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再び売りに出たお向かい

2010.11.11 (木)



お向かいの前庭に、売り家の看板が立っている。

2年前、ちょうどリーマン・ブラザーズが破綻した週にも同じような看板を出しており、今回も同じ不動産会社だが、エージェントの名前は違う。

お向かいには娘さんが2人いたが、今は夫婦だけだ。

長女のビクトリアはミドルスクールから学校になじめず、とても太って、ピアスだらけになり、ときには警察の車がお向かいにやってきたりした。高校は卒業したものの、大学には行かず、仕事にも就かず、ボーイフレンドとフラフラしていたようだった。

9月のタグセールで久しぶりに奥さんのデビーと話をしたら、ビクトリアはボーイフレンドと別れて、ニューヨークのもっと北のほうに住んでいるとのことだった。どうやって生計を立てているのかは知らない。

次女の二コールはフロリダの大学に通っている。姉とちがって、ごく普通の子だ。もっとも、ビクトリアだって12歳くらいまではそうだった。ご近所の奥さんたちは、父親のフランクが厳しすぎたせいだと非難していたが、そんな単純な話ではないと思う。

お向かいはうちより1年ほど前に土地を買い、家を建てた。16年前のことだ。

その後、フロントポーチを取り付け、プールを造り、あずまや、ジャングルジムと次々と追加していった。外だけでなく、家の中もこの辺にしてはかなり豪華にしていた。しょっちゅうリモデル業者が出入りしているような、家に投資するタイプの人たちである。

このあたりではどの家も敷地が広い。きっちり手入れしようとすれば、非常にお金がかかる。

フランクは警察関係で働いていたが、心臓を病み、早期退職した。年金生活者である。3年ほど前にハーレーみたいな大きいオートバイを買った。50歳くらいだったので、ミッドライフ・クライシスか。

デビーは2人の娘が小学校を卒業したころから一般企業で働き始めた。しかし、その会社は2年前に事業を大幅縮小したので、今はよそで働いているらしい。


         *


ネットのおかげで、売値もすぐわかった。

2年前と比べて、8万5千ドル以上安い。1ドル80円として、700万円。早く売りたいのだろうか。ホリデーシーズン前のこんな時期に売り家の看板を出して、買い手がつくだろうか。

不動産市場の回復を待つ余裕がないのかもしれない。この町にはたくさん納税してくれる企業基盤がないので、固定資産税と学校税が高い。タグセールのときにも、奥さんは税金に不満たらたらだった。

うちだって高い税金を払っているが、仮に子どもが巣立っていても、いま家を売ろうとは思わない。うちのすぐ近所だけで2軒が何ヶ月も売り家の看板を掲げていてるのだ。車で出かけると、町中にそんな看板が目に入る。

それにしても、2年前の値段が強気過ぎた。その1年前に、同じ通りにあるかなり新しい家がいい値段で売れたので、それにあやかろうとしたのだろうが、いくら手入れのいい家でも無謀だと思った。エージェントを代えた理由はそれか。

結局、そのときは3ヶ月足らずで看板をはずしてしまった。


          *


うちの通りには15軒あるが、この15年間に引っ越したのはたった3軒。アメリカでは珍しく、動かない人たちだ。

どの家も最初の子が生まれてから家を買ったので、家族構成や年齢が似ている。お向かいと隣のメアリ宅は、すでに空の巣になっているが、遅かれ早かれ、ご近所一帯が夫婦だけになる。斜め向かいは2年後、その1軒向こうとうちは4年後だ。

子どもが巣立っても、ずっとここに住みたい人もいるだろう。静かで緑とプライバシーがあって、住環境は最高なのだ。

でも、ベッドルームが4つに、リビング、ダイニング、ファミリールーム、お風呂が2つにトイレが3つもあるような家では大きすぎる。どこの家も庭も広く、手入れに苦労している。メンテナンスには体力もお金もいる。

なによりも、税金が高い。家の評価額が上がれば、税金も上がる。なぜかこの不景気でも評価額はそんなに下がらず、税金も下がらない。

必要以上に大きい家に住み、高い税金を払うのはばからしい。

お向かいの奥さんが「みんな、同じ状況なのよ。」と言っていた。あと数年でこの通りに売り家ラッシュが起きるかもしれない。そうなると、お互いがライバルか。

うちは土地だけは1、2番目に広いが、建物は小さいほうだ。夫も私も、家のメンテナンスが苦手なので、売る前には相当の手入れをしなくてはならない。老後資金と思って貯めたお金をまずそれに費やすことになる。

新しい住人のために美しく快適にしてあげるのは惜しいが、そうしないと売れない。


           *


お向かいの家のプロフィールによると、フロント・ポーチはマホガニーだった。

ひょうたん型のプールにはタイルが張ってあり、プールの周囲にはレンガが敷き詰めてある。進入防止の白いフェンスがぐるりと囲む。地下室も住めるようになっていて、部屋の総数は9となっていた。

奥さんは「うちはまだローンが終わってないの。家が売れても、借金が残るのよ。」とこぼしていた。8万ドルも安くして、元が取れるのだろうか。

夫は「お向かいの収入で、よくあれだけのことができるなあ。」とよく言っていたが、そのためにローンを組んでいたのか。

この15年間で、うちの近所の不動産価格は2倍以上になった。田舎にしては上出来だ。リーマンショック以後も、そんなには下がっていない。ただし、買い手がつくかどうかが問題である。

タグセールのとき、デビーは「フランクがフロリダに移住したがってるの。だから2年前に家を売ろうとしたんだけど、最悪のタイミングだったわ。」と話していた。あれから1ヶ月半が過ぎたが、もう一度家を売ることに決めたらしい。

ちょうど15年前の私たちみたいに、小さな子どものいる家族がターゲットである。そして、子育てを終えた夫婦が出て行く。うちの順番はいつか。

お向かいにSOLD(売却)の札がかかるのを、私も他のご近所さんもそれとなく見守っている。


<今日の英語>

Live and learn.
生きていれば学べます。


不景気でお店を文字通り小さくしてみたら、買い物客にも「これくらいの規模のほうが品物を探しやすいし、わかりやすい。」と評判がいいという店主。棚やテーブルも固定しないで、流動的にし、レジすらもいろんな場所に移動できるようにワイヤレスにした。「今はとてもうまく行っていますが、ホリデー・ショッピングでどうなるかは、経験してみないとわかりません。」 

文字通りには「生きて学べ。」 失敗しても、経験から学べる。ことわざとして、長生きはするものだ、あるいは、人生はいつも勉強。



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