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危うい中間選挙

2010.11.03 (水)



商業主義イベントの一つが終わったところで、中間選挙である。  

私は「自分の利益が守られるかどうか」というのが唯一の関心なのだが、健康保険改革も景気刺激策も細かいところはよくわからない。情報がありすぎて、お手上げ状態。

それでも、投票日直前まで民主党がどれほど必死だったかはよくわかった。

やめときゃいいのに、夫はずっと民主党に登録している。ただし、集会にも資金集めのパーティにも行かない。最後に政治献金をしたのは、たぶんブッシュ再選を阻止しようとしたときだ。それでも、こういうときは名簿に載っているだけで(選挙時限定の)貴重な有権者らしい。

ここ10日ほど、電話攻勢がすごかった。

毎回選挙の前はそうだが、今年は1日に数回かかったこともあった。たいていはロボ・コール(robot call の略か)と呼ばれる録音済みのメッセージが流れる。今年は3分の1くらいが生身の人間だった。候補者本人ではなくて、選挙運動員が「投票日には候補者Aを支持してくださいますか。」などと尋ねる。

夫はヘッドフォーンをしていて電話には出ないので、私が対応せねばならない。

留守電に答えさせるようにしていたが、うっかり出てしまったことも多い。Caller ID には「民主党」「候補者A」などという表示は出ない。あまり立て続けにかかってきたときは、「もう電話しないでください。」と言ったこともある。

これも夫が民主党に登録しているのがいけないのだ。夫の名前と電話番号が載った名簿は、大量に複製配布されたらしい。


         *


ロボ・コールだったら、私はすぐに切る。こんなのを聞かせるために電話口に呼びつけたのかとイラッとする。

テキもそのへんはよくわかっているらしく、有名人を活用する。

「エド・コッチです。」 「ビル・クリントンです。」

声を聞けば、誰でもすぐわかるような人たちだ。

これも録音だとわかっていても、一瞬ドキッとする。そして、多少は言い分を聞いてあげようという気になる。しかし、受話器を置いたあとは、結局何を言われたのか覚えていない。民主党をよろしくということなのだが、それで目的は達成されたのだろう。

人間の場合は、私が誰かも確かめずに、いきなり「民主党のAをサポートしてください。」という頼みもあれば、夫につなげというのもある。

「いま電話に出られません。」と言うと、「では、あなたもぜひ民主党に。」と続く。「私には投票権がありません。」と答えると、一瞬間があく。そして、そそくさと電話を切られる。

1票に結びつかないおしゃべりは無用らしい。


           *


私はオバマの"Change" にも"Yes, we can!"にも食傷気味だったし、たいして期待していなかった。だいたい私はヒラリーを推していたのだ。

もちろん、誰が大統領になっても、ジョージ・まぬけブッシュが始めた戦争のツケを引きずりつつ、失業率が10%近い不況をそう簡単に改善できるわけがない。
私は期待値が低かった分だけ失望も小さいのだが、そうでないアメリカ国民が多いらしく、オバマの支持率は37%まで下がった。

私にはオバマが八方美人に見える。どうにか医療保険改革法案に署名したものも、あっちをなだめ、こっちの言い分を聞きという感じだった。もっと思い切って自分の信じることをやれ!と思う。

いみじくもJon Stewartがオバマのやり方をtimid (臆病な)と評していた。景気刺激策も、ニューディールに比べると中途半端なのだそうだ。

政府が国民の税金をつぎ込んで大企業を救済し、身分不相応な家を買って借金が払えなくなった人を援助したりするのを見れば、「自分は収入に見合った生活をして、ちゃんとローンも払ってきた。それなのに、不動産バブルで家を抵当にローンを組んでクルーズに出かけた人の尻拭いをするのは不公平だ。」という声があがる。

