対に食べないわ」と冷たい視線を送る。もはやにおいをかぐのも嫌だというふうに、ついとお皿を離れる。地下室へのドアの前に立ち、こちらに背中を向けたまま動かない。

そうこうするうちに、早食いの兄猫は自分の分を食べ終えて、妹猫のお皿に向かう。ダイエット中なのに、2匹分食べてもらっては困る。

私は兄猫をおっぱらって、妹猫のお皿を持ち、妹猫の足元まで運ぶ。ちらっとにおいをかぐが、動かない。意地でも食べない気である。

こんなことをしているうちに時間ばかり経つ。キャットフードは固くなってしまう。捨てるのは惜しいので、兄猫にやると、ウハウハと食べる。その分、翌朝のドライフードは減らすことにする。ちがうフレーバーを与えてみたが、だめだった。

これまで何年も食べていたのに、なぜこんなことをするのか。


        *


「すごーくおなかがすくまで待ったら?」と長男。

そんなこととっくにやってみたが、効果なし。「こんなもの食べるくらいなら、空腹のほうがまし」とでも言いたげで、なんとも憎ったらしい。可愛いので許すが、ハンガーストライキはすでに4日目。いったい何が不満なのよ? 

こころなしか、兄猫のおなかが前よりどえんどえんしてきた。

夫いわく、「偏食の飼い主に似たんじゃないか? ぼくが飼ってた猫はなんでも食べたけどねえ。」

あの猫はまた何でも食べすぎた。好物は、ブロッコリー、メロン、すいか、ターキー、チーズケーキ、ピザ、バター。まったく油断も隙もなかった。比較の対象にはならない。私はキャットフードの話をしているのだ。

もう少しグレードの高いキャットフードにしてみようかと思いつつ、いや、この猫の要求はきっと留まることを知らない。もうしばらく、いつもの缶詰を出すことにする。そのうち、ふっと気が変わって、前のように食べる気がする。

まだ4日目である。私と妹猫の根比べは続く。


<今日の英語>  

She is a pill.
嫌なやつだ。


夫が妹猫を評して。しかし、夫も妹猫が可愛いので、からかい半分ではある。無愛想、不機嫌あるいは退屈な人のこと。錠剤のpillと同じ。



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 |   |  コメント(2)

Comment

お帰りなさい。
首を長くしてお待ちしておりました。

うちは明日、保健所から子犬をもらいます。
主人と子供(娘7歳)のたっての希望です。
私はあまり乗り気じゃありません。

家を建てて1年半、先延ばしにしていましたがこれ以上先延ばしする理由も見つからなくなりました。。。

観念するときがきたようです。

vegas |  2012.01.21(土) 12:24 | URL |  【編集】

お久しぶりです

>"どえんどえん"してきた。
聞きなれない擬音ですが、すごくわかります(笑)。
遥か昔、実家で飼っていた猫もよく「猫またぎ」してました。
でも元野良猫だっただけに、散歩に行っては、自力で蛋白質を捕獲していたようです。
kometto3さんちのお嬢様猫は外出はされないのですから、病気でない限りお腹が空けば食べると思います。
お嬢様猫との我慢比べ、頑張って下さいませ。
ugetsu |  2012.01.21(土) 23:31 | URL |  【編集】

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