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あげるべきか、あげざるべきか

2010.12.21 (火)



うちの子どもたちがもっと小さかった頃は、「サンタさんへ、ぼくはxxがほしいです。」と紙と鉛筆で手紙を書いたものだが、ティーンエージャーともなると、「ほしいものリスト」を親にちゃっかりメールする。

今年は、アマゾンやゲームショップへのリンクまできっちり張ってあった。そういうことだけは抜かりない。

私はクリスマスはどうでもいい。

でも、アメリカで生まれ育った夫は思い入れがあるらしい。私と結婚してから、ごく限られた付き合い以外で教会に足を踏み入れたことはないくせに、三つ子の魂百までか、「クリスマスの朝にプレゼントを開ける儀式」はやりたがる。

それで、毎年なんだかんだと買い与えてきた。たいてい夫がオンラインやお店で手配したのが、先方から注文が入るようになってからは私の担当になった。

ケチで買い物が嫌いで、子供たちは十分すぎるほどゲームもカードも持っていると思う私は、ずるずると先延ばししていた。先週ようやく注文したのだが、クリスマスまでに全部届くかどうかわからない。クリスマスの次の週も学校が休みなんだから、ちょっとばかし遅れてもどうってことはない。

でも、夫は気にしている。

「子どもたちへのギフトはもう届いたのか。」

「1つを除いては、全部発送されたわよ。まだ1つしか受け取ってないけど。あの子たちのほしいカードなんかいろんな会社から来るんだから、郵送料のほうが高いくらいよ。それで、ちょっと遊んだらまた床に捨てておくんじゃない。あーもったいない。」

「まあ、いいじゃないか。」とこういうときは鷹揚な夫。

ちなみに、夫も私もお互いには何も買わない。私は自分でほしいものは自分で買いたいし、第一そんなにほしいものもないのだ。この間、電気毛布を買っただけ。あえていえば現金。

夫も赤の他人にお金をあげるくせに、自分では本以外ほとんど買わない。「靴に穴が空いているような気がするなあ。」と言うので、「新しいの、買えば?」と何度か促したが、それっきり。そんなこと私に言わなくても、さっさと自分でお店に行けばいいのに。しかも、これまで履きつぶした古い靴は捨てられずにそのまま置いてある。精神衛生上よろしくない。


          *


「パヴェルには何をあげるんだね?」と夫が唐突に聞いた。

「何も。いつもe-card を送るだけだけど。」

「これと同じのを送ったんじゃなかったか。」と夫はカウンターの上の電気ポットを指差した。

「あれは、パヴェルがドイツに行って大学の寮に住むはずが、オクサナっていう遠縁の女の子のアパートに住まわせてもらったでしょ。お礼に彼女にあげたの。でも、あの子はご主人と別居中で、結局離婚したんじゃない? それで、パヴェルは彼女の元夫のアパートで間借りしたでしょ。わりとすぐだったのよ。ポットは女の子が持っていったと思う。」と私は記憶をたどった。

もう6年前の話だ。

パヴェルは私に定期的にメールをくれる。3ヶ月空いたこともあれば、週に何度かやり取りをしたこともあるが、途絶えることはない。

夫は大学を卒業したパヴェルがどうなったのか、おそらく知らない。

「今は女の子2人と、そのどっちかのボーイフレンドと4人でルームシェアしてるんですって。」

「そりゃ、また大変だな。アマゾンのギフトカードでもあげたらどうだ?150ドル。」

私とちがって、パヴェルは人とうまくやれるし、他人と住むのも平気だ。本当は自分だけのアパートがほしいらしく、もっといいフルタイムの仕事を探しているが、まだ見つからない。だから、当分は今のルームシェアを続けるつもりでいる。当人はそれほど気にしていない。

彼が大学を卒業したときにお祝いを贈ろうとしたら、この次に結婚するときでいいとかわされた。寮を出たあとの住まいが決まっておらず、私は住所も知らなかった。もともと、私からお金を受け取ることをよしとしない子だ。

