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理想の老人ホーム

2010.11.09 (火)



朝日新聞に渡邉美樹という人のインタビューが載っていた。

ワタミという外食産業から始まった会社の社長で、手広く事業を展開しているらしい。名前は聞いたことがあるが、その会社のチェーン店に行ったことはない。

朝日の記事に「80歳まで屋久島で登り続ける」という見出しがあったので、そんなに高い山が屋久島にあるのかなと思って読み始めた。

2004年に畑違いの介護産業に進出し、今や全国に56ヵ所の介護施設を運営しているという(もう日本では老人ホームとは呼ばないのだろうか)。「驚き、感動していただける最高のサービス」「心からありがとうを言ってもらえるサービス」の提供をモットーにしているとある。

そんなきれいごとが通用するものかと鼻白む。

入居金は700万から800万円。一般的には2000万円相当のサービスを、三分の一くらいの費用でまかなっているという。

最近、老化をヒシヒシと感じている私は、がぜん興味を持った。


         *


「ワタミの介護」というウェブサイトを見てみた。

入居金は250万から3680万円まで、いろんなプランがあった。それとは別に月額利用額が設定されていて、17万円から25万円くらいまである。それ以外に、介護保険給付一割負担額というのがかかるらしい。私が渡米してからできた介護保険についてはよく知らないが、これも健康保険と同じで、一割が二割、三割と増えていくのだろうか。

1ドル80円ではドルで貯めたお金もずいぶん目減りする。日本に住めないなあと思う。

特に私のように絶対に個室でないと暮らせない人間は高くつく。アクティビティなんかいらないし、ヒノキのお風呂でなくてもいいから、個室がほしい。

それと同じくらい重要なのは食事だ。私は偏食なのに食いしん坊ときている。

いつかアメリカの老人ホームの食事について調べたことがある(そのときの記事はこちら)。あれを見ると、老後をアメリカで過ごすのが憂鬱になる。

ワタミの食事はどうか。

「ワタミのお食事」というページがあった。

目の毒というのはこれだ。この食事の写真だけで日本に帰りたくなった。

有機米や季節のメニューなんて贅沢は言わない。毎日ふつうのご飯でいい。こんな食事を出してもらえるなら、相部屋でもいいですと言うべきか。いや、プライバシーだけは譲れない。ワタミにはもっと個室を増やしてもらわねば。


          *


アメリカでもワタミのような経営理念を持って老人ホームを経営している会社があるかもしれない。でも、日本の食事と気配りは期待できない。

私はアメリカに骨を埋めるつもりでいるものの、ちょっと体調が悪くなると、「一人になったらどうしよう。」と考える。

夫はほぼ確実に私より先に死ぬ。子どもたちに負担をかけるわけには行かない。老人ホームに入れてくれればいいのだが、死ぬまでアメリカの食事かと思うとげんなりする。

日本には帰らないと夫には常々言っているが、自分が弱いときは気持ちがぐらつく。

私がアメリカ市民権のテスト問題を子どもたちと話していると、夫は「本当にアメリカ市民になるのか。」と聞く。「子どもたちが独立して、ぼくが死んだら、きっと日本に帰りたくなるよ。日本国籍は持っていたほうがいい。」と言う。

「その頃には日本に誰も知り合いがいないと思うから、いいのよ、死ぬまでアメリカで。こっちの生活に慣れたら、日本は住みにくいの。」と答えつつ、「でも、アメリカの老人ホームの食事がねえ。」と心の中で思う。ボケ始めても英語で話さなくちゃいけないのもねえ。

21年前に結婚して渡米したときは、当然アメリカに永住するつもりでいたし、老後のことなど具体的には何も考えていなかった。


          *


アメリカのソーシャル・セキュリティ全額受給年齢(67歳)になるまで、15年以上ある(62歳からもらえるが、3割引かれる)。だから、今もってそれほど具体的な計画はないのだが、体が老化現象を現し始めたとあっては多少は真剣に考えざるを得ない。

ヨーロッパのように福祉が充実していればまだしも、アメリカでは老後も弱肉強食。先立つものがなければ、劣悪なナーシング・ホームに行くしかない。

もちろんワタミの介護施設に入るのにもお金がいる。ドルを持って帰国して、「円に換算したら、足りません。」なんて言われたらどうしよう。やっぱり最後に頼れるのはお金だといういつもの結論に達する。

失業率は9.6%のままなのに、なぜか株価は回復してきた。またドッカーンと下がるかもしれないが、投資会社のサイトで見る総資産の数字が日ごとに大きくなるのはうれしい。

