スポンサーサイト

--.--.-- (--)


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  スポンサー広告

ミドルクラスの口惜しさ

2012.01.21 (土)


長男がチンタラやっている間、私は奨学金について調べた。

一番の基本であるFAFSA(Free Application for Federal Student Aid 連邦政府による高等教育学費援助申し込み)は、2011年度の納税が基本になる。例年、確定申告締め切りは4月15日。銀行や証券会社からの明細書も1月末か2月半ばにならないと揃わない。

それなのに、FAFSA申請開始は1月1日。

願書と同じく、これもモタモタしていると奨学金をもらえる確率が下がる。大学によっては、2月1日までに申請しないと不利になる。誰もが見積もりを使うしかない(Tax Returnをファイルしたあとで修正できる)。各大学はFAFSAの数字を見ながら、大学独自の奨学金と合わせて合格者に提示する(らしい)。

成績がよければ、merit-based scholarshipがもらえる。貧困家庭ならば、need-based scholarshipがもらえる。

うちのようにミドルクラスで成績も普通というケースは不利である。

しかし、出してみないとわからない。500ドル、いや100ドルでも奨学金(返済不要)はほしい。

とりあえず2010年用の納税ソフトに2011年の数字を入れてみた。そのために、1年分の医療費や不動産税や利子所得などもエクセルでまとめた。

あとは資産である。

Retirement Accountにあるお金は入れなくていい。教育資金のうち、長男の名義になっているのは別枠に申請する(親よりも高い割合で計算される。だから、なるべく子供名義の資産はないほうがいい)。次男の名義のものは入れない。529プランは夫の名義なので、長男・次男の両方の分を申請せねばならない。いま住んでいる家の価値は計算に入れない。ローンなどの借金は計算に入れない。投資目的の不動産やセカンドハウスの評価額は入れる。

すべてオンラインでできるし、データさえあればたいした書類ではない。


         *


長男がやっと1校に願書を提出した時点で、私は4校すべてのコード番号を入れてFAFSAを済ませた。

翌日、コンファメーションのメールが来た。

  Estimated Expected Family Contribution (EFC)= 36238

つまり、うちは長男が大学1年生のときにもらえる奨学金はほぼゼロだと思われる。EFC(自己負担分)の単位はドルではなくて、単なるインデックスだという説明だが、こんなに大きな数字ではまず対象外である。

受給金額の決定には、資産より収入、株より現金の比重が高いとどこかで読んで、うちはキャッシュ・フローが少ないし、夫の収入が障碍者向けの手当てしかないから有利だと思っていた。去年は株を売って数万ドルの利益を出したにせよ、以前の収入には到底及ばない。

おそらく資産が問題なのだろう。

子供たちの教育資金は生まれてすぐに貯蓄を始めたし、それぞれに3つ、計6つも口座がある。夫のストック・オプションもきっちり貯めた。リタイアメント資金以外にも、ウン十万ドルが投資会社にある。

平均的なアメリカ人世帯に比べたら、うちの貯蓄率は驚異的なレベルと思われる。借金は、あとわずかに残った家のローンだけだ。

しかし、長男と次男を高い私立大学に通わせるには、十分ではない。学費以外にも寮費や食費、教材などを入れたら、一人年間5万ドル以上が必要になる。

教育資金以外のお金を融通すれば出せるが、それは何かあったときのための貯金であり、家のリモデルやら、老後の住まい探しの資金である。連邦政府は「そんなに貯め込んでいるなら、援助は要らないでしょ。自費でやって」と言っているのだ。

ともかくFAFSAには期待できないことがわかった。あとは、各大学で出してくれる奨学金にわずかな望みをかけるしかない。


        *


サブプライム・ローンのときと同じである。

無理せずに家を買い、まじめにローンを返済してきた人たちにはなんの恩恵もないのに、頭金ゼロで手の届かない家を買い、ローンが払えなくなった人たちには返済額を免除したり、利率を下げてあげたりしたのだ。

子ども二人を大学に行かせるために貯金するのは当然だと思っていた。長男の成績がもっとよければ、親の資産に関係なくもらえる奨学金が当てにできただろうが、今さらしょうがない。

それにしても、中途半端にお金があるのが一番よくない。

「こんなことなら、毎年ファーストクラスで日本に行って来るんだったわー」と子供たちにこぼした。「キッチンだって、バスルームだって、さっさとリモデルすればよかった。あー、馬鹿だった。」

長男も次男も、お金について疎い。特に年間5万ドルなんていう数字は実感がわかないらしい。だいたい二人とも、お金をもたせたらあるだけ使うタイプ。私の子供とは思えない。

私は次男にハッパをかける。

「うちはFAFSAはもらえないの。子ども二人が大学生なら少しは考慮してくれるみたいだけど、まず無理だわ。あんたは、もっと真剣に勉強をするのよ。成績優秀でもらうしかないわ。1000ドルでも500ドルでももらえたら、その分どれくらいゲームが買えると思う?」と次男がわかりやすい例を出した。


       *


FAFSAから返事が来てしばらくの間、なんでこんなに一生懸命お金を貯めたんだろうと自問していた。

私は貯金が好きだし、アメリカで最後に頼れるのはお金だと思っている。買い物も外出も嫌いで、おいしいレストランも日本語の本屋も近くにない。もともとケチなのに、お金を使うところがないのだ。

大学の授業料を自費で払ってくださいと言われるくらい、貯金ができたのは喜ばしいことでもある。親の義務を果たしたような気もする(余裕で全額払えないところが困るが)。長男も次男も、卒業時に多額の学生ローンを抱えるようなことにはまずならない。

しかし、連邦政府から1セントも奨学金をもらえないのは口惜しい。

FAFSA以外にもいろんな団体が奨学金を出しているが、そのためにはコミュニティ活動をしたり、エッセイを書いたりしなくてはならず、長男は応募する気すらない。

「足りない分はアルバイトするのよ!ダディとお母さんの老後のお金は渡さないからね」と子供たちに八つ当たりである。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  子ども  |  コメント(2)

Comment

Welcome back!!
息子さんの大学の件でとてもお忙しかったようですね。でも、またブログを書かれる余裕ができたようで、よかったです。
Yumi |  2012.01.21(土) 08:33 | URL |  【編集】

お帰りなさい♪
覗いて見てよかった。もうブログはやめてしまったのかとがっかりしてました。
一人一年で5万ドルはすごい。学費は値上がりしていると聞いていたけど、15年前の2倍です。
アメリカでは堅実に生きている中流階級が一番辛いと思う。かといって富裕層にはなれないし、貧困層にはなりたくなければ、一生懸命働いて、しわ寄せを受けるしかないのかな。辛いね。
Tiffany |  2012.01.23(月) 14:27 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲ページトップへ

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://halfwaymark.blog114.fc2.com/tb.php/868-c111e36e

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲ページトップへ

 | ホーム | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。