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あの映画のアノ場面

2011.09.08 (木)


カリフォルニアから帰宅した翌朝、まだ停電だったので、近所のダイナーに出かけた。

今思えば、旅行から帰ったばかりで夫も私も疲れていたのだろう。ダイナーに向かう車中でちょっと言い合いになり、そのあと私はずっとムスッとしていた。

お店は老夫婦や若い家族連れで、わりと混んでいた。ダイナーはどこでも同じ。日本の定食屋のほうが百倍はおいしいものを出す。

私は期待を持たず、暖かい紅茶が飲めて、食べ物は肉でなければよかった。

夫はメニューを見て、デザートまで食べるようなことを言い、ステーキを頼んだ。料理が来るまで、夫は子どもたち相手におしゃべりを始めた。私は会話に加わる気になれなかった。

夫は子どもたちに店内の装飾がどうのこうのと話していたが、「ダイナーといえば、こんな風にテーブルに座ってて、むちゃくちゃ笑える映画のシーンがあるんだよ」と言った。

私はいやあな予感がした。

子どもたちは何の映画か知らないと首をふる。私は夫と映画館で見た。


        *


「男と女の間に友情は成立するかという話だよ。ビリー・クリスタルが出てる。

ニューヨークのダイナーというより、デリか。そこで2人で食事するんだけど、ハリーが男と女はフレンズになれないと主張する。セックスが邪魔をするから。でも、サリーはそうじゃないと言う。

そのうち、サリーが「ほとんどの女はフェイクするのよ」と言い切るんだが、ハリーは「自分が寝た女はフェイクなんかしなかった」と否定する。

どうしてわかるのよ。ただわかるんだよと言い合ってるうちに、サリーがその場でオーガズムをフェイクしてみせるんだ。

ハリーはあっけにとられてみてるんだけど、ここで一番おもしろいのは、近くのテーブルにいたおばさんが、注文を聞きに来たウェイターに"I'll have what she's having. 彼女が食べてるのと同じのをいただくわ"

(夫は一人でアーハッハと笑い、子どもたちは苦笑いをしていた)

あれは監督の実の母親でね。ロブ・ライナーは知ってるだろう。A Few Good Menの監督だよ。」

夫がこんな話を息子たちに延々と聞かせている間、私は黙ってお茶を飲んでいた。

彼らは17と15.きっといろんなことを知っているだろう。

しかし、これから食事をするというときに、しかも彼らの母親である私の前で、「女はイッタふりをするのかどうか」なんていう話題を出す必要がどこにある?

いくら有名なコメディでも、私は非常に居心地が悪くなった。

だいたいメグ・ライアンの演技はいかにも嘘くさい。アメリカのポルノ女優はあんな風なんだろうと想像する。それをおちょくっているとしても、騒々しすぎる。色気のかけらも感じない。フェイクかどうかという以前の問題だ。


        *


それはともかく。

唯一食べられそうだった野菜のパニーニもやたら脂っこくておいしくない。

なぜか付け合せにはフライドポテトがあった。でも、それはマクドナルドか冷凍品のような形成ポテトで、本物のジャガイモを細く切ったものではなかった。

料理がおいしければ、私の機嫌も直っただろうが、こんなものにお金を払うのかとげんなりした。

それなのに、なぜか夫は「フレンチ・フライズ」をアピタイザーから追加注文した。

出てきたのは、山盛りの形成フライドポテトに溶けたチェダーチーズがどろりとからまっているもので、私は見ただけで胸が悪くなった。

しかも、夫の注文したものだけにはフライドポテトはなかったのに、ステーキの横に山盛りになっている。「おまけでおつけしました」とウェイター。夫は喜んだが、すでに別皿で頼んだあとである。そんなにジャガイモ(の粉を固めたもの)ばかり食べさせてどうする?

夫はすべて平らげ、デザートまで注文し、「ウェイターにはチップをはずんでくれ」と言った。私は映画の話のあとでますます不機嫌になって、チップの額でくだらない言い合いをした。


         *


私は息子たちにいろんなことをかなりオープンに話すが、「女がイッタふりをするかどうか。男はそれを見抜けるか」なんて、とてもじゃないが面と向かって話題にできない。

夫は私に嫌がらせをしたつもりなのだろうかと疑った。

フェイクもなにも、うちは真性セックスレス。でも、当てつけではないらしい。たまたまあの映画のアノ場面を思い出したので、誰かにしゃべりたかっただけのようだ。

私が不愉快になったとは露にも思っていない。

男が単細胞生物に見えた日であった。


<今日の英語>  

Do me a favor.
頼みがあるんだけど。


一日に何度も聞くフレーズ。ほとんど枕詞と化している。それだけ、夫が私や子どもたちにしょっちゅう小さな頼みごとをしているということか。何かを取ってくるとか、コーヒーを入れるとか、お医者に電話するとか、日常のこまごましたお願いごとをする前に、これで私の注意を引く。私はたまに聞こえないふりをする。




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 |  生活  |  コメント(1)

Comment

いつも楽しみに拝読しております。

しかし……ダイナーでのご主人様のお話、すごいですね。失礼を申し上げるようですが、「単細胞」というより、「下品」です。私だったら、耐えられません。日本に逃げ帰ります。
ゲスト |  2011.09.08(木) 15:59 | URL |  【編集】

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