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ロンドン経由

2009.04.07 (火)


[国際結婚] ブログ村キーワード

東京での結婚手続きと実家での顔合わせが終わった後、夫と私はイギリスへ向かった。

すぐアメリカに戻る予定だったのだが、たまたまロンドン出張が入ったので、私もいっしょについて行くことにした。アメリカ以外の外国は初めてだった。

ホテルはケンジントンにあった。

夫の経費は会社持ちだが、私の分はそうはいかない。朝食のメニューを見ると、目玉が飛び出るくらい高い。夫が1人分頼んで、私は少しだけもらって食べた。トーストも紅茶も卵もおいしかったが、ぜんぜん食べ足りない。おなかがすいたが、我慢した。

チェックアウトするときになって、ホテル代は朝食込みで、しかも私も無料で食べていいことがわかった。食いしん坊の私はくやしかった。旅行慣れしているはずの夫が気が付かなかったこと、自費でもいいからと私に食べさせてくれなかったことを恨んだ。

夫は仕事が終わった後は、本好きの同僚といっしょに本屋めぐりをしていた。私は、昼間、初めてのイギリスで、おそるおそる地下鉄にのり、バッキンガム宮殿やブリティッシュ・ミュージアムを1人で見て歩いた。

ロンドン塔のあたりをとぼとぼ歩いていたとき、そこで働いていたイギリス人のおじさんが、私に向かって言った。

"Smile!"

私はよっぽどつまらなそうな、あるいは悲しそうな顔をしていたにちがいない。おじさんはニコニコして私に手を振った。優しい言葉をかけられて、私は涙が出そうになった。

その夜、仕事と本屋めぐりが終わってホテルに遅く戻った夫にその話をすると、なんだかみじめになって泣けてきた。彼はずっと1人にしてすまなかったと謝った。

出張なのだから仕事優先なのはわかっていた。それでも、どこか期待していたのかもしれない。早くアメリカに行って落ち着きたかった。

*     *     *

アメリカに戻る前に、夫の父のオックスフォード時代の知り合いに招かれた。

ロンドンから郊外行きの電車に乗るため、駅に行ったのだが、どれが目的地に行くのか掲示を見てもさっぱりわからない。大きな荷物を持って、車掌に聞いたが、イギリスなまりが強くてわからない。他の乗客に聞いたら、この電車だという。

荷物を手伝ってもらって、やっと座席に座ると、何かを買いに行っていた夫が走ってくる。なにやってんだ!この電車じゃないぞ!慌てて荷物を降ろす。怒られた私は、目的地に着くまでずっとしょんぼりしていた。

続き

こんなそんなで、知り合いの家についたのは夜9時を過ぎていた。冷めないように、食事はお湯を張ったトレイの上に置いてあった。ローストビーフとベークドポテト。くたくたに煮て繊維だけが残ったようなにんじんとさやいんげん。歯が溶けそうに甘いケーキ2種類。

初めてのお宅訪問で、私は緊張しきっていた。私が肉を食べないと知った奥さんは、驚いて、何か他のものを作りましょうかと何度も尋ねてくれた。私はお腹すいてないからと、断った。彼女はホステスとして責任を感じているふうで、本当に申し訳なさそうだった。私はとても失礼なことをしたような気がしたが、「野菜とケーキを食べますから、それで充分です。」としか言えなかった。

私は、アメリカでもこうやって肉ばっかり出されたらどうしようと心配になった。アメリカに行ったら、こういうディナーに招かれて、おしゃべりしなくちゃいけないんだろうか。お返しに私も招かなくちゃ行けないんだろうか。社交も料理も苦手な私は、いろいろ想像してゆううつになった。

奥さんは、私が何も知らない日本人だと思って、シャワーやクロゼットやその他親切にいろいろ教えてくれた。「この子、アメリカでやっていけるかしら。」とでも言いたげな、心配そうな目をしていた。

翌朝、やっぱりお腹がすいて目が覚めた。ボランティアに出かけるという奥さんは、台所にあるものはなんでも使っていいわよと言ってくれた。よごさないようにと思って、ゆで卵を2つ作ることにした。

卵がかぶるくらいの水を入れて、コンロにかけると、奥さんが見に来た。「こんなに水を入れちゃだめなの。それに、火が強すぎるわ。」と半分以上水を捨て、火を弱くして行ってしまった。それから、私は水はちょろちょろとしか出せなくなった。いつもの火加減・水加減と違うので、いつ私の好きな半熟になるのかわからず、困った。

日本で「湯水のごとく使う」というのは、文字通りそうしてたんだな、外国はちがうんだなと思った。

ご主人は家にいたが、1時出発の飛行機に乗るのに、なぜか1時に家を出ると勘違いして、安楽椅子で猫をなでながら、夫とのんびり話をしていた。私がそれとなく夫に飛行機の時間を促すと、アーガイルのベストを着ていたご主人は、慌てて空港まで送ってくれた。

イギリスというと、私はホテルの(食べ損なった)朝食とここの奥さんを思い出す。彼女は、何年か前に癌で亡くなった。20年前に1度会ったきりの人だった。


<今日の英語>

Are you all set?
したくできた?


どこかに出かけるとき、夫が私や子どもに聞く。私は化粧もごくわずかだし、洋服にもこだわりはないし、したくは早い。ただし、出かけること自体が好きではないので、夫は私の気が変わらないうちに連れ出そうとする。

レ ストランで、ウェイターが「ご注文はお決まりですか。」と聞くときも、この言い方をする。お店で買い物をしてレジに持って行くと、レジ係が「お買い物はお済みですか。これで会計してよろしいですか。」病院や事務所などで手続きが終わったとき、係の人が You are all set. 「はい、結構です。これで終わりです。」わりとあちこちで聞く。アメリカなので、本当はこれでは終わりではないこともあるけれど、ほっとする一言である。



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テーマ : 国際結婚 - ジャンル : 結婚・家庭生活

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