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日本人の集まりに行かない理由 その3

2009.04.15 (水)


(前回その2からの続き)

子どものためにも私自身のためにも日本人の友だちを作らなくては、と自分を奮い立たせてみたが、この最初の集まりですっかり警戒心が強くなってしまった。

話が合わないし、ものを買わないと居心地が悪いし、なによりも精神的に疲れる。それに、すでにグループができあがっているせいか、見えない壁を感じた。

Aさんさえ仲良くしてくれればいいや。Aさんとだけ付き合おう、と思った。

1週間ほどして、あの大きな集まりにいたBさんから電話があった。私の電話番号はAさんか聞いたという。「今度はうちで集まるんだけど、よかったら来ませんか。」というお誘いだった。

私はBさんがどんな人だったか、なんとなく思い出せた。ハキハキして、明るい人だった。彼女が私なんかに連絡をくれたことに驚き、あの集まりに行った甲斐が会ったかもしれないと思った。でも、私はあのときのことを引きずっていて、子どもが風邪気味だったこともあって、せっかくですが、とお断りした。Bさんは、じゃあまた別の機会に、とあっさり電話を切った。

それからは、ときどきAさんに電話したり、うちに招いたりして、過ごした。気さくなAさんは、私に現地校や補習校のこともいろいろ教えてくれた。私は、「あのとき、お店で声をかけてよかったなあ。」とつくづく思った。

でも、なぜかAさんの家には行ったことがなかった。「じゃあ、今度はうちにも来て。」と何度も言われたけれど、体的な日にちや時間がAさんの口から出ることはなかった。

Aさんの家は、うちよりも密集した地域にあり、コッテージを改築したものだから小さいの、と言っていた。うちだって、この間の家に比べたらごく普通の家だ。私の家にばかり足を運んでもらって悪いかな、と思ったが、Aさんに「お宅に行ってもいい?」とは聞けなかった。

*     *     *

ある日、Aさんから「Bさんのところで集まりがあるから、来ない?」と電話があった。私は、前の会合で懲りていたので、「大勢だとちょっと疲れるから。」とそれとなく牽制した。ところが、Aさんは、今度はもっと少人数で、セールスもないという。

あれから、「皆が避けたがっている人」を呼ばないことにしていたという。こちらの生活が長くて、自慢話ばかりで、年齢もかなり上だし、なんか合わない人がいてね。不動産のブローカーをやってたせいか、やたら押しが強いの。みんな、会いたくないのよね。私は、サン・ローランの人かなと思った。

喉もと過ぎればなんとやらで、私はうちの子どもたちのために、日本語を話す子と遊ばせてやりたいとまた思い始めていた。

Bさんの家は、うちから40分も離れていた。コンテンポラリーなデザインの家で、この間の駐在家族の借家よりもさらに大きいくらいだった。玄関を入ると、吹き抜けになっていて、どの部屋の天井も2階建てくらい高い。台所はプロのような設備で、蛇口一つにしてもうちの安物とはぜんぜん違っていた。

リビングもダイニングも教室のように広く、Bさんはよくおもてなしをしているということだった。

Bさんは気取らない人だったが、私は豪華な住まいに圧倒されてしまった。こんな家なら、パーティもやるんだろうなあ。そんなことは大の苦手なのに、Bさんがすごくうらやましかった。ご主人はアメリカ人で、事業家らしかった。出張が多いとのことで、その日も他の日も一度も会ったことはない。

私以外には、Aさんとあと数人だけで、前よりはずっと気楽だった。私はまた変なことを言わないように、なるべく聞き役に回った。Bさんは、ご主人のことをファーストネームで呼び、会話の端々に何度も名前を挟んだ。

アンドリューは、またヨーロッパなのよ。これは、アンドリューが帰ったら、なんとかしてもらうわ。アンドリューは日本食のほうが好きでね。このソファはアンドリューが選んだのよ。アンドリューはね。

家の中には、結婚式の写真がきれいな額縁に入れられて、いくつか飾ってあった。こんないい暮らしをさせられる甲斐性のあるご主人なんだなあ。ご主人はBさんにぞっこんで、Bさんもそうなんだろうなあ。

夕方近くになると、Bさんはキッチンでシチュー料理の仕上げを始めた。ご主人がいないのに、なぜか大きいお鍋一杯に作っていた。

私は、そろそろ帰ろうと思って、子どもたちが散らかしたおもちゃを片付け始めた。

そのとき、Bさんと他の人の会話から、帰るのは私だけで、他の人は晩ご飯をここで食べていくことがわかった。最初からそういう話になっていたのだが、私だけが知らなかった。他の人たちは、ご主人が不在がちなBさんのお宅でしょっちゅうそんなことをしているらしかった。

私以外はお互いにもっと親しいんだからと頭ではわかっていても、仲間はずれにされたような気がした。どうしてそんな被害妄想にとらわれるのか、わからなかった。

私は夕食に誘われなかったことには気が付かないふりをして、「まだ。もっと遊ぶ!」と言う子どもたちを急かせて、「おじゃましました。」とBさんの家を出た。

次回その4に続く)


<今日の英語>

We set our expectations too high.
期待が高すぎました。

ローカルのレストランについての記事から。前評判と違って、料理もサービスも期待はずれだったと書いてある。何ごとも、期待が大きいと、その分だけ失望も大きい。オバマ大統領が今まさにそういう状況に置かれている。就任後のスピーチやタウンホール・ミーティングで、すぐに何もかもよくなるなんていう非現実的な期待を持たないように、と何度もいさめていた。



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テーマ : アメリカ生活 - ジャンル : 海外情報

 |  日本人  |  コメント(5)

Comment

この続きが楽しみです。

Harukomama |  2009.04.15(水) 05:22 | URL |  【編集】

こんにちは~~
なんか==いや~~なふいんきがただよっつちゃいます。(その方々の)なんだろね!!!
k |  2009.04.15(水) 10:38 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

Harukomamaさん
楽しみにしてくださって、うれしいです。ドラマチックなことは起こらないので、ご期待に沿えるかどうかわかりませんが、こんなこともあるんだなと読んでいただければと思います。
komatta3 |  2009.04.16(木) 05:23 | URL |  【編集】

コメントありがとうございます

kさん
もう十年以上前の出来事なのに、書き始めたら細かいことまでよく覚えていて、自分でもびっくりしました。よっぽど印象が強かったのだと思います。あの夕食のことは、いまならなんとも思いませんが、そのときはショックでした。
komatta3 |  2009.04.16(木) 05:30 | URL |  【編集】

はじめまして。

友人に紹介されて読み始めましたが、私が日本人の友人を作る時とても慎重な理由がここに出てます。
ブログ楽しみにしてます、
km |  2009.08.20(木) 05:00 | URL |  【編集】

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