アンナとやっと離婚が成立したばかりで再婚はまだ先だろうが、新居祝いとか、就職祝いとか、いくらでも機会はある。だから、クリスマスと彼の誕生日には、またe-card と、もしできれば去年のようにうちでビデオを撮ろうと思っていた。彼も私の誕生日に自分で編集したビデオを2編送ってくれた。

「150ドル? うーん、でもパヴェルは『ぼくは何もいりません。もうすぐ大学に行く子どもたちのために使ってください。』って言うのよ。」と私は説明した。

「そりゃ、誰でもそういうよ!遠慮しているだけに決まってるじゃないか。150ドルあげよう。」

「彼はベラルーシでクリスマスを過ごすの。大統領選挙のあとで大変だから、それが落ち着いたら行くのかしら。」

「ギフトカードなら、どこにいても関係ないじゃないか。早くしないと、間に合わないぞ。」と夫はやたら積極的になった。


           *


台所で1人になった私は考えた。

確かに150ドルくらい家計に響くことはない。やっぱり卒業のお祝いと誕生日とクリスマスをかねて、それくらい送ってあげようか。

でも、夫がそれを盾にまたルーマニアの「友人たち」に送金したらどうする? パヴェルとそいつらとはまったく位置づけが違うが、夫に口実を与えかねない。

なんだか、夫が根回しをしているような気がしてきた。

だいたいそっちに600ドルも出して、どうしてパヴェルには150ドルぽっちなのだ。換算したら、113ユーロにしかならない。せめて150ユーロ相当にしなくては。

ともかく、アマゾンのサイトでギフトカードを探してみた。

電気ポットを送ったときはどうしたんだっけ。Amazon.de で品物を比較したのは覚えているが、私はドイツでは登録してないから、アメリカの Amazon.comから発送したのだろうか。電圧やコンセントの型の問題はどうしたのか、まったく記憶がない。そのころ、まだパヴェルはアメリカのシティバンクに銀行口座を持っていたから、私はそこにドルを振り込んで、パヴェルが自分で注文して、あて先をオクサナにしたのかもしれない。

アマゾンのギフトカードは発行した国でしか使えないことがわかった。

それではと Amazon.de で登録しようとしたら、ドイツの住所がないとできない。

VisaかAmexのギフトカードでもいいが、私はパヴェルの今の住所がわからない。あれもドル建てやユーロ建てがあるんだろうか。それに、ベラルーシに行っている間に郵送されたら、ちゃんと彼の手元に届くかどうか心配だ。ドイツだからたぶん大丈夫だろうが、紛失したら元も子もない。


        *


ニュースでは、イギリスもヨーロッパも雪と寒波で立ち往生しているという。

パヴェルが使うフランクフルト空港も閉鎖されてしまった。彼はまたバスで48時間かけて帰郷するのだろうか。

ベラルーシの大統領選挙のあと、一部でインターネットに接続できなくなったという報道が流れた。雪も危ないが、反政府運動に巻き込まれるのも心配だ。もし逮捕されたら、やっぱり現金が必要じゃないだろうか。アマゾンのギフトカードが賄賂になるだろうか。

PayPalはどうかと思ったが、以前聞いたときは、どのメールアドレスを登録してあるのか教えてくれなかった。ルーマニア連中のように、Western Unionでの受け取りを待ち構えているのとは違うのだ。

そう考えると、なんとしても多少の現金をパヴェルに送りたくなってくる。

でも、どうやって?




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 |  わたし  |  コメント(3)

Comment

私、日本にいますがamazon.deで買い物できますよ。
ドイツの友人に送るとき、VISAカード登録したら住所要らないはず
ゲスト |  2010.12.22(水) 01:12 | URL |  【編集】

12月22日付でお問い合わせくださった方へ


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kometto3 |  2010.12.22(水) 06:02 | URL |  【編集】

Kometto3のブログはパヴェルさんの「愛人ごっこ」の記事から読ませて頂いたので、、今回、久々にパヴェルさん登場で、なんだかドキっとしました。
そしてKometteo3がまだパヴェルさんとつながっていることにうれしかったのとホッとしたのと両方でコメントさせて頂きました。パヴェルさんの中ではきっとComettoさんは永遠の女性なのかもしれませんね。
Erie |  2010.12.22(水) 09:52 | URL |  【編集】

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