スポンサーサイト

--.--.-- (--)


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  スポンサー広告

華氏をめぐる混沌

2010.12.20 (月)



アメリカはいつまでたってもメートル法に移行できないでいる。

もう慣れてしまったが、道具を買えばインチやヤード、ハイウェイを運転すればフィートやマイルの表示に出くわす。土地はエーカーで、部屋の広さはスクエア・フィート。スーパーに行けば、ガロンにクオートにパイントにポンドにオンス。

なぜか原油は世界的にバレルが使われている。

1バレル=42ガロンの単位はペンシルバニア州の油田で使い始めたのだそうだ。アメリカが世界一の石油消費国だったために、いつのまにか世界の標準になってしまったという。英語がビジネスやインターネットにおける事実上の公式言語になったのと似ている。

10年前までは、株価がたとえば4 5/32(four and five thirty-seconds)あるいは 5/16(five sixteenths)というふうに分数表示だったので、株式市況を聞くと発狂しそうになった。

数字に弱そうな国でどうしてそんなことをしているのか、とても不思議だった。
今はめでたく小数点になってヤレヤレである。

そうやっていくらか進歩した分野もあるのだが、アメリカでの生活はヤード・ポンド法が牛耳っている。

ほとんどの国がメートル法を用い、紙のサイズもA4なのに、アメリカは合わせる気がない。アメリカでは Letter Size というA4より短く幅の広いのが標準なので、日本のフォルダーが使えない。でも、アメリカしか知らないアメリカ人は、たぶんそれが世界標準だと思っている。


           *


気温は Fahrenheit (華氏)。

ウィキペディアによると、Celsius (摂氏)を使わないのはアメリカとジャマイカだけである。

体温やオーブンの温度などは、慣れればどうということはない。使う数字はだいたい決まっている。たとえば体温計が100度なら熱があるし、クッキーは350度で焼く。

夏の気温もまあいい。90度と聞けば「暑いなあ」とか、100度を超えたら「家から出ないぞ」と思うだけである。

問題は冬だ。水が凍るか凍らないかの時期は、イラッとする。

氷点は摂氏0度。華氏にすると32度。

私にとって、寒いか寒くないかの境界線は32度である。32度以上なら、たいしたことはないと思う。どこに行くにも車で、しかも極力出かけないようにしているので、何度でもほとんど違いはない。

ないけれど、素通りできないときがある。

sixteen above は、そのまま16 degrees Fahrenheit (16°F)のことで、これはよい。below freezing は、32°F(0°C)以下。これもわかる。

しかし、予報官が eight degrees below だの ten below zero だの言い始めると、混乱する。

eight degrees below は、氷点より8度低い。つまり32-8=24で、24°F(-4.4°C)。普通に twenty-four degrees と言う予報官も多いが、予報業界で統一されていないふしがある。

氷点ではなくて華氏0度(-17.7°C)を基準に考えると、-8°F(-22 °C)というとんでもない寒さになる。たとえば、北極の冬の平均気温よりちょっと暖かいくらい。私の住む町ではありえない。

同様に、below zero は華氏0度以下ではなくて、摂氏0度以下(氷点より低い)を意味する。

しかし、一般向け天気予報はあくまでも華氏が基準である。なぜ唐突に摂氏を連れてくるのだろう。華氏なら華氏で徹底する気はないのか?

アメリカ人でもよくわかっていない人がいる。検索したら、似たような質問がたくさん出ていた。たとえば、これYahoo Answer での Below Zero and Below Freezing Question. 天気予報なら状況でどちらかわかるが、科学の話なら華氏0度も摂氏0度もありえるわけで、混乱しないほうがおかしい。


            *


アメリカに来た当初は、日本から持ってきた料理本を使った。どうもお菓子がなかなか焼けないなと思ったら、本に書いてある200度は摂氏で、アメリカのオーブンは華氏設定だったのだから当然である。

さすがにもうそういう間違いはしない。

今は、摂氏に2をかけて華氏にしている。200°Cなら400°F, 180°Cなら350°F。それで間に合う。

しかし、2倍にするという大雑把な換算はいつも使えるわけではない。私は計算が遅いので、 °C x 9/5 + 32 = °F あるいは (°F-32) x 5/9 = °Cがパッとできない。料理以外は感覚で覚える。

39°C 102°F (高熱)
36.5°C 98°F (平温)
30°C 86°F (真夏の気温。90°Fを超えるとかなり暑い)
22°C 72°F (快適。NYの6月)
10°C 50°F (ちょっと冷える。東京の早春、NYの4月半ば)
5°C 41°F (ちょっと寒い。東京の真冬、NYの11月)
0°C 32°F (氷点)
-5°C 23°F (かなり寒い。しっかり防寒)
-10°C 14°F (とても寒い。普通の手袋では意味なし)
-12°C 10°F (アラスカの真冬並み。これは寒い。勝手に外出禁止令)
-15°C   5°F (北極。冬眠すべし)

華氏9度以下はsingle digit(一桁) と呼ばれる。こうなると換算は不要。計算するまでもなく、ともかく寒い。

ところで、摂氏マイナス40度は、華氏でもマイナス40度でまったく同じだった。

-40°C=-40°F  

なぜ?!

【追記】 ある方が非公開コメントで説明してくださいました。整然としていて、数学に弱い私は感動しました(実はよくわかってない?)。私だけが読むにはもったいないと思い、勝手ながらその部分のみ貼り付けます。

°C x 9/5 + 32 = °F 

°Cと°Fを同じ温度のTとして

T x 9/5 + 32 = T
T x 4/5 = -32
T = -40


<今日の英語>

The genie is out of the bottle.
もう取り返しがつかない状況になった。


FacebookなどのSNSに自分の情報を載せたら最後、ネット上で追跡されてしまうと警告したジャーナリストに対して、ある心理学者が「あらゆることをネットで公開し、ネット上で生活するような現状からもう後戻りすることはないでしょう。よりオープンなネットに向かって、大きくシフトしています。後戻りはできません。」と解説した。

文字通りには、魔人がビンから飛び出した。アラジンが魔法のランプをこすると、魔人が現れ、自由にしてくれたお礼に願い事をかなえてやったことから、ある人の望みが実現したために、取り返しのつかない状況に陥ること。



クリック募金を始めました。下記サイトにて協賛企業のリンクを各社1回クリックすると、1円ずつ募金できます。
    JWordクリック募金

 |  社会  |  コメント(1)

Comment

そう!!

Bあやも先日買ったブーツが-40゜FまでOK!と書いてあったので摂氏何度か調べたら-40℃!!わー、おんなじや~!!と驚いたところです。
below zeroはうちの旦那が良く使うのでわかるんですが、聞くたびに「いっそのことすべて摂氏にすりゃいいのに・・・」と思います。

温度はわからなくて困ることが多かったので、自分で換算表作ったりしましたよ~。冷蔵庫に貼ってあります。
インチやフィートはもちろん、ポンドやオンス、10進法じゃないなんて、考えられないですよね~~~。
アメリカも早くメートル法と摂氏に統一して欲しいです。
Bあや |  2010.12.21(火) 12:31 | URL |  【編集】

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲ページトップへ

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://halfwaymark.blog114.fc2.com/tb.php/696-e2aaa9b5

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲ページトップへ

 | ホーム | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。