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命名のセンス

2011.09.10 (土)


義父母の家に一番近いのは、ジョン・ウェイン・エアポート

しかし私はサンタ・アナと呼ぶ。市の名前であり、飛行場コードのSNAにもなっている。もともとはオレンジ・カウンティ・エアポートだったらしい。

初めてジョン・ウェインという名前を聞いたときは、耳を疑った。

空港にハリウッド俳優の名前を付けるか? 

ちなみに彼はアイオワ生まれ。小さいときにカリフォルニアに移住したが、オレンジ郡ではない。

仮に地元に縁が深い人物であっても、公共の施設に個人名を付ける感覚は私には理解できない。

アメリカ暮らしが長くなるにつれて慣れてきたが、個人(故人である場合が多い)の名前を冠している道路や学校や建物に遭遇しては、これこそ自己主張の権化ではないかと勘ぐりたくなる。

病院や研究所や美術館に多額の寄付をした人の個人名が、そのまま施設の名前になる例も数え切れない。


        *


数年前に、シティ・グループの元会長Sanford Weill夫妻が2億5千万ドルの寄付をして、コーネル大学のメディカルスクールはWeill Cornell Medical Collegeに改名された。

コーネル大学自体、ビジネスマンのコーネル氏が共同創設者だったので、伝統と言えなくもないが、歴史あるアイビーリーグに自分の名前を追加できて悦に入る(と私は勝手に決めつけた)成金の趣味の悪さ丸出しである。

私は銀行が嫌いなので、坊主にくけりゃ袈裟までにくい。そうでなくても、名前が長くなって迷惑なだけ。

もし私が億単位の資産の使い道に困るくらいの大金持ちなら、あちこちに巨額の寄付もしよう。でも、kometto3大学だの、kometto3美術館だの、想像するだけで恥ずかしい。寄付した事実は公表してもいいが、名前を付けるのは勘弁してもらいたい。

これは私が謙譲の美徳に満ち溢れているからではない。日本的なセンスと相容れないからだと思う。


        *


だいたいフルネームで出すところからして合わない。

カーネギー・メロン大学のように、カーネギーさんとメロンさんが出資して創った教育機関に両者の苗字を取るならまだしも、サラ・ローレンス・カレッジはNYの不動産王だったウィリアム・ローレンスが奥さんの名前をつけたものだ。

日本であれば、たいていは地名を使う。大学なら教育理念を学名にすることもあろう。

たとえば、いくら世界的に有名で地元に縁のある人だとしても、「黒澤明空港」や「本田宗一郎空港」はありえない(ホンダでもトヨタでも、会社に苗字をつけるのはこの限りではない。もとは個人企業である)。

慶応義塾大学が福沢諭吉大学、同志社大学が新島襄大学になる日は、当分来ない。あるいは、夏目漱石小学校、伊藤博文中学校も想像できない。

それに比べて、アメリカには Walt Whitmanスクールやら Thomas Jeffersonスクールやらがあちこちにあるのだ。


       *


大学や研究所はまだいい。空港には抵抗がある。私は乗り物全般、特に飛行機が嫌いなので、よけい気になるのかもしれない。

NYのJFKはまあ許そう。

かつてのWashington National Airport はいつの間にかRonald Reagan Washington National Airport になった。

しかし、これはレーガンが死んで10年後の話だ。テキサスは何を考えてるんだか、Houston Intercontinental Airport をGeorge Bush Intercontinental Airport に改名した(パパのほう)。まだ存命中の元政治家の名前。彼の銅像もあると聞く。ああ、恥ずかしい。

追記:ナショナル空港の正式名称が変更になったのも、レーガン元大統領が存命中だったとご指摘いただきました。】

これが息子のほうだったら私は乗らないぞと思う。着陸前に、"God bless you and God bless the United States of America!"なんて無能な機長が挨拶しそうで、ぞっとする。

これはアメリカだけの現象ではない。

フランスにはシャルル(アメリカ人に言わせるとチャールズ)・ド・ゴール空港がある。

イタリアにレオナルド・ダ・ヴィンチ空港があると知ったときは、いかにも彼が設計し、装飾したような建物なのだろうかと想像できて楽しくなった。なんだか納得できるのは、私の偏見のなせるわざである。


      *


しかし、人名を借用するのも良し悪しである(いいことがあるのか?)。

ロシア帝国がソ連になり、それが崩壊してロシア連邦になって、ペテルブルクやスターリングラードやレニングラードが取り消されたり復活したりと忙しい。

看板や書類を書き換えるだけで膨大な作業だろうと、他人事ながら心配になる。

リビアではカダフィの顔が印刷された紙幣を新しいデザインに変えるそうだ。

やめときゃいいのに、ムバラクだのベンアリだの先ごろ失脚した連中といっしょに写した記念写真を使ったお札もあるそうで、リビア国民はちぎって捨てたいだろうにもったいなくてできないかもしれず、いい迷惑である。

それに比べたら、西部劇俳優の名前を空港につけるなんて、かわいいもんだ。


<今日の英語>  

I have my brights on.
ハイビームを点けてるの。


まぶしいほうのヘッドライトをつけて運転していた義母。どうやって消すのかわからないと言い、ずっとそのままだった。




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 |  社会  |  コメント(1)

Comment

リンクさせていただきました

 はじめまして。 ブログ村の『ひとりごと』トラコミュから来ました。

 なんか、直球勝負の文章で、小気味いいですね。
 なんだかさわやかな気分になります。

 と、いうことで、リンクさせていただきました。
SILVER7 |  2011.09.10(土) 14:14 | URL |  【編集】

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