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チリ鉱山労働者の妻たち

2010.10.15 (金)



チリの鉱山労働者33名の救出実況中継をかなり真剣に見た。

子どもたちも夫も関心がないらしく、私1人でCNNをつけっぱなしにして、NYタイムズで更新されるたびに読んだ。

私は出不精で怠け者のくせに、こういう極限状況に置かれた人間の話になぜか惹かれる。エンデュアランス号で南極探検をしたシャックルトンが一番のお気に入りだが、エベレストや北極で遭難した話とか、シエラネバダの雪山で遭難したダナー・パーティとか、飛行機がアンデス山脈に墜落したときの生存者の話とか、実際に起きた話がいい。

一時期そんなものばかり読んでいた。

チリの鉱山事故については、救出作業が始まるまでそれほど興味はなかった。ただ、リーダーが最初の17日間どのように仲間を指揮したかは、シャックルトンに通じるところがあり、詳しく知りたいと思った。

それにしても、深い地下からの生中継には驚いた。

MP3のボタン操作に困る私には想像もつかない。ぎくしゃくした映像が、まるでアポロの月面着陸でふわふわ歩いていた飛行士みたいに見えた。

地上での中継では、カプセルを点検するエンジニアの爪の汚れまでくっきり映っていた。そして、次々と呼ばれる鉱山労働者の家族がアップになった。

アメリカ生活で感化された私は、こんなときでもつい彼らの歯が気になってしまうのである。


         *


小奇麗で大金持ちの大統領夫人は、いかにもブルーカラーという奥さんたちの間で浮いていた。

垢抜けない奥さんたちは、それでも化粧していた。マニキュアをしている人もいた。砂漠にある鉱山近くの仮住居テントで、かなり太った中年女性がマスカラを塗っている映像も見た。夫にきれいな自分を見せたいのか、カメラの目を意識していたのか。

作業員がカプセルから出てくるたびに、ハグとキスが繰り返された。西洋人だなと思った。

あれが日本だったら、せいぜい肩に手をかけるくらいじゃないだろうか。そして、奥さんは周りに「お世話になりました。」とお辞儀をする。そもそも奥さんたちを1人ずつ再会の場面に登場させるかどうか。公の場での大っぴらな愛情表現を見るたびに、「日本人だったら」とつい考える。

こういう危機に面すると、人間関係が浮き上がる。作業員同士もそうだが、私は彼らの夫婦関係が気になった。

いつまでも抱擁している夫婦は、本当に愛し合っているのか。事故が起きる前に離婚話が出ていた夫婦は、これで修復できるのか。感激の対面シーンからは伺えない。

ある奥さんは作業員である夫と別居中で、娘だけを現場に向かわせた。33人もいれば、そういうカップルがいてもおかしくない。

この事故のために、奥さんに愛人の存在がばれたという作業員が1人いた。この奥さんも救出のときには自宅にいて、愛人が作業員と抱き合う場面が世界に流れた。結婚生活28年の奥さんは、彼が愛人と新しい人生を歩きたいならそれでいいと言っている。きっとうすうす気がついていたんだろう。

一方で、奥さんにラブレターを何通も書いた年配の作業員もいたし、結婚して25年目にして奥さんの望みどおり教会で式をあげるという人もいた。

うちの夫はずっとデスクワークなので、危険なのはせいぜい飛行機での出張か。今はないが、かつては海外出張もかなり頻繁だったし、韓国に半年だけ単身赴任していたこともあった。

でも、私はぜんぜん心配しなかった。むしろ自由を満喫していた。

仮に夫が何らかの事故に巻き込まれて、私がその現場で待機しなければならなかったらと想像してみた。

まず心に浮かんだのが、「めんどくさい。出かけたくない。」 自宅で待ってますので、救出されたら電話してください。そしたら(行きたくないけど)行きます。

そして、対面の場面をテレビ中継されるのは断固拒否したい。私は長いあいだ夫にハグもキスもしていない。それでも世界中に放映されるなら、演技をしなければなるまい。見る人が見れば、「あの女の人、イヤイヤやってるね。」とバレそうである。


          *


余談だが、1人生還するたびに沸き起こった "Chi! Chi! Chi! Le! Le! Le! Los mineros de Chile! "はよかった。アメリカ人がオリンピックで連呼する "USA! USA!" のシュプレヒコールより何倍もよかった。日本にはああいうのはないなと思った(全員救出後に大統領以下みんなでチリの国歌を斉唱していたが、あのような場面では君が代も合わない)。

この歌はこれまで知らなかったが、私の耳には三三七拍子とそっくりな節に聞こえた。


<今日の英語>

I hate seeing an empty room with the lights on.
誰もいない部屋に電気がついているのを見るのは、とても嫌だ。


部屋を出るときは電気を消すよう父親に厳しく言われて育った人が、何十年経った今でもそれがとても気になると述べた一言。



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 |  社会  |  コメント(4)

Comment

chi chi chi le le le

私もあのコールが日本だったらどうなるんだろう?と考えていました。
第一、日本にリズミカルなシュプレヒコールなんて無いし。
「戦争は、ヤメロ―!」とか、なんか野暮ったいですね。
あの場面で「万歳」も言わないだろうし、言ったら変ですね。
それと、チリ人の作業効率の良さには驚きました。
決断力、勇気、冷静さ、どれをとっても日本人よりは上だったと思います。
ひまわり |  2010.10.16(土) 00:11 | URL |  【編集】

同じく私もこのニュースが気