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アメリカで歯医者に行く その2

2009.04.22 (水)



前回その1からのつづき)

ドクターCの物腰は紳士的だった。丁寧に診察し、穏やかに質問した。私にだけでなく、歯科助手や衛生士に対しても、プリーズとサンキューを忘れない。命令口調なんか聞いたことがないし、大声を出すこともない。

気分が悪くなったらすぐ手をあげてくださいとか、少し響くかもしれませんが、耐えられなければいったん止めますからとか、声をかけてくれた。ドクターFも「ちょっとしみるよ。」などと予告してくれたが、いちいち「ま、たいしたことないね。これくらい我慢できるでしょ。」と一言多い(実際そうだったので、彼の見立ては正しかった)。

「ドクターFと気の合う歯医者なんて、想像がつくわ。」と思っていた私は、ドクターCに診てもらいながら、どうしてこの2人が仲良しなの?と頭の中がぐるぐるした。

ドクターCの腕も確かだった。彼は歯科大学でも教えている。

かみ合わせのために、私の下の前歯だけ矯正したとき、なぜか上の前歯も勝手に動いて、いい位置に収まったらしい。ドクターCは、歯型を見せながら、「これは珍しい例ですので、講義に使わせてください。」と言った。

トラブルの元でしかない私の歯が世の中のお役に立つなんて思いもよらず、「どうぞいくらでも使ってください。」と答えたものだ。

その後も、gum graft(歯肉移植)やscaling(徹底的な歯石除去)やもっと複雑な処置をしてもらい、今に至っている。次男を生んだあとの心身ともに最悪の状態のときから診てくれているので、全面的な信頼を置いている。

だから、ドクターCには私が死ぬより先に引退してもらっては困るのだ。

*     *     *

ところで、初めてアメリカの歯医者に行ったのは、移住後3年ぐらい経って日本で治療した歯が痛んだときで、そのころはまだ定期チェックはしていなかった。

会話にはまあ問題のなかった私も、歯医者の敷居は高かった。専門用語は知らないし、アメリカのほうが医学は進んでいるというイメージを持っていたけれど、あたりはずれが大きそうで、恐かった。

しかも、歯医者も歯科衛生士も大きいマスクをしている。くぐもった声で、ふだん使わない単語や言い回しを言われて、理解できるだろうかという不安があった。しかも、こっちは口を開けているから、「どういう意味ですか。」なんて聞き返せない。

実際は、たいした受け答えは必要なかったし、それで苦労したことはない。それよりも、目を開けると、歯科衛生士の白い肌や、青や緑やグレーの深い目と長いまつげが見えて、またしても「アメリカにいるんだなあ。」という気持ちになった。

幸い、NJでもNYでもひどい歯医者には会わなかった。歯茎に埋まった親知らずを全身麻酔をかけて抜いてくれた口腔外科医など、私の体調を心配して、その夜「私が奥さんに処方した鎮静剤は効いてますかね。大変な手術だったので、身体にこたえたと思いますよ。つらかったら、いつでも連れてきてください。」と夫に電話までしてくれた。私は案外平気で、市販の痛み止めで十分だった。

*     *     *

毎回のチェックアップとクリーニングはこんな感じで進む。6つくらいある治療室は、すべて個室になっている。ただし、ドアはない。

1.歯科衛生士が問診

(挨拶と当たり障りのない天気の話のあとで)今日の体調はどうですか。前回から何か健康面で変わったことはありますか。薬は何を飲んでいますか(すでにカルテに書いてあるが、毎回聞かれる)。口の中で気になることはありますか。

2.口腔癌のチェック

指を喉の右、左、正面にあてて、リンパ腺の具合や腫瘍の有無を調べる。舌をガーゼで包み、舌の下や左右を見る。口の中に指を入れて頬の内側をぐるりと触っていく。

3.歯と歯のすきまチェック

ポケットといわれる隙間ができていないか、とがった金属をぜんぶの隙間に当てて計る。

4.詰め物やブリッジの状態をチェック

5.歯石の除去

6.フッ素塗布とポリッシュ(研磨)

7.ドクターCが入室。最終チェック。歯科衛生士への指示(次回の予約は何ヵ月後にすればいいか、ドクターFに連絡する必要があるかなど)。

8.歯科衛生士による、自宅での手入れ方法コーチ。歯ブラシやフロスなどのおみやげ。


今回は35分かかった。請求は122ドル。そのうち、私の負担は75ドル。

もっと安い歯医者はあるが、ドクターCだけでなく、歯科衛生士も有能で手抜きをしないので、それだけの価値はあると思っている。

それにつけても、生まれつき丈夫な歯を持った人が心底うらやましい。



<今日の英語>

Turn towards me. / Turn away from me.
私のほうを向いてください。 / 私と反対のほうを向いてください。


歯科衛生士が、私の頭をどっちかに向かせたいときに言う。ぼんやりしていると、違うほうを向いてしまうこともあるが、The other way. (そっちじゃないほう)と言い直してくれるので大丈夫。マスクでTurn以外はモゴモゴ聞こえるときは、とりあえずどっちかに傾けておけばいいのかもしれない。

勘のいい人なら、そのとき処置している歯がどこにあるかによって、どっちを向いたらやりやすいかわかると思う。私はさっぱりだめ。これだけ歯医者のお世話になっておきながら、気が利かない患者です。



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 |  医療  |  コメント(2)

Comment

突然のコメント失礼致します。

komatta3さん 初めまして。
突然のコメント失礼致します。

アメリカで歯科医に行く その1 その2
の記事を大変興味深く拝見させて頂きました。
実は私自信歯の事でとても悩んでおり、アメリカでの歯科治療やドクターの事を調べていたところ、komatta3さんのブログをお見かけしました。
何のつても持たず、日本に居ながらアメリカの良いドクターを探すのは非常に困難で途方にくれていました。

面識も持たず、突然で不仕付けなお願いなのですが、komatta3さんの通っていらっしゃる歯医者さんや、ドクターのことをもう少し詳しく教えて頂けないでしょうか。。?

メールアドレスを載せておいたので、ブログ上、メールどちらでもいいのでお返事が頂ければ嬉しいです。

長文、たどたどしい文章失礼致しました。
mia |  2009.04.24(金) 07:03 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

> miaさん
後ほどメールを送信しますので、ご確認ください。
komatta3 |  2009.04.25(土) 07:00 | URL |  【編集】

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