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The Final Fifty 最後の50人

2011.03.19 (土)



※ いろいろと情報を提供してくださり、ありがとうございます。日本国内の義援金受付先リストを「東日本大震災 支援のお願い」記事の最後にまとめました。また、ランキング・バナーの下に「クリック募金」のバナーを張りました。

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福島原発では、一時期たった50名だけが残って作業していた。その後180名に増員し、今は300人体制で取り組んでいるという。

しかし、交代にも限度がある。このままでは、次から次へと新しい作業員を投入しなくてはなるまい。

あれだけ工場のオートメーション化が進んでいた日本でも、原発はまだ生身の人間に頼っていたのか。人間の代わりをするロボットはいないのか。放射能をいくら浴びても平気なロボットを遠隔操作するオプションはないのか

作業員の待遇を調べたら、こんな求人票が出ていた。

学歴不問、年齢不問、応募資格不問、スキル・経験不問。雇用形態は「正社員以外」。日給9千円から1万1千円。


             *


東海村で臨界事故が起きたときの作業員もこうして集められた可能性が高い。

ウィキペディアによると、「正規マニュアルでは『溶解塔』という装置を使用した手順だったが、裏マニュアルではステンレス製バケツを用いた手順に改変されてい」て、判決文には「臨界に関する全体的な教育訓練はほとんど実施されておらず極めて悪質」とある。

彼らは自分たちがどれほど危険なものを扱っていたか、本当にわかっていたとは思えない。違う装置を使うだけで違う化学反応が起きるなどとは知らなかった。だから勝手にマニュアルを変えたのだ。

「JCO関係者らが、数回に分けて内部に突入して冷却水を抜き、連鎖反応を止めることにより事故は終息した。」

自殺行為である。被曝した作業者たちの痛ましい治療経緯も載っている。

有能な工学博士が設計し、最新技術で原発を作っても、現場の作業は素人が行う。

恐ろしいことである。

いま福島原発で働いている作業員たちは、きっとわけがわからないまま、東電の指示で自殺行為みたいな仕事を続けている。

そういう人たちが原発を支え、都会に電気を送り、日本を経済大国に押し上げたのだ。

そして、今は日本だけでなく、世界のために危険を冒す。放射線量の被曝限度が引き上げられ、いったい何分交代で、トータル何時間を危険区域で過ごしているのかという報告はない。


              *


NYタイムズには「あの作業員たちこそ英雄だ」という声がたくさん寄せられた。

東電は全員の名前と顔写真を公開するべきだと言う人もいた。現代のカミカゼ(特攻隊)だとも評された。最後の砦。The Final Fifty.

アメリカの警察官や消防員が殉死すると、仕事仲間が大勢集まって市長らとともに葬儀に参列する。州外から駆けつけることもある。新聞には写真が出て、丁重な扱いを受ける。

もちろん不祥事による不信感もあるが、一般的には警察官や消防員に対しては「市民のために、命をかけて働いてくれている」という認識があると思う。

長年アメリカの原発で作業員をしていた人が、自分たちにも警察官と同じような強い連帯意識があったとコメントしていた。休憩時間には、「もし事故が起きたら、誰が何をする」という話題がよく出たのだそうだ。「もし自分がいま福島原発に関わっていたら、きっと留まって作業に当たっただろう。」

実際、日本でも福島原発へ志願して向かったという男性の話をニュースで聞いた。夫が原発で必死の冷却作業にあたっている奥さんの話も読んだ。危険区域での消火活動には、自衛隊員も消防署員も加わっている。

ありがたいと思う。


                *


ウィキリークスは、「2008年にIAEAが日本の原発の耐震性について警告した」という外交文書を入手した。

それによると、日本の原発耐震指針は過去35年間で3回しか更新されていなかった。

IAEAの事務局長は日本人。東大法学部を出た、単なる外交官である。

外務省の軍縮不拡散・科学部長を務めたらしいが、いったい原発の安全性についてどこまで理解していたのか。2009年に選出されたときも、1回の投票では決まらなかった。IAEA特別理事会35カ国の信任が特に厚いわけでもなかったと思われる。

作業員は、東電幹部と原子力安全保安院の尻拭いをさせられている。

日本政府と東電は、補償金と医療費支払いも含め、作業員の面倒を一生見るべきだ。彼らの自己犠牲に対して、公に敬意を表さずしてなんとしよう。

記者会見で「国民の皆さまには多大なご心配、ご迷惑をおかけして、申し訳ございません」と頭を下げている場合じゃない。

地震発生後1週間も経って「深刻な事態だと認識している」(IAEA事務局長)と会見している場合じゃない。

この非常時に責任追及をする暇はないと承知していても、ひとこと言わずにはいられない。


<今日の英語>  

We are all indebted to these brave men.
私たちは、この勇敢な人たちに借りができた。


原発に残った作業員に多大な恩義を感じているアメリカ人の一言。



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 |  社会  |  コメント(8)

Comment

元原発に関わったかたの遺書というべき告発文

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#page1

わたしの住んでる隣の県も玄海原発があります。
昨年、隠匿された事件があったらしいです。
ひぃ |  2011.03.19(土) 08:54 | URL |  【編集】

