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Second Amendment (修正第2条)

2011.01.10 (月)



アリゾナ州選出のガブリエル・ギフォーズ下院議員がスーパーマーケットで開かれた政治集会にいたところ、至近距離から頭を撃たれ、弾丸は脳を貫通した。

一命は取り留めて、医師団は楽観的な見通しを発表したものの、詳しい病状は明らかにしていない。

アメリカでは連日トップニュースになっている。

犯人は半自動小銃ピストル(口径9ミリのGlock。33発装填可能)を発射して、9歳の女の子や連邦判事を含む6人を殺し、次の弾倉(31発)を入れようとしていたところを取り押さえられた。弾倉クリップのバネが壊れて装填できなかったのが不幸中の幸いで、続けて撃ちまくったらもっと犠牲者が出ていたはずである。

容疑者は22歳の白人男性。以前から言動がおかしかったらしく、精神分裂症が疑われている。FBIはテロリストとして訴追する可能性があると言う。計画的な犯行だったという証拠も出てきたが、「精神障害者なので責任能力がない」とされたらどうしようもない。

民主党所属のギフォーズ議員は去年の健康保険改革案に賛成票を投じ、強化されたアリゾナ州の移民取締りには反対していた。

共和党が強いアリゾナでは穏健派の彼女に反感を持つ人も多いはずで、中間選挙でもかろうじて勝利した。これまでにも事務所のガラスを割られたり、脅迫を受けたりしていたという。

どうしてスーパーのような誰でも入れるところで集会をしたのだろう。庶民の味方をアピールしようにも、彼女の置かれた状況ではあまりにも無防備すぎる。

しかも、アリゾナ州では「concealed guns (他人に見えないように隠している銃)を許可なしに所持してよい」という、とんでもない法律が2ヶ月ほど前に成立したばかりである。

もちろん、サラ・ペイリンやお茶会派は彼女のような政治家を敵視する。

ペイリンのフェイスブックでは、標的とすべき政治家のいる場所に文字通り標的マークをつけたアメリカ地図が載っていたそうだ。今回の襲撃事件の直後に外したと報道されたが、NYタイムズで画像を見ることができた。

usa map target

元副大統領候補がこんなものを自分のSNSのページに堂々と載せていたとは、呆れてものが言えない。

ペイリンが引き金を引いたのではないが、まともでない人間はこんなものに扇動されるのだ。そして、簡単に手に入る銃を持って、ターゲットを撃つために出かける。


             *


2004年のある調査によると、アメリカ人の36.5%(4400万人)が「家に銃がある」と答えている。

1994年の別の調査では、アメリカ人は1億9200万丁の銃を持っていて(2009年の調査では、2億7千万丁)、そのうち36%がライフル、34%がハンドガン、26%がショットガン、4%が他の銃身が長いタイプの銃だった。

1970年代から80年代にかけて、銃を所持する世帯は45から50%で一定しているが、場所によってかなり違う。たとえばNortheastern States(アメリカ北東部)は25%、East South Central States(東南中部。アラバマ・ケンタッキー・ミシシッピ・テネシー)は60%とされる(以上、ウィキペディアより)。

ちなみに、うちにも義父母の家にも銃はない。他の親戚はどうかわからない。いかにも持っていそうな人たちもいる。

アメリカで銃を買うときは、販売店が購入者の素性を調べて、犯罪歴の有無を確かめる。

ただし、銃を保持するための許可証はいろいろで、州によって違う。なんだかよくわからない。それで規制になるんだろうか。たとえば、ネバダ州で入手した銃をカリフォルニアに持って行くのはいいのだろうか。

ウィキペディアには、銃に関する法律が州ごとにまとめてある。

ニューヨーク州は一番厳しいほうだと書いてあった。

うちのような田舎では銃が関わる事件はめったに起こらないが、ときおり猟銃の音が聞こえる。たぶん鹿を撃っているのだと思う。繁殖をコントロールするためか、単なる楽しみなのか。銃声を聞くのはあまり気持ちのいいものではない。


             *


銃を持ちたい人たちは、水戸黄門の印籠みたいに、アメリカ合衆国憲法修正第2条(Second Amendment)をやたら持ち出す。

A well regulated Militia, being necessary to the security of a free State, the right of the people to keep and bear Arms, shall not be infringed.
規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない。
(邦訳はウィキペディアによる)

これは1791年発効の条例で、合衆国憲法が成立した3年後の話である。

今とは時代背景がぜんぜん違うのに、この条項があるために、NRA(National Rifle Association 全米ライフル協会)やタカ派が権利ばかり主張してうるさい。

レーガン大統領が狙撃されたとき、近くにいたブレイディ報道官も頭に銃弾を受けた。命は助かったものの、その後は半身不随で会話も難しく、いつも苦痛にさいなまれていたと聞く。

テレビで見たことがあるが、痛々しくて直視できないほどだった。

彼が推進した銃規制法案「ブレイディ法」は、銃販売店に対して購入者の身元の調査を規定したもので、前科者や麻薬中毒者、精神病者、未成年者への販売を禁止した。でも、この法案は販売店に対しての規制であって、携行・所持については各州の法律によるという中途半端なものだった。しかも、身元調査をしなかった販売店に対する処罰はほとんど実行できなかったらしい。

半自動小銃の販売を禁止する10年間の時限立法Federal Assault Weapons Ban が1994年に成立したが、NRAの圧力で更新されず、2004年、無能ジョージWのときに失効した。

私はそういう国に住んでいる。

アメリカは自国の土地では戦争していない。戦闘地域でもないのに、なぜアメリカ国内の一般人がassault weapon (攻撃用武器・対人殺傷用銃器)を所有する必要があるのだ。家にしまっておくならまだしも、携帯電話じゃあるまいし、そんなものを持ち歩いてどうする? しかも、持ち主がどういう精神状態かわからないという怖さ。

襲撃事件だけではなく、家においてあった銃を子どもが見つけて撃ってしまう事故もなくならない。

ニューヨーク州の銃保有率が25%ならば、4軒に1軒として、うちとお向かいS宅、裏のD宅、斜め向かいのU宅のうち、どこかに1丁はある計算になる。

子どもたちが小さい頃、「プレイデートの約束をする前に、『お宅に銃はありますか。』と相手の親に確かめなさい」という子育てアドバイスを読んだことがある。

私は一度も尋ねたことがない。


<今日の英語>

Guns don't kill people, people do.
銃が人を殺すのではない。人が人を殺すのだ。


銃は自分で引き金を引かないのだから、銃が悪いのではないと主張するNRAのふざけたスローガン。

チャールトン・へストンが1998年から2003年までNRAの会長を務めた。それ以来、猿の惑星でもベン・ハーでも十戒でも、彼が出るとNRAを思い出す。「汝、殺すなかれ」のモーゼスがなんで銃を持つ?! 現実と映画がごちゃごちゃになって困る。



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 |  社会  |  コメント(1)

Comment

銃が普通の家庭にあるかもしれないなんて怖いですよね。建国以来の権利を未だに主張するNRAやmichigan militia系、保守派の人たちは銃は自分や家族を守る為ではなくて、人を傷つける為の武器だって事に気づいてないんでしょうか。身を守る為の武器なら盾を持つべきでは?実際、家に人が押し入って来るような状況で銃を持って応戦するのが「身を守る」ことになるのか、全然守れてないと思うんですけど。むしろ銃を家庭に保管する危険性の方を心配した方が良い気がします。

最近ペイリンのTV番組でアラスカでカリブーをペイリン自身がライフルで殺す場面があったんですが、無意味な殺戮に虫酸が走りました。ああいう人たちは銃を振りかざして殺戮をすることこそgreat americaとか愛国心の象徴だと思ってるんですね。今から娘を人気テレビ番組に出演させたり自身のプログラムを持ったり、着々と2012年に向けて土台を築いているのが怖いです。あんな人間でも大統領になれる可能性はありますから。
確かに |  2011.01.12(水) 16:46 | URL |  【編集】

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