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遅れて届いたプレゼント

2010.12.29 (水)



ブリザードが15インチ(38cm)の雪を残して通り過ぎ、クリスマスのあと初めての郵便配達があった。

郵便を確認するのは子どもたちの仕事だが、夫に頼まれたというスプレッド・シート作成がなかなか終わらなかったので、私が郵便受けを見に行った。

ごついブーツを履き、ダウンジャケットを着て、スカーフを巻き、マフラーを巻き、厚い手袋をし、帽子をかぶる。100歩しか歩かないのに、この支度。冬はこれがめんどくさくて、外出嫌いに拍車がかかる。

そろそろと郵便受けにたどり着いて、ふたを開けると、ジャンクメールや保険会社からの明細書に混じって、水色の封筒が1枚入っていた。

消印はカリフォルニア。義父の字で、長男と次男宛になっている。

義父母は毎年子どもたちにクリスマス・プレゼントを送ってくれた。何も送らなくていいと私が言っても、夫に相談してあちこち探したらしく、直前の配達になりがちだった。

以前は夫と私にもプレゼントをくれたが、私たちが何もほしがらず、何もあげないことに納得したのかあきらめたのか、取りやめてくれた。もらってばかりで居心地の悪かった私は、ほっとした。

子どもたちに「グランパとグランマからクリスマスカードが来たわよ。何もしなくていいって言ったのに、律儀ねえ。」と伝えたが、まだ夫に頼まれたお手伝いが終わってなかった彼らは関心を示さない。ゲーム中に命じられたらしく、二人ともご機嫌が悪い。

「おかあさんが開けてもいい?」と長男に聞くと、「いいよ。」とそっけない。

カードの表にはペンギンが並んでいた。カードを開くと、小切手が2枚出てきた。長男と次男にそれぞれ50ドル。小切手の記載と署名は義父の字だ。

「ちょっと! あんたたちに50ドルずつもよ。こんなことしなくていいのに。」と私。

カードだけでなくて現金もあると知って、子どもたちは俄然興味を示した。ちゃっかりしている。

カードの中のメッセージは義母の字だった。義父はサインのところだけ参加していた。小切手の字もそうだが、昔に比べて筆力がなく、手が震えているようだった。

「メリー・クリスマス! 私たちは今年はカリフォルニアにいます。友人を2、3人だけディナーに招いて静かに過ごす予定です。これであなたたちの好きなものをお買いなさい。貯めておいて、なにか大きなことに使ってもいいでしょう。夏に会いに来てくれるとうれしいです。グランマとグランパより。」


           *


つい先日、geni.comというサイトから、夫側の家系図ができ、私も追加されたというメールが届いた。管理者は義父。

赤の他人だけでなく、親戚(自分と夫の両方)とも付き合いの悪い私は、絶対に手がけないプロジェクトである。ところが、夫によると、genealogy(系譜学)つまり、家系図を作ったり先祖をたどったりする作業は、義父のライフワークなのだそうだ。

出張でワシントンDCに行くたびに、Library of Congress(米国議会図書館)に寄り、自分の先祖に関する資料を探して、コピーしていたという。何十年か保管していた大量の資料を、家系図サイトに入力し始めたのである。

もちろん私も入っている。誕生日やメール・アドレスまである。夫は自分の学生時代の写真を載せている。まるでヒッピーみたいな長髪。子どもたちも登録してある。すでに、義父の曽祖父くらいまで埋まっていた。

私がログインしたら、義父からWelcomeとメリー・クリスマスのメッセージが来た。私が返信して、その後2回ほどやり取りをした。家系図サイトにちゃんとメールの履歴も残っていて驚いた。

耳が遠くなった義父と電話で話すのは、非常に難しい。

「ダディに頼まれた仕事が終わったら、すぐにグランパとグランマにお礼を書いてよ。Family Tree のサイトから書いてくれない? グランパがわかりやすいように。50ドルはぼくの銀行口座に貯金しますって。」とあれこれ注文をつけた。

「どうしてグランパとグランマの両方に書かなくちゃいけないの?グランパに書けば、グランマもいっしょに読むんじゃない?」とウダウダいう長男。

「二人からもらったんだから、二人にお礼をするのは当たり前でしょ。」

あれだけ友だちと毎日チャットしているのに、なんで簡単なサンキューのメッセージ2通がさっと書けない?

