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最悪のシナリオ

2011.10.03 (月)


他のことを書こうと思ったが、どうしても頭から離れないのでやっぱり書く。

先日、朝日新聞で「セシウム汚染の帯、首都圏に 千葉・埼玉の汚染地図公表」という記事を読んだ。

「セシウム134、137の蓄積量」の地図を見ると、いかに広範囲に及んでいるかが一目瞭然。とっくにわかっていたことだと思いつつ、暗澹とする。

半年以上が経って、やっとこんな数字が出てくるとは。

なぜかセシウムだけ。しかも、東京都のデータはまだないという。

千葉県には、チェルノブイリで汚染区域とされたところより高い数字が検出された町がいくつもある。そんなところで住民は何ヶ月もふつうに生活をしていたという事実

いや、こうやってデータが発表されても、いったい誰が家や仕事や学校を捨てて、遠くへ移住できるだろう。

原発付近の濃いオレンジ色の部分が思ったより大きくて驚いた。元からこうだったのか、それとも半年の間に広がったのか、私にはわからない。


        *


原発の敷地外でプルトニウムが検出されたニュースもあった。

それでいて、原発から半径20~30キロ圏の「緊急時避難準備区域 」を抱える市町村は、来年3月に住民の帰還を完了する計画だという。除染すれば住めるのだろうが、あの地図を見る限り、安全とは思えない。

かといって、いつまでも難民のような仮暮らしをするのも限界がある。自分の家に帰るチャンスがあれば、きっと私もそうする。

やわなプレハブ物置のような仮設住宅の写真を見た。あれで東北地方の冬を越すのは相当きびしいだろうと思う。義援金でもっとまともな住宅が作れないものか。いったい義援金はどこでどう使われたのか。

除染作業で集めた放射性物質にまみれた物をどこへ持っていくのかも疑問だ。

住民の反対にあって瓦礫を受け入れるところがないと聞いたが、学校を再開するために掘り返す校庭の芝生や土はどこへ捨てるんだろう。原発作業員の服や靴もきっと増える一方だ。燃やすわけにいかないだろうし、埋めたら土壌が汚染されるんじゃなかろうか。

考え始めると、堂々巡りになる。

私はもはや原発の詳しい状況は逐一追っていないので、ニュースを読んでもさっぱりわからなくなってきた。


        *


昨日、東京電力が「最悪のシナリオ」を明らかにした。

「復旧作業中の福島第一原発1~3号機で、仮にすべての対策ができずに原子炉への注水が中断したまま38時間過ぎると、核燃料が再び溶け出し、多量の放射性物質が放出される」という(朝日新聞の記事より)。

トラブルの原因になりうることとして、「炉内に注水しているポンプの故障、ポンプへの電源の喪失、タンクなど水源の喪失、注水ラインの損傷など」が挙げられた。

東電は「ポンプには予備もあり、注水する経路はいくつもあるので注水が長時間中断することは考えにくい」と説明しているものの、地震と津波に耐えられず、まだ制御にてこずっている原発である。

考えにくいことが実際に起きてしまった。

また「想定外」の一言で片付けられたらたまらない。

ポンプの故障なんていうローテクの問題が今以上の大惨事を引き起こしかねない。そんな綱渡りをこれから何年しなくてはいけないのだろう。

今だって、原発の状況は不確実要素がいっぱいだし、余震というには大きすぎる地震もたびたび起きている。

3月13日以後、私はNHKにかじりついていたが、いったい何日そうしていたのか、もはや覚えていない。

あの頃の緊張感が薄れたかわりに、じわじわと浸み込むような不安感が消えない。地球の反対側にいるのに。


        *


長男の大学進学が決まったら、子どもたちを連れて一度実家に帰ろうかと思っていた。まだ先のことだが、二の足を踏んでいる。

もちろん、私には日本に行かないというオプションがある。

実家は東海地方なので、福島原発の影響はおそらくないのだろうが、原発はほかにもある。それに東海地震の防災指定地域でもある。本当にいつ何が起きてもおかしくないのだ。

もっとも最近の航空機運賃の値上げでは、3人分買ったら5000ドル近くかかる。気軽に帰れそうにないのが、いいのか悪いのか。

夫は、いよいよになったら私の母や姉を呼び寄せたらどうかという。

しかし、母には母の、姉には姉の暮らしがあり、花を植え替えるようなわけにはいかない。英語のできない人がアメリカで一生暮らしてはたして幸せだろうか。健康保険や年金の問題もある。子どもたちが家を出た後、夫と私の間がどうなるかもわからない。

第一、私はまだ永住権しか持っていない。非市民が家族を呼び寄せようとしたら、何年もかかる。

そんな心配をしなくてすむように、明るい見通しが出てくればいいのだが、高層ビルのかなり上の階で働く姉が「また今日も揺れた」と淡々と語るのを、私は黙って聞くことしかできないんだなと重苦しい気持ちになる。


【追記】 「最悪のシナリオ」の英文記事を読みたいというリクエストをいただいたので、探してみました。どちらも共同通信を元にしています。今のところ、BBCやNYタイムズには見当たりません。

Nuke plant has 38-hour margin for meltdown
(Japan Times)

Fukushima plant crisis could erupt if water injection stops for 38 hrs
(The Mainichi Daily News)



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 |  社会  |  コメント(3)

Comment

他人事ではないです

コメットさんのお話、完全に我が家とオーバーラップます。同じことを家の嫁さんと話しているし、考えていることも全く同じで、、、。今だけでなく、これからの長い将来も考えると本当に難しい話ですよね。
M |  2011.10.03(月) 13:32 | URL |  【編集】

埼玉在住です。最近では原発関連のテレビでのニュースは減り、ネットや新聞を読まない限り日常生活に置いて危機的状況にあると言う意識が薄れてきている状況です。最近では地震や台風の影響で葉物野菜が高騰していてキャベツが250円以上していました。今日スーパーで130円で特売しているキャベツがあり思わず買ってしまったのですが、産地が群馬県産でした。今日の記事を見てこの影響で安売りしてたんだなぁと納得してしまいました。9月に埼玉県産の狭山茶の茶葉から基準値を上回る放射性物質が検出されたとニュースでやっていて関東近辺の産地の物は危ないと思っていたのにやはり危機感が薄れていたんだなぁと気が付きました。幼児2人がいるので日常生活に置ける放射性物質を少なくする方法は試してはいますが、埼玉に家を買ってこの先ずっと住んで行かなくてはならない事を考えると自分達親は諦めていますが子供達が心配です。
カズママ |  2011.10.04(火) 04:50 | URL |  【編集】

最悪のシナリオです

以前から拝見しております。
私は関西在住ですが、日本は非常にマズイ状況です。

まず、汚染瓦礫を他県全国にて焼却させようとしており、まず、東京がそれを受け入れました。これから全国で、汚染されていない地域まで被災地の汚染瓦礫が運ばれて焼却されて、放射性物質が拡散し、病気が多発する可能性があります。

そうでなくてもすでに東北では国に放置されて
かなりの被爆があるので、本当に危険です。

チェルノブイリではすべてを閉じ込めた。
日本では食料も牛も豚なども全国へすみやかに拡散され、加工品となり、出回り、さらに瓦礫を全国拡散です。

ちなみに肥料にも混ぜて全国流通させていますし、セメントにも放射性物質を入れるよう政府から通知がありました。
今本当に実行されています。
http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/110728.html

何かのテロとしか思えないです。
関東は本当に危機的状況です。
A |  2011.10.07(金) 01:45 | URL |  【編集】

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