スポンサーサイト

--.--.-- (--)


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  スポンサー広告

小児科にて

2011.03.29 (火)


木曜日、次男はテニスに行くはずだった。

ところが、帰宅すると「ぼく、熱がある」と半泣きで言う。お昼ごろから熱っぽかったらしい。額に触ると、なるほど熱い。

これはインフルエンザだと直感した。

私と夫はインフルエンザの予防注射をしたけれど、子どもたちは延ばし延ばしにしていた。3月になったので、今さらやってもとほっておいた。やっぱり必要だったか。グウタラ母の元に生まれた不運である。

インフルエンザでは医者にできることはない。イブプロフェンと水を飲ませ、アイスパックを渡した。あとは休息のみ。

夫もそうだが、次男もちょっとした熱や怪我で大騒ぎをする。鼻血が出ると泣き叫ぶ。それでは止まる血も止まらないだろうと思う。

今日もヨロヨロと芝居がかって歩く。「熱が、熱が~」と大げさに訴える。

生きてればそういうこともあるわよと私はあまり相手にしない。

体調が悪いときは、猫みたいに黙って隅っこで丸く寝てろとは言わないが、あまりにもドラマ・クイーン(キング?)なので、「どうしてうちの男たちは、そろいもそろって!」と呆れるのだ。


            *


翌朝、やはりまだ熱があった。計ってみると102.5度(39.1℃)。

もう一度イブプロフェンを渡し、学校に欠席の電話をかけた。私が一人で過ごす計画はパーである。

しばらくして熱を測らせると、98.5度(36.9℃)。薬が効いたらしい。次男はまた寝るという。はい、静かに寝てください。

私は1人で昼食を食べ(夫は自室にこもっている)、パソコンをしていた。2時ごろ、次男が起きてきて、また熱くなった、でも寒いという。慌てて熱を測ると、103度(39.4℃)

そして、「飲み込むとのどが痛い」という。いつから? 昨日の夜から。

「ええっー、それじゃあフルー(インフルエンザ)じゃなくて、ストレップ・スロートstrep throat 連鎖球菌性咽頭炎)じゃない!どうしてそういう重要なことを早く言わないの?!」

慌てて小児科に電話すると、"Bring him right over." (すぐ連れて来なさい)

もう15年もお世話になっているドクターMである。保険のネットワークに所属していて、うちから一番近いという理由だけで選んだのだが、大当たりだった。

私は子どもの発育が原因で鬱になったので、そのころ数年にわたって、子どもだけでなく私の様子も観察していたのがわかった。

幸い、待合室には2人しかいなかった。それでも30分以上待った。

診察室で症状を話すと、ナースは「ストレップのテストをしましょう」。

高熱と飲み込めないくらいののどの痛みときたら、私でもストレップを疑うのだから、プロから見ればテストしなくてもわかるんだろう。

ドクターMが診察室に現れるまで、また待つ。飛び入りなのだから、当然だ。

私は待合室に置いてあったヴォーグ誌を読む。やたら重くて、ほとんど広告と写真だけだが、老眼にはちょうどいい。ふだんこんな雑誌は読まないので、なにもかもが珍しく、あっという間に時間が過ぎた。


               *


ドクターMは次男に症状を聞き、ストレップの結果を見て、次男に聴診器をあてた。

「日本のご家族は大丈夫ですか」とドクター。

地震以来、義父を除いては、初めてこんな言葉をかけてもらった。

ドクターはイタリアの医学校も出ている。このへんではイタリア語を使うことはないだろうが、英語はもちろん母国語だし、スペイン語も話せる。たまにくるヒスパニックにスペイン語で説明しているのを聞いたことがある。

これまでも私が子どもを連れて日本に行くというと、日本の夏の気候や日本の宗教など、医学とは直接関係のない質問をいろいろされた。

今日は放射能汚染に話が集中した。

「チェルノブイリのあと、周辺の土を30センチの深さまで全部入れ替えたんですよ。それでも充分だったかどうか。」

「作業員が長靴をはいていなくて足が汚染されたというのは、いったいどうして? 最良の装備をしていても危ない状況なのに。」

「ヨウ素剤の配布はどうなってます? なんとしても内部被曝を防がなくては。」

他の患者を待たせていると思うと、私は気が気ではなかった。なるべく簡潔に答え、話を打ち切ろうとしたが、ドクターMは話を続ける。

そうしながらも、次男の診察をして、ストレップという診断が出た。

ドクターMが抗生物質の処方箋を書いていると、ナースが無言で顔を出した。「先生、いつまで診てるの?ストレップだってすぐにわかったでしょ?他の患者が待ってるんだから、急いでください」と顔に書いてあった。