この間、長男に株価の説明をしてやったら、「それって、ギャンブルじゃない?」と言われた。「そうなのよ。上がるか下がるか、誰にもわからないしね。」と答えつつ、私(と夫)の老後資金はギャンブルかとどきりとした。

401KでもIRAでも、投資の素人がファンドを選んで、自分のお金を賭けている。そんな無謀な老後対策が当たり前の国に住んでいる。


<今日の英語>

It's crummy.
ひどい天気だよ。


セラピーセンターで天気のことを話していたおじさん。寒くて、風が強く、アラレとヒョウが舞い、雪というよりは氷雨が降る、薄暗い日だった。非常に不快で、具合が悪くなりそうな、いやあな気候を評して。




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 |  社会  |  コメント(5)

Comment

義理の父もワタミの施設にはいったが、途中で、会社が変わったが、ぼけ老人にもおいしい食事をってもいいことだと思います。施設は、個室だけど、鍵はかかりません。

しかし、どこに入っても、先立つものはいりますね。義理の父の時代は、年金がとてもいいけど、ほぼ使い切ります。

これから、老人の数が減るとどうなるのかしら。
まぐろ |  2010.11.09(火) 14:55 | URL |  【編集】

期せずして同じ事を考えておりました。夫の定年をそう遠くない現実として捉えなけれならない時期にきて、総資産の洗い出しと、老後を何処でどのように暮らすか、頭が痛いです。

夫の会社でも、「日本版401K」とかで、何年か前に年金の原資となるお金を個人に返されました。 しかし、何年も続く株価低迷と不景気で運用実績など上がる筈もなく・・・。素人にどう運用しろというのでしょう。平均寿命まで生きるとしたら子世代に残すものなどなにも無さそうです。

食べる為だけに生きている老後なんていらない気がします。どうしたらいいのでしょうね。
りゅうこ |  2010.11.09(火) 18:09 | URL |  【編集】

今ワタミのHPを見てきた所です。

ゾッとする施設だと思ったのは私だけかしら。まぁボケてしまったらわかんないから最高の施設なんでしょうね。でも一般庶民にはとても支払いができる様な金額じゃないですよね。コメットさんの提示の月17万で80歳から90歳まで入居したら約2000万。プラス色々なオプションがついたらそれ以上。100歳まで生きちゃってお金がなくなったら、放り出されるのかしら。
しかもあの食事は毎日、ワタミの居酒屋メニューを食べるのかと思うとさらにゾッとします。イベント開催も無理無理。社交的じゃないと老人ホームには入れない。
あのHPをみて早く死にたくなりました。トホホですね。
りんご |  2010.11.09(火) 23:56 | URL |  【編集】

つづき。
老後で思い出したのですが、孤独死が頻繁にニュースになった時、子供に迷惑がかからない様にするにはどうすればいいのかネットで検索していて見つけたブログがあるのですが、このブログの内容がかなりグロイ。「特殊清掃」孤独死した死体をかたずける職業です。
人が死んだらどうなるかを細かく書いてあるのですが、このブログ主さんも文章力があってコメットさん同様かなり引き込まれるんです。結局全部読んでしまったのですが、中に孤独死をする前に依頼してきた老人の話がありました。自分が1人で死んだら迷惑がかかるから、その対策を教えてほしいという内容。それを読んだ時にちゃんと考えなきゃって思ったのでした。

先程は老人ホームなんて最悪と思った私ですが、実際動けなくなったらどうするのよと考えていました。やっぱりお金なんですよね。。生命保険先払いなんてのがあればいいんですけど。

特殊清掃のブログです。
大変な職業ですが人間味のある方のブログです。興味があったら少し見てきてください。

http://www.clean110.jp/blog_200605.htm
りんご |  2010.11.10(水) 01:01 | URL |  【編集】

初めまして☆ここ半年くらいブログの愛読者でした。
いつも読ませてもらってます。

私もアメリカ永住組です。私達には子供がいないので老後(まじかですが)は私は日本で住みたいです。でも無理かな。
ここのところよく日本に帰ります。
年とれば取るほど日本食が恋しい。
夫がいなくなったら私は異国で一人になります。これからの事を考えると暗くなります(笑
日本でもアメリカでも先立つものはお金ですものね。
でも、日本に帰っても私の居場所はないし。
老後も英語を喋り、アメリカの食事で過ごすのは私には辛いです。
なんか愚痴になりました~。
こりん |  2010.11.10(水) 11:23 | URL |  【編集】

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