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アメリカ人と銃

2011.01.12 (水)



アリゾナの襲撃事件について、刻々と新しい情報が流れる。

一番驚いたのは、頭を撃たれたギフォーズ下院議員が容疑者が使ったのと同じメーカーの銃を持っていたことである。

去年のNYタイムズのインタビューで、“I have a Glock 9 millimeter, and I’m a pretty good shot.” と答えたという記事があった。 

まさか半自動小銃ではなくて単発のピストルだろうと思って検索したら、Glock はsemi および full automatic しか作っていないらしい。世界中の軍隊や警察が採用しているモデルだ。

アメリカでは、一般市民がこんな破壊力のある銃をそのへんのスポーツ用品店で購入できてしまう(販売店による購入者の犯罪歴・精神病歴チェックは、ザルのごとし)。銃規制を論じる以前の問題である。

「今日は市街地戦闘があるんですか。」と嫌味を言いたくなる。

ギフォーズ議員は自己防衛のために入手したのだろうが、現役の政治家が半自動小銃を所有しているという事実、そして「かなり上手に撃てるんですよ。」と自慢めいた口ぶりで公言。うちの選挙区では考えられない。

アリゾナで票を集めるには、gun culture (銃文化)に理解のあるところを見せないとだめなんだろう。


           *


今回の事件について、NYタイムズには何百もの読者コメントが寄せられたた。その中に、こういう辛辣なものがあった。

「犯人が乱射し始めたときに、皆さんのポケットにあった銃は何をしていたんですか。」

アリゾナ州には、他人に見えない銃を許可なく携行してよいという法律がある。

政治集会はショッピングセンター内のスーパーマーケットの駐車場で行われた。買い物をするのに銃が要るわけないが、銃保有率の高い同州では、本当に武装した人がいた可能性も充分ある。

どんなに性能のいい銃が手元にあっても、突然犯人が撃ち始めたら、普通はパニックに陥って、自分の身を守るためにうつぶせになるか、走って逃げるかじゃないだろうか。いや、腰が抜ける。

半自動小銃から30発を連射するのにどれくらいの時間がかかるのか知らないが、その間に誰も犯人を撃てなかった。仮にその場で犯人を射殺しようとして自分のポケットから銃を取り出した人がいたとしても、誰も巻き添えにしないで犯人だけを仕留めることができるのか。撃たれた犯人が手負いの獣みたいになったら、さらに事態が悪くなる。

銃で自分を守るなんて甘い幻想だ。

私に言わせれば、例外はグリーン・ベレーかスペッツナズか、特殊な訓練を受けた精鋭のプロだけである。


           *


Legal Community Against Violence というサイトに、銃に関する法律について、連邦政府・州・地方の最近の動きをまとめたレポートがある。

アメリカは世界の人口の5%以下なのに、世界中の一般市民が所有する銃の35-50%を所有しているという。アメリカで銃を持つ人は1丁では安心できないと見えて、一番多くの銃を持つ20%の人間が、出回っているすべての銃の60%を持っている。一家に一丁ではないのだ。

皮肉なことに、オバマ大統領が就任した2009年に銃の販売が大幅に伸びた。ジョージWのときより銃の入手が難しくなるぞという誤解から、2008年度に比べて売り上げは22%、武器と弾丸の販売に伴う税収は45%も増えた。

銃に関する州法と統計をまとめてランク付けしたがある。

50州のうち、アリゾナは最下位。許可なしに銃を携帯していいなんて法律があるから当然だ。

ちなみに、同じ法律があるのはバーモントと(グリズリー女サラ・ペイリンの)アラスカ。

今回の事件を受けて、アリゾナに住む人が「私たちを色眼鏡で見ないでください。ほとんどの人はまともです。」と書き込みをしていた。そうでしょうとも。

夫の弟一家はアリゾナに住んでいる。何度か呼ばれたが、一度も行ったことがない。たぶんこれからも行くことはない。外出と飛行機が嫌いだし、私は砂漠性気候が合わない。南カリフォルニアでさえ、日なたの焼けるような暑さと日陰のゾクゾクする寒さに体の調子が悪くなる。

夫がニューヨーク周辺に生活の基盤を築いてくれたのは幸運だった。住めば都とはいえ、西部劇を彷彿とさせる土地やレッドネックがのさばる州だったら、20年も住み続ける自信はない。

夫と私は、結婚当初からリベラルな価値観だけは共有し続けている。その点では当たりだ。

結婚前に、「修正第2条、人民の武装権についてどうお考えですか。」と夫に質問したことはない。そんな法律があることすら知らなかった。


          *


こういう悲劇が起きると、決まって教会でのお祈りと相成る。

お祈りして苦しみから逃れられる人には、大いなる救いなのだろうが、無宗教・不信心の私はお祈りしない。「罪人を許しなさい」と神様に諭されても、もし私が殺された9歳の女の子の親だったら、犯人を許さない。神様を恨む。
【以上、仮定と推測の話。深読み不要、説教無用】

半自動小銃を携行するユダヤ教徒・キリスト教徒の頭の中は、

修正第2条 >>>「汝、殺すなかれ」

そして襲撃事件がおきると、教会に集まって涙を流し、集団でお祈りする。これが欺瞞でなくてなんとしよう。

私は Glock とGod のどちらもごめんこうむる。

【関連記事】
Second Amendment (修正第2条) 2011.01.10



<今日の英語>  

I've got to draw the line somewhere.
どこかで線を引かないといけない。


メールもIMもツイートも自在に使いこなす人の一言。それでも Are you going tonight? の代わりに、r u going 2nite? という表記には抵抗があるという。
「コミュニケーションの道具としてどれも利用するが、一線を引いて、スペリングを破壊するところまではいかないようにしている。」



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 |  社会  |  コメント(2)

Comment

死刑が重犯罪を抑制できないのと同じ事。
死刑廃止論者ではないけれど・・・。
ひまわり |  2011.01.12(水) 22:23 | URL |  【編集】

アメリカ人と銃

”犯人を許さない。神様を恨む。”

Kommetto3の仰る神様って、誰のことなのかしら。 てっきり無神論者かと思っていました。

神様は私達人間を悲しんでいらっしゃると思いますよ。
谷川の流れ |  2011.01.13(木) 13:31 | URL |  【編集】

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