貯金に励む私には、彼らの気持ちがわかる。まじめにやってきた人が損をするのはおかしい。ついでに、イラク侵略戦争に費やした税金も返してほしい。

選挙当日になって今さらどうしようもないのだろうが、これでお茶会のおばさんたちが大躍進して、「健康保険の話は白紙に戻すわね。」なんてことになったら困る。


           *


ところで、アメリカでは市民権がなければ投票できない。

2週間前のNYタイムズに、うっかり投票して強制送還されそうになっている人の記事が出ていた。

彼は私と同じく永住権しか持っていないのだが、1992年に初めて投票し、その後の大統領選挙で毎回投票してきた。2008年に市民権を申請し、2009年に面接を受けた。その際、聞かれもしないのに、投票したことを話した。それは選挙法違反というわけで、ちろん市民権は拒否され、国外退去かどうかの瀬戸際に追い込まれている。

彼にはアメリカ生まれ(アメリカ市民権を持つ)の子どももいるし、1984年からアメリカに住んでいて、前科はない。

ブルックリンの登録所でグリーンカードを持っていることを告げたところ、「税金を払っているなら投票権があります。」と係りに正しくない説明をされた。そのまま登録し、投票したのがただ一つの過ちとなった。

実際に投票しなくても、選挙人として登録するだけでも違法なのだそうだ。

いかにもありそうな誤解である。

ご近所のお父さんが地元の教育関係の公的機関に立候補するとかで、一家でうちに署名を集めに来たことがあった。夫は不在だと告げると、「あなたも署名してくれませんか。」と頼まれた。

私はグリーンカードだけで市民権を持っていないからできないと説明すると、非常に驚かれた。彼は行政学の博士号を持っているし、奥さんは弁護士だ。

そういう人たちでも知らないのである。

「署名だけだから、いいんじゃないかな。」と言われたが、「その用紙のどこかに規定は載っていませんか。」と確かめてもらった。そうしたら、やはりアメリカ市民に限ると書いてあった。彼らは残念そうに帰っていった。

市町村によっては、ローカルの選挙なら永住権だけでも投票できるところがあるというから、ややこしい。でも、私はNYタイムズの記事を読んで、やはり慎重を期してよかったとホッとした。


         *


というわけで、今日の中間選挙でも単なる傍観者なのだが、民主党の大敗は確実らしい。

医療保険改革について、国民の60%が取り止めに賛成だと聞いて驚いた。

そして、サラ・ペイリンが「他に誰もいないならぁ、アタシが次の大統領に立候補しようかしらん。」とほざいている。まさかと思うが、あの間抜け能無しブッシュを2回も大統領に選んだ国である。

誰が首相でも同じ、どうせ1年足らずで交代だよという日本も困るが、アメリカもかなり危ない。


<今日の英語>

The rest kind of fell into place.
あとはなんとなくうまく行った。


あるインタビュー番組の製作者が、どうやって番組の構成を作り上げたのかと聞かれて、「実はまったく別のコンセプトでやろうと思っていました。でも、番組の名前が決まったら、あとのことはあるべき所に自然に収まったという感じになりました。」



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 |  社会  |  コメント(10)

Comment

確かオバマさんは1期だけでも良いと言っていましたよね。もう少し長い物に巻かれないでやって欲しいです。
でも日本も封建的で懐疑心が強すぎる国民性だと思いますが、アメリカの表面しか見ない(ものごとを深く考えることが出来ない)国民性もひどいなぁ、、、と思います。国民健康保険を成立させ早く第三世界から脱出してもらいたいものです。まぁ、私も永住権組みでして、あまりこの国に対しても偉そうに言えないんですが。
タラレバ |  2010.11.03(水) 06:02 | URL |  【編集】

オバマ解雇希望

私も永住組ですが、仕事もあり、主人と共に収入に見合った生活をしています。
主人の会社は、割と良い保険を提供していますが、医療改革により、大幅に変わる可能性が出てきました。一生懸命生きていて、それでも大変な人を助けるならいいですが、アメリカにはシステムをabuseする人が大勢います。オバマは、一生懸命生きているひとが損するようなことばかりしています。
彼を解雇して欲しい理由は沢山ありますが、ここに書くのはやめておきます。
通りすがり |  2010.11.03(水) 09:41 | URL |  【編集】

通りすがりさんへ

ご夫婦で働き、分相応な暮らしができているのなら、十分幸せだと考えることはできませんか?保険が払えない人達は、皆怠け者でしょうか?助けるに値しない者達なんでしょうか?自分達が社会の助けを必要とする立場になることも想像できないのでしょうか?