                *


次男を家に送り、私だけドラッグストアに出かけた。

抗生物質は30分でもらえた。1日3回、10日間の服用である。次男は1回飲んだだけで、熱は引き、のどの痛みも和らいだようだった。しかし、「飲み込めない」と言い張って、ハーゲンダッツの大盛りを食べた。

私はストレップは1回だけやったことがある。最初は風邪かと思ったが、うがいをして、のど飴を飲んでも悪くなるばかりで、最後にはのどがいたくて眠れなくなり、5日目に主治医のところへ行った。そして、もっと早く来いと怒られた。

だから、ストレップの痛さは知っている。抗生物質を飲めばよくなるのも知っている。

そうして、次男はすぐに薬がもらえてなんてラッキーだろうと思った。避難所にはストレップで痛くて眠れない子がいるにちがいない。地震発生から18日。医薬品は行き渡っているだろうか。

あたりまえに抗生物質が手に入り、それがあたりまえに思える生活。


              *


東京のアメリカ大使館では、在日アメリカ市民にヨウ素剤を配布している。

今すぐ服用することはお勧めしない。ヨウ素剤にはリスクもあるので、政府あるいは医者の指示を待て。アメリカのパスポート保持者にかぎる。アメリカ市民の配偶者または子どもには、外国籍であっても配布する。18歳以上は直接出向いて書類にサインしなくてはならない。今のところ、東京の水道水は安全である。

非公開コメントでこの件を知らせてくれた人は、大使館から「何度もメールアラートで知らせてくる」という。

この日米の対応の差は、いったい何?

日本政府は何人分のヨウ素剤を用意しているのだろうか。テレビでは、子どもたちが小さいコップで飲んでいるのを見たが、もうかなり前だ。その後の配布、そして備蓄そのものがどうなっているのかとても気になる。


<今日の英語>  

The apology did not go far enough.
充分な謝罪ではなかった。


アメリカのプロバスケットボール選手ポンデクスター(黒人女性)がツイッターで日本の被災者に対して、神様がしたことだの真珠湾攻撃をしたんだから当然だの、失言をした。それについてファンが批判すると、「あんた、ジャップ?」と日本人の蔑称で呼ぶというありさま。

彼女は、「私はとってもスピリチュアルな人間であって(←私が非常に嫌悪する言い訳)、私の言葉がそんなふうに理解されるとは思ってませんでした」とツイッター上でウダウダお詫びの言葉を書き連ねたものの、Anti-Defamation League(名誉毀損防止組合) はそれでは不充分だと切り捨てた。




クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  医療  |  コメント(3)

Comment

赤ちゃんにミルクを送る(水の必要が無いミルク)の署名運動です。

http://www.thepetitionsite.com/2/Feed-hungry-Japanese-Babies/


重複していたらすみません。
Rin |  2011.03.30(水) 04:59 | URL |  【編集】

ヨウ素剤 その他

次男さんお大事に v-119
ヨウ素剤は20-30キロ圏にはすでに配られています。増産されて病院などしかるべきところには、十分に備蓄されているようです。Monitoring(探知・監視)は、しっかりされています。
仏原子力庁、仏電力公社、原子力大手○社(目的は非公表ですが)支援のため来日しました。サルコジ大統領も「連帯の意志を示したい」と来日予定。世界中からの支援うれしいですね。
PTSDストレス障害者増えてるそうです。お母さんの心理状態が子供にも影響します。PCから離れてリラックスなさってください。
詮索しているわけではありませんが、シティということば使いからupstateの緑豊かな景色が脳裏に広がります。次男さんの全快祝いには、
北米一コストパフォーマンスのよいCIAのCafe
などはいかがでしょうか。
日本の皆さんもPCの前から離れて、使える人は外食買い物などで、節度はわきまえながらも、ジャンジャンお金を使いましょう。これも節電と復興支援にもつながります。
rumi |  2011.03.30(水) 09:02 | URL |  【編集】

ヘリコプター

私もなんでヘリコプターで救援物資を落とすとかしないのかと思いました。
衣類、毛布、オムツや生理用品、粉ミルクなど落としても大丈夫そうなものばかりですよね。
しかし、このことをブログに書いたところ、ある方がコメントに、“日本は法律でダメになっていてできないんだそうです。ニュースで見ました。各地でニュースを見ていると、他にも「規格外だから」などで融通が利かない部分が多くあるみたいで「あぁこんなときなのに日本だなぁ…」って悔しく思う。”と書いて下さいました。
どうして臨機応変がきかないのかこの非常時に、と思ってしまいます。
メガネざる |  2011.03.30(水) 11:10 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲ページトップへ

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://halfwaymark.blog114.fc2.com/tb.php/777-3f3d7c21

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲ページトップへ

 | ホーム | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。