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予想外の遅延

2010.11.05 (金)



1週間ほど前、夫の会社から珍しく封書が届いた。

まだ在職中ではあるものの、もう1年半も職場を離れていれば、会社が遠く感じる。休職が決まってから、会社の人事よりも長期療養を担当する保険会社と話をするほうが増えた。

改まって手紙が来ると、つい悪い知らせかと思う。

でも、今は来年度の健康保険を決める時期なので、きっと締切日までに済ませるようにという話だろうと、台所のカウンターに置いておいた。夫宛なので、私には開けられない。

他にもいくつか封書があるが、差出人で医療関連だとわかる。そちらはレポートなので急ぎではない。しかし、会社からの手紙は早く確認したほうがいい。来年度の保険料の情報がなぜか登録開始日になっても保険会社のサイトに現れないのも不安だ。

夫はこういうことも後回ししたがるので、これもしばらくほったらかしだったが、そんなことは言っていられない。

台所で夫を待ち受けて「これ、開けてもいい?」と聞いた。会社関係ではやましいことはないらしく、もちろんとうなづく。

やはり題目は来年度の保険加入についてだったが、内容はまったく予期しないものだった。


        *


医療保険改革法案がまだ流動的なので、申し込み開始は12月第1週まで延期すると書いてあった。締め切りはクリスマス直前。つまり2週間の間に来年度1年間の家族の健康保険のオプションを決めなくてはならない。

うちは例年同じようなものを選ぶので、1日で決められるが、もっと真剣にいろんなオプションを比較検討する人は2週間では足らないかもしれない。

夫はいつも大企業で働いてきたが、こんな事態は私の知る21年間で初めてだ。

毎年たいてい10月半ばから11月半ばまでの1ヶ月間が申し込み期間になっていた。その時期にはメディアでも取り上げられるので、どこの会社も同じようなものだと思う。

これは中間選挙の結果を待って郵送されたのではない。2010年10月の日付だし、選挙の前に届いている。

今回の遅延が果たして夫の会社だけなのか、他でも起きているのかわからない。大きなニュースにはなっていないと思う。

あるいは、こうなることは世間では予想済みのことだったのか。

手紙には、「当社では、医療保険改革法案の影響を調査する特別チームを作り、この数ヶ月間取り組んで来ましたが、いくつかの事項については、まだ結論が出ていません。それも例年よりスケジュールが遅れている理由の一つです。」とある。

保険会社のほうでも来年度の保険料をまだ決められないのだろうか。詳しい事情は何も書いてない。


          *


うちはおそらく3月までしか今の保険は使えない。退社後も、会社負担の分も自腹で払うという条件で最長18ヶ月間は継続できるが、その時点で2年間休職していたことになるから、どうなるかわからない。

そうしたら、いよいよ private insurance と呼ばれる個人向け民間保険を自費で買わねばならない。

G氏のスタートアップは小さいので、従業員に保険は提供しない。もし夫が入社したら、保険料を給料に上乗せすると言ってくれたそうだ。

それで、いくらになるかネットで検索してみた。

まずメンタル・ヘルスを含む保険はかなり限られる。あっても適用範囲は狭い。

うちの郵便番号と全員の年齢を入れ、ニューヨーク州の家族4人分で探すと、

Medical  $3427
Dental  $115
Vision  $35

合計$3577(1ドル100円として、35万円!?)。これは1か月分の保険料である。1年とすると、 $42924(430万円)。さすがのG氏もこれだけ上乗せして給料を払ってはくれないだろう。

メンタル・ヘルスがなければ、$1505というのがあった。そうすると、歯科・眼科と合わせて毎月の保険料が$1655。

これらの数字は保険料だけで、実際の治療には自己負担額がある。適用されない治療や処方薬もありえる。それは自腹。

G氏のいるメリーランド州の郵便番号で調べたところ、メンタル・ヘルスありでは1ヶ月$965、なしでは $507というのがあった。やはりニューヨークは高いらしい。

でも、これらの数字はあくまでもウェブサイトでの見積もりで、夫や私の健康状態や既往症によっては保険料が上げられたり、最悪の場合は加入を拒否されることもありえる。

私は、夫が定年まで今の大企業に勤めるだろうと漠然と考えていた。だから、アメリカの医療保険問題は他人事に近かった。夫がパニック障害で休職し、躁うつ病だと診断されてから、ようやく先行き不透明の怖さがわかってきた。

なにごとも自分の身にふりかかって初めてわかるというものだ。

いくら高額でも、無保険というわけにはいかない。それこそ自己破産への道まっしぐらとなる。

かくなるうえは、G氏のスタートアップが軌道に乗り、個人で保険料をさらっと払えるくらいの給料を出してくれることを願うのみである。


<今日の英語>

Next time I'll write it down.
この次は紙に書いてくるわ。


セラピー・センターでペダルをこぎながらおしゃべりしていた2人のおばあさん。
1人がレシピの説明をしていたが、ややこしくてこんがらがってきたらしい。



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 |  医療  |  コメント(3)

Comment

保険料も高いですね。
我が家は今の会社が保険料の大半を負担してくれるので、医療、歯科、眼科含めて自己負担は月に30ドルにも満たない保険料で済んでいます。
幸いカバーもいいので、自己負担はCo-payだけで済み、手術時もたったの75ドルポッキリでした。

以前勤めていた会社を辞めた際にCOBRAの見積もりを取りましたが、家族で医療保険だけで1500ドル(毎月)でした。

医療費で自己破産する国って信じられませんよね。
我が家も今のような保険がずっと提供されればいいのですが、今後の改革で不透明な部分もありそうなので・・・それが心配です。

K |  2010.11.06(土) 02:53 | URL |  【編集】

大まかにしか把握できなかったアメリカの医療保険改革、きょうのコメットさんの記事で実態がよく伝わってきました。弱者に人権はないとでも言っているようです。何を以てsuperpower countryと呼ぶのでしょう。

老後をアメリカで暮らすことが長年の夢でしたが、それは夢で終わりそうな気がします。
sungoesup |  2010.11.06(土) 17:53 | URL |  【編集】

“なにごとも自分の身にふりかかって初めてわかるというものだ。”

その様ですね。上手にまとめて下さいました。

私もKさんと同じ、現在は家族全員で毎月の保険料は数十ドルしか払っていません。なんて幸運なんだろうと思っています。優等生的な意見と思われるでしょうが、私達はもっと負担しなければいけないと思います。今のままではあまりに不公平です。この国の保険システム、医療システムが誰にでもわかり易く透明で、公平になるように、時間をかけてでも少しずつ変えていかなければと、このブログを見ているだけでもつくづく思いました。
Cafe Latte |  2010.11.06(土) 23:51 | URL |  【編集】

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