真面目に働いて、自分達の生活を積み上げていくのは当たり前のことだと、正しい価値観を両親や家族から継続して生まれてこられたことは幸運なことです。でもそうではない人達がこの国にはいるのです。いや、どこの国にもいるはずです。そんな人達が生まれながらにして見捨てられているのは、不公平だと思いませんか?

私も夫も子供達もこのアメリカで分相応の暮らしをしています。そして、たとへ自分達の負担分が増えたとしても、病気になっても誰もが安心して治療を受けられる平等な社会を望みます。病気になって、治療費の支払いにストレスを感じる社会なんて、まっぴらですよ
Cafe Latte |  2010.11.03(水) 22:56 | URL |  【編集】

Cafe Latteさんへ

では、この医療改革のために(まだまだ内容変更がこれからあるでしょうが)、大勢のミドルクラスレベルの人が治療費等で大変な思いをするようになるのはOKなのでしょうか?そういう恐れがあるので、沢山のミドルクラスの人たちが今動いて、今回の選挙の結果もこういうことになったのです。
前のコメントにも書きましたが、一生懸命働いても大変な人たちもいるし、仕事を失い大変な人たちがいるのも知っています。もちろん、そういう人たちは是非保護して欲しいです。でも、スーパーなどでFood Stampがもらえなくなるから、と勤務時間をわざと短くしている人たちが沢山いるのを知っていますか?Unemploymentに登録しておいて、Hireになったのに初日に来ないような、Unemploymentの支払いを受け取るためだけに面接を受けた人を知ってますか?また、離婚者で父親がほとんど親権を持っているのに、子供がいるというだけでFood StampやRent Helpなどあらゆる機関から(本当はEligibleではないのに)Helpを受け取っている人を知っていますか?
私は仕事柄もあり、こういう人を大勢知っています。オバマには、もっと基本的なことからきちんとして欲しいと思います。
医療改革だけじゃないですよ。
日系企業ということで、親近感があるのもありますが、アメリカ政府のToyotaへの対応もかなり不平等だと思います。BIG3にも同じような対応をすべきだと思います。
通りすがり |  2010.11.04(木) 02:06 | URL |  【編集】

Cafe Latteさんに同意

Cafe Latteさんの意見に同意です。

この国で、医療保険改革に反対する人たちの気が知れません。

諸事情があり、私は市民権を取りました。恐らくここ(NYC)に永住すると思います。

アメリカでは、フルタイムで働いていても医療保険がないことがあり、具合が悪くても我慢し、いよいよ我慢しきれなくなってから救急病棟に駆け込む、という人が多いとか。また、個人破産についても、単に無責任で分不相応な消費行動が原因という人よりも、思わぬ傷病で発生する膨大な医療費を(保険に加入していても)払いきれなくてやむなく破産したという人の方が、断然多いのだそうです。

もう、何をか言わんや・・・。

また、オバマ大統領や彼の政策について「社会主義」だとか言う人たち。医療改革を社会主義的などと言う人たち。社会主義の本当の意味を知らずに言葉だけをスローガンのように悪用しているとしか、思えません。

グリニッジビレッジャー |  2010.11.04(木) 12:05 | URL |  【編集】

もう一度だけ

Kometto3さんに申し訳ないですが、もう一度だけ反論させてください。

通りすがりさんがおっしゃっているFood Stampをもらって不正を働く人達のことも私は知っています。なぜなら親族にも一人いるからです。でも私の周りにはその何倍も高額医療費の支払いで苦しんでいる人達がいます。まさに我が家と同じく、ミドルクラスでまじめに働いている人たちです。

怠け者や不道徳な人達はどこの国にも存在します。その人達を救いたくないからと言って、医療保険制度の本来の意味を取り違えているのは、愚かとしか言いようがありません。

また夫婦とも職を失い保険を失って、病気になって高額医療費を支払わなきゃならないことの心配よりも、今現在ご夫婦で仕事を持ち保険もお持ちで、病気にもなっていないのに、多少の税負担が増えることを心配しているのはなぜですか?国民医療保険に反対している人達が、自分達が将来それを必要としないと想定できるのは、なぜですか?素朴な疑問です。