私は原発に賛成でも反対でもないけど、電気を使いたい人であることには間違いがありません。
想定外の天災の後にあったのは、当たり前の人災だったということ。
潜在的な危険をはらんでいることは、原発だけでなくいろいろあると思いますが、事故が起こってから騒いでも遅い、というのが一般的なことでうしょね。
この事故で、しばらく、原発の関係者は発電所のメンテに力を入れるでしょうが、のど元過ぎればになることでしょ。
ではどうしたらいいか?
良い考えは浮かびませんが、きちんと地震で原発を止めた、東北電力をほめることしか浮かびません。
電気をふんだんに使いながらあれこれ言えないし、放射能を浴びながら頑張っている人の家族のことを思うと、いたたまれません。
Pine |  2011.03.19(土) 11:09 | URL |  【編集】

Kommet3クリック募金のバナーありがとうございます。こんなのあるの知りませんでした。
石炭、石油、原発(ウラン?)などエネルギーの源になるものを作るためには危険が隣合わせだと改めて思い知らされました。今の生活に慣れた私達には辛いかもしれないけど、出来ることと言えばやはり節電心がけるのが一番だと思います。
タラレバ |  2011.03.19(土) 15:31 | URL |  【編集】

危機的状況の中の希望

komattaさま、

東京におります。緊迫感で胸が苦しいなか
komattaさんの冷静な筆致に助けられます。

http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/2581

ニューヨーク・タイムズのThe Opinion Pageに、作家 村上龍の寄稿文が掲載され、共感を呼んでいるとのこと。上のリンクで、村上龍氏の原文が読めます。

ご参考まで。
とろん |  2011.03.19(土) 17:48 | URL |  【編集】

東京は何をするのか

埼玉や神奈川、遠く関西や九州にも多くの避難者を受け入れようと準備を着々と進めているのに、いったい東京は何をしているのだろうか。
停電があるというのは神奈川や埼玉も一緒。
23区はほとんど停電さえないというのに。
今まで受け入れた避難者は足立区の武道館一件だけしか報道されていない。
いつも大口叩いている石原知事も何故か今回は言葉少なげ。
停電のない世田谷区に住むやからにこう言うことを言うものまでいるのだからhttp://halfwaymark.blog114.fc2.com/blog-entry-758.html東京都の冷たさは自ずと分かるというものだ。
mako |  2011.03.20(日) 09:32 | URL |  【編集】

東京居住者として

まるい緑の山手線のど真ん中の街に住んでいます。

人口過密状態の東京は、避難者受け入れという点では、近県より貢献できることが少ないと思います。

停電がないのは生活者として確かに助かっています。

しかし、霞ヶ関や東電本社(千代田)、防衛省(新宿)を擁する23区が停電したら、逆に避難者を増やすことになってしまいます。

23区への通電は支援の命綱です。

石原知事は地震直後の「天罰」失言で非難を浴びたのでその後、大人しくしているのではないですか?軽率な発言を自重しているなら、彼にしたら殊勝なことです。

東京都はけして冷たくない!と思います。

とろん |  2011.03.20(日) 11:07 | URL |  【編集】

日本と海外メディアの報道格差

日本のテレビ報道には混乱させられます。

現在隠ぺいされていると考えるもの。以下

・電源を回復させないと水が循環せず冷却できない。放水では焼け石に水。
・原子炉の下には複雑な制御棒や配管や配線がある。これはTV解説者は知らない。
・海水注入は水分が蒸発して大量の塩が出て配管やバルブに塩が固着して詰まっている状態。
・電源とポンプが回復しても冷却は困難。
・現地の東電スタッフは、既に生死に関わる量の被爆をしている。
・TV解説者はパニックを押さえる事ばかりで、本当の事を話していない。
・1機の原子炉が逝けば人間は近づけなくなる。つまり他も冷却が継続できなく結果6機が逝く。
・6機全てが完全に冷却できるには全て成功する必要があり、その可能性は低い。
・最悪の事態が起きたら1週間で日本全土が放射性物質で覆われる。雨が降れば地面に落ち水と野菜も汚染される。
・最悪を想定し、被害を最小限にする措置を検討する段階。
・セメントで固める事も検討し、全国のセメント屋に手配すべき。
・東電は無知なので対応能力はない。ド素人の保安員、政治家達が集まっても意味がない。スリーマイルの対応より悪い。
・現地には原子炉を設計した日立と東芝のスタッフを集めて対応するべき。
・「健康に被害がない」は嘘。放射線物質が飛んでいる状態。
・生活比較で現在言われている単位は『シーベルト/年』。発表しているのは『シーベルト/時間』。これを誰も指摘しない。
・CTスキャンは『放射線』。飛んでくるのは『放射線物質』。放射線物質を吸い込めば、体内で長期間被爆する。
・400ミリシーベルトは年間被爆量の350万倍。
・福島県内は大量に汚染されている。
・『直ちに健康に影響は出ない』という表現は許しがたい。ガンは数年後にも出る。
・ドイツ人が解析した放射線の移動シミュを日本が公表すべき(http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/bild-750835-191816.html)
・全国の原子力発電所がなくても大丈夫。真夏の最大使用時でも火力と水力だけで賄える能力がある。日本の原発17機全て止めた事もある(停電なし)。
あゆみ |  2011.03.20(日) 18:07 | URL |  【編集】

水のこと

汚染されていると知っていても、
その水を飲まなければ、
今日から明日の命が繋げないのなら、
その水を飲むしかない。
そこでは、数年後のガンは、
相対的に低い問題になってしまうのです。
とろん |  2011.03.21(月) 11:13 | URL |  【編集】

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