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DVの信憑性

2010.11.19 (金)



今年の春先に、NYのホワイト・プレーンズ市長が奥さんに対するDVで逮捕された。アメリカの政治家のスキャンダルは日常茶飯事だが、奥さんがフミコさんという日本人だったので気になっていた。

その後、どういう経緯があったのか知らないが、先週やっと裁判が始まった。

陪審員のいないbench trial で、裁判官が双方の言い分を聞き、判決を出す。それでも傍聴はできるらしく、地元の新聞サイトが詳細にレポートしている。

レイプやDVにつきもので、目撃者がいない。証人として、市長夫妻の隣人や知人友人が呼ばれる。

フミコさんのお母さんも日本からやってきて、法廷通訳を通して証言した。普通の日本人は裁判などには縁がないと思われるが、NYで英語での裁判に出廷するはめになった。

お母さんは、市長がフミコさんの手をドアのフレームに押し付け、バンとドアを閉じて怪我をさせたというそのとき、ちょうどNYに滞在中だった。娘が有利になるように証言したかったのだろうが、ドアを閉めたときに市長がベッドルームのドアのどこに立っていたのかという質問に、「ベッドルームの外」と答えた。フミコさんは「ベッドルームの中」と言っていた。

こういうちょっとした食い違いを弁護士が追求する。しだいに、何が事実で誰が真実を語っているのかわからなくなる。

アメリカのドアは内側に開くので、市長の立っていた位置からそれができたのかという疑問が生じる。仮に本当に手を挟まれたとしよう。今度はそれが意図的なものか、ただのアクシデントなのかわからない。

検事は市長が以前からDVを振るっていたと証明したいし、市長の弁護士はフミコさんは嘘つきだと言いたい。双方の主張はまったく逆で、しかも物的証拠がない。水掛け論になってしまう。

"he said, she said" (彼は言った、彼女は言った)の典型である。


        *


被告側の証人の1人は、Kodomono Kuni Schoolという日系学校の副経営者ヤマナカさん。

フミコさんは1999年にそこで働いていた。ヤマナカさんによれば、ミーティングでフミコさんについて話し合われたことがあり、彼女と男性教師に関わる問題だったという。フミコさんは誠実さに欠け、作り話をする人という評価を受けていたと語った(嘘が原因で解雇されたという報道もある)。

被告側の弁護士に「あなたはMrs. Bradley が宣誓した上で発言した内容を信じますか。」と問われたヤマナカさんは "No."と答えた。

さらに、事件の6週間前に、共通の友人を通じてフミコさんの子どもたちと初めてプレイデートをしたエイミーという女性も召喚された。

9月にフミコさんに会ったとき、フミコさんが「私は警察に嘘をついたの。緊張すると英語が出なくなるけど、警察が言っていることや見せられた書類は理解できたわ。」と笑いながら話したという。「フミコは相手によって話を変える。それに、作り話をする。」とも証言した。

ただし、検察側の尋問で、エイミーはブラッドリー家の友人であることがわかった。そうなると、多少割り引いて聞かなければならない。

逆に、不利な証言をするなとフミコさんに脅されたという隣人も出てきた。

裁判官は市長の父親の助けで仕事に就いたことが明らかになった。裁判官を決める前にそれくらい調査しないのだろうか。市長に有利な判決が出たら、ケチがつくではないか。

地元のサイトには「税金の無駄遣いはやめろ」「市長は辞職しろ」という声も当然あるが、フミコさんの証言の信憑性を疑う声も出てきた。

「手をドアに挟まれたなら、相当ひどい怪我をするはずだ。なぜ彼女は写真を出さないのか。」

「フミコは前からヒステリックな女性だった。普通じゃない。」

夫を訴えたからには勝つ自信があったと思うが、どうも雲行きがあやしい。


         *


フミコさんの記事を載せた数週間後、彼女を個人的に知っているという人から非公開コメントが届いた。

フミコさんは「病的ともいえる虚言家、かつヒステリックな人物」で、 「ヒステリーを起こすと、成人とは思えないレベルの嘘」をつくため、日本人は彼女との「接触を避けて」おり、だから相談できる日本人はいないと書いてあった。嘘の例も挙げてあった。

フミコさんの話はありそうなことだと思っていた私は驚いた。そういう人から見ると、彼女の話は最初から信用できないのだろう。私に情報を流しても何の得にもならないのだから、コメントをくれた人のでっちあげとも思えない。

ところで、市長夫妻は結婚カウンセリングを受けていたそうだ。

カウンセラーを証人に呼ぶのかどうかでまたもめている。カウンセラーには守秘義務があると思うが、法廷に呼ばれたらどうなるのだろう。

今日は、フミコさんが「夫とベッドに座っていた」と調書で述べていた住み込みのオーペアが証人席に座る。ユウコさんという日本人である。いっしょに住んでいた彼女の証言は、隣人たちよりも重みがあると思うが、今度はユウコさんを信用できるかどうかだ。


        *


結局のところ、私は単なる野次馬であって、ホワイトプレーンズみたいな都会で何が起ころうと影響はない。

フミコさんと私の共通点は、アメリカ人と結婚して子どもを生み、アメリカに住んでいる日本人女性ということだけである。うちの夫も相当な変人だが、私の体に危害を加えたこともなければ、お金をくれないなんてこともない。

フミコさんは(彼女の話を信用すれば)、熱いお茶をかけられたり、ゴキブリの入ったカゴを顔に押し付けられたり、シャワーヘッドを指差して「ここで首をつれ」と言われたりした。

そんな扱いをされて、どうして別れなかったのかという最初の疑問に戻る。

市長夫妻は結婚して8年になるが、数年前にはCPS(Child Protection Services 児童保護局)がやってきて、娘さん(今は7歳と9歳)のどちらかが「マミーがダディを叩いた。マミーがダディに熱いお茶を投げた。」とソーシャル・ワーカーに話したらしい。その一方で、娘さんたちは父親を怖がっていたという話もある。

市長夫妻の結婚生活が暴かれるにつれ、「両親のいさかいに巻き込まれた子どもたちがかわいそうだ。」というコメントも増えた。しかし、裁判が始まったからには、検察側が告訴を取り下げないかぎり、判決が出るまで続くと思われる。

フミコさんの裁判費用は誰が払うんだろう。

【追記】 2010年11月9日、ブラッドリー市長に対し、軽犯罪2件と暴行3件につき有罪判決が出た。2011年3月17日に刑期(最長1年の禁固刑)が申し渡される。市長は無実を主張し、フェアでない裁判だとして控訴する予定。

【関連記事】
市長の日本人妻 2010.03.30



<今日の英語>

I just can’t see that happening.
そういうことが起こるとは思えない。


子連れ専用の飛行機を飛ばすべきかという議論で、「航空業界は苦労してやっと利益を出せるまでに回復した。お客が特定のフライトに乗れないような規制をするはずがない。そんなことは実現しそうにない。」とリアリストが一言。



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