最後に、通りすがりさんは違うと思うと思いますが、私はオバマが本当はモスリムだとか、国民医療保険は社会主義だとか言っている人達の方が、Food Stampをもらって不正を働く人達よりたちが悪いし、恐ろしいと思っています。
Cafe Latte |  2010.11.04(木) 23:46 | URL |  【編集】

通りすがりさんの意見から

という事は・・・これは医療改革の問題では無くて、アメリカの福祉制度の問題でもあるのですね。
一見手厚い1人親や困窮世帯への福祉支援も、正しく請求される事が大前提ですからそこを不正利用する輩を排除する事で相当な金額がうまれそうですね。
でも、この福祉制度を不正受給する人はどこの国にもいますよね。
日本でも偽装離婚や当たり屋、勤務時間の調整で生活保護を受けている世帯をたくさん知っています。また、そういう世帯で育った子供は不正を権利と取り違えて育ちますから、負の連鎖が起きます。福祉という必要不可欠な難題ですね。
ひまわり |  2010.11.05(金) 11:01 | URL |  【編集】

私はハワイ在住で、夫婦共個人で仕事をしています。
会社で払っている人は実感として分らないかもしれませんが、
医療保険を自分達で支払っていますが、現在2人で1ヶ月$900です。
信じられないでしょう?!ハワイでは保険に入っていない、
入れない人も大勢います。友人にもいます。
日本人の友人は病気になったら日本へ帰るそうですよ。
昨年、主人が大きな手術を受け、医療費は$50,000を越えたと思います。
保険のおかげで、私達が支払ったのは$4,000くらいでしたので、
それって毎月大病の為に積み立てているようなもんでしょうか?
それにしても、アメリカの異常な医療費、薬代の高騰。
そして、先進国で国民保険がないのはアメリカだけです。
あってあたりまえです。保険料金がこれ以上上がる事なく、
$1でも安くなって欲しいと思います。
医療保険改革が進む事を願っています。
Sarah |  2010.11.05(金) 13:34 | URL |  【編集】

最後のコメント

私は医療改革事態をキャンセルすべきだ、とは言っていません。
必要がある人がいるのは分っています。だからその人たちへの対応はすべきだと思っていますよ。
ただ、会社が良い保険を提供していて、Governmentの保険を受けたくない人も沢山います。ただ、今のBILL(ObamaとPelosiがほぼ無理矢理のような形で導入した)のままではこういう企業も保険を提供するのを止め、結局はGovernmentの保険を買わなければいけなくなる可能性が高いのです。
UKでは、この国民保険が失敗していて、米国とは逆方向になっているのを知っていますか?カナダも(これは私も理不尽だと思いますが)アメリカで医者をした方がお金が儲かるので、アメリカに移住しているので、時によってはアポはずっと後になることもあります。
私もアメリカは最新医療技術を持っているかもしれませんが、高すぎるのです。また訴訟の国なので、その保険料も医療費に上乗せされているのも納得できませんが、医者の立場に立つとしょうがないのかな?と思います。
オバマがどうこうとういうより、簡単に全体の医療改革する前に、もっと根っこにある問題を改善して欲しい、と私はただただ思うのです。
コメント欄なので、うまく伝わっていないかもしれませんが、これで最後にします。
Kometto3すみませんでした。
通りすがり |  2010.11.06(土) 01:45 | URL |  【編集】

私も個人で保険に入っていますが、もう20年以上同じものに入っていても、今年の毎月の保険料は900ドル以上になっています。(私一人分です。40代で、重篤な病歴は皆無)

高いですよね。信じられない位高いです。でも、万一のため、と思って夫が払い続けてくれています。

国民皆保険になってくれないか、政府による保険制度ができないかと思っていますが、これまでの経緯を見ているとこの国では無理なようです。

市民権を得て、ここにいようと思えばずっと居られるのですが、医療制度のことを考えると、どうかなと疑問に思えます。

民間の保険会社が「国民皆保険」や「政府による保険制度」に反対する様をみていると、どれだけ大きな儲けがあるのだろうかと、勘ぐってしまいます。


グリニッジビレッジャー |  2010.11.06(土) 10:28 | URL |  【編集】

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