「なんて書けばいい? ぼく、わかんないもん。」と次男。

Thank you for the gift とか、ちょっと遅いけどMerry Christmas とか、クリスマスはどうでしたかとか、できれば夏にカリフォルニアに行けたらいいと思いますとか、なんでもいいのよ。わからなかったら、お礼の書き方を検索すればいいじゃない。」 

なんで私がネイティブ・スピーカーに書き方を指導しなくてはいけないのだ? 次男は英語でもアドバンスのクラスにいる。それくらい自分の頭で考えられないのか。

呆れつつも、なだめすかし、「お礼しないと、来年は来ないわよ。」と脅して、どうにか書かせた。

グランパたちは、そうそうパソコンに張り付いているのではない。特にグランマは機械に弱い。ブラックベリーもマックも持っているのに、どうもわかっていない。グランマには電話をかけて、子どもたちのメッセージが届いたかどうか確認しなくては。

この間の電話では、グランパの世話でストレスがたまっているようだった。

あらゆるイベントが生きがいのような彼女には、さびしいクリスマスだったと思う。その上、私のようにまったくホリデーに無関心の嫁がいては、なんともお気の毒である。


          *


子どもたちが受け取った小切手は、グランパとグランマをTrustee(管財人)とする、Family Trust (家族信託)の口座から出されていた。

これまで何らかの理由でやり取りがあった小切手は、すべて普通の銀行口座から出ていた。義父が元気なうちに、トラストを作ったのかもしれない。そんな話を夫から聞いたことがあるような気がする。

でも、義父の財産分与に関しては、夫も私もまったく期待していない。

倹約家で、大企業に勤めたとはいえ、中間管理職で退職した、ごく普通の人だ。義父自身も、親からの遺産はなかった。南カリフォルニアでああいう素敵な家に住むには、相当のお金がかかるし、タイムシェアを持ち、クルーズや海外旅行もよくしていた。なによりグランマがブランド好きで、ちょっと見栄っ張りなところがあるので、支出も多かったはずだ。

夫の家系は長生きだし、これから介護が必要になったら、貯金はどんどん目減りする。

ベビーブーマーは親の遺産をたっぷり受け取る世代だと言われるが、それは甘いと思う。

「父はきっとリンにほとんどの財産を残すと思うよ。当然だけどね。」

後妻のリンは、15歳も年下。一人残される彼女の長い老後生活を支えるのが最優先事項である。

彼女には実の娘が2人いて、 姉のほうは裕福そうな(派手な)暮らしをしている。リンが未亡人になったら、彼女たちとうちの夫と夫の弟、合わせて4人(プラスそれぞれの配偶者)がリンを守るわけだが、義父は自分の息子たちに継母の面倒を見させることにかなり遠慮があるように見うけられる。

そのためのトラストかもしれない。そんな貴重な口座から、うちに100ドルも回してくれたと思うと、「そんなことしなくていいんですよ。」と言いたくなる。

「そうやって孫にプレゼントをするのも彼らの楽しみなんだよ。」と夫はいう。

それはわかっているけど、プレゼントをあげるのももらうのも苦手な私は、「悪いなあ。」と思うのだ。

何かお礼にできることはないだろうか。やっぱり夏に会いに行くべきか。


<今日の英語>

This is just a lawsuit waiting to happen.
これでは、いつ訴訟を起こされてもおかしくない。


玄関から続くレンガでできた道に、誰もがつまづいて転びそうな段差がある家について、不動産ブローカーが一言。




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