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醜いアメリカ人

2011.09.12 (月)


私はアメリカ生活が気に入っている。

食べ物と車社会であること以外は、かなり相性がいいと思う。英語を話さなくてはならないとか、日本語の本屋がないとか、文句を言えばきりがない。

居心地は悪くないといったところか。

特に、周囲を気にしないでいられるところがいい。中年のずうずうしさが備わってきただけかもしれないが、人にどう思われようと自分がこうしたいと思ったらする、それができる自由は何ものにも代えがたい。

まあ、私のように出不精で人付き合いが悪い人間は、どこに住んでもたいして違わない。

それに、20年も住めば慣れも諦めも出てくる。だんだん身内びいきにもなる。

いまの不況がないとしても、健康保険に教育問題、人種差別、不法移民にドラッグと、常に課題が山積みの国ではあるが、いざというときの底力は計り知れない(なぜふだんからそれだけ頑張らない?)。

それを支えるのはアメリカ人。

自信過剰、いいかげん、謝らない、自己中心的といった点はどうにかならんのかと思うが、根っからの楽観主義と実行力、不屈の精神は見上げたものだ。さすが、全長100フィート程度の船に乗って2ヶ月かけて太西洋を渡り、見知らぬ大陸を開拓した人たちの子孫だけのことはある。

テロ攻撃で崩壊したツインタワーを建て直す、しかも今度はアメリカ独立年にちなんで、オリジナルよりも高い1776フィートにすると聞いたときは、たまげた。

そういう基本的なところは、たぶん今後も変わらない。

どこの国民にも長所と短所があり、つまりは表裏一体なのだろうが、昨日は久々に醜いアメリカ人を世界に晒してしまった。

よりにもよって、9月11日のニューヨークで。


          *


USオープンの女子シングルス決勝。

セリーナ・ウィリアムズとサマンサ・ストーサー(豪)の対戦。

試合開始前のセレモニーは、9/11追悼式さながらだった。

整然と並んだアメリカ兵士がテニスコートを覆うくらい巨大な星条旗を広げ、黒人の聖歌隊らしきグループをバックに、クイーン・ ラティファが奇妙にアレンジしたアメリカ国歌を歌った。

ランキング1位のキャロライン・ウォズニアキを準決勝でストレートで破ったセリーナの優勝が有望視されていたが、私はストーサーに勝ってほしかった。でも、コートに向かう前にインタビューされたストーサーは見るからに緊張していて、これはダメかなと思った。

ところが、ストーサーは1セット目をあっさり先取。

これなら勝てるかも!とテレビに張り付いていた私だが、こんなときに限って長男を遠くのボランティア先まで迎えに行かねばならなかった。あとで試合のビデオを探すしかない。

試合結果は帰宅途中にラジオで聞いた。ストーサーのストレート勝ちだった。


          *


家に戻って、いそいそとパソコンに向かい、テニスのサイトを開くと、2セット目の初めにひと悶着あったことがわかった。

セリーナがボールを打ち返した後、ストーサーが打つ前に「カモーン!」と雄たけびをあげたので、主審がルールにのっとって、そのポイントをストーサーにあげたところ、セレーナが逆上した。

あんたはルーザー。人を憎んでる。内面が醜いよ(ちなみに主審はきれいな白人女性)あんた、前にも私にこういうことしてくれたわね。You are nobody.あんたなんか、雑魚だよ。」

それだけならまだしも、結局そのゲームを失い、コートチェンジの間も審判にしつこく暴言を浴びせ続けた。

「こっち向くんじゃないよ。どこかですれ違っても、私のほうを見ないで。 私は自分の意見を言っただけ。ここはアメリカでしょ。(自由の国アメリカだから人を侮辱する暴言を吐いていいのか? 大きい声を出せば、規則を守らなくていいのか?) だいたい私は絶対に不平なんか言わない人なんだからね(←誰のこと?)」

Sore loser(潔く負けを受け入れない人)の見本だ。

テニス協会はいま罰則を検討している。


           *


彼女は2年前のUSオープン決勝でも、似たような騒動を起こした。

フット・フォールトと言った線審(小柄な日本人女性)を「ぶっ殺すよっ!」と脅して、ポイントを失った。試合も負けた。そのときもテニス協会から罰金1万ドルと執行猶予2年(テニスでこんな罰を受けた人を私は知らない)を言い渡され、線審に謝罪したのは相当あとの話だ。

なーんにも学習していない。

せっかくストーサーが初優勝したのに、セリーナの罵詈雑言のほうにスポットライトがあたってしまって、ストーサーが気の毒だ。

どんなにでっかいイヤリングをつけ、どぎついマニキュアを塗ろうと、人間性は隠せない。テニス選手は聖人であれとは言わないが、せめてスポーツマンシップを見せろと思う。

それもセリーナには無理な注文だろうが、9/11の10周年当日のニューヨークである。

トレードセンター跡地では、午前中から数時間かけて、9/11犠牲者全員約3000名の名前を読み上げつつ、遺族が一言二言述べる追悼式が行われた直後だった。

せめてこの日くらい慎もうと思わないのか。

セリーナ本人ももちろん、観客まで騒ぎ出し、ストーサーはなかなかサーブできない。それからはストーサーがミスをすると拍手をしたり、ストーサーが打つときに大声を出したりし始めたという。それが世界中に生中継された。

選手も選手なら、観客も観客だ。もちろん観客はアメリカ人が多く、セリーナを応援していた。

ああ恥ずかしい。


           *


アメリカ人がやたら"USA! USA!"コールをやるのもみっともないが、基本的に自国を応援する気持ちなので、それは見逃してあげよう。

四大会の中で、一番やかましいのがUSオープン。

コナーズ、マッケンローの時代からロディックまで、審判にしつこくギャーギャーわめくアメリカ人選手はいつもいた。ほかの国の選手でも審判に口答えするのはいくらでもいるが、アメリカ人の場合はまさに駄々っ子。自分の思い通りにいかないと、床にひっくりかえってかんしゃくを起こす2歳児と同じ。

それにしても、ストーサー対セリーナはなんとも後味の悪い試合だった。

きわめつけは、試合直後にセリーナが主審と握手しなかったこと。グランド・スラムの決勝で、あれはないだろう。

もちろんセリーナの擁護者はいて、試合中は気が立ってるからしょうがないとか、あれはわざとじゃないとか、あれがロディックだったらこんなに非難されないとか、セレーナ本人と同じく、言い訳ばかりする。

審判はルールブックに則って、正しい判断をしたのである。「いさぎよくあきらめる」という言葉は彼らの辞書にはない。

男子シングルス決勝に期待しよう。

ナダル(スペイン)とジョコヴィッチ(セルビア)。観客が昨日よりまともなら、醜いアメリカ人を見る可能性は低い。


<今日の英語>  

Kudos to the ref.
審判、よくやった。


セリーナの威嚇にも屈せず、自分の判定を守った主審へ寄せられた一言。誰か(何か)に対する賞賛。すごいね、おめでとうという気持ちを伝えたいなら、Kudos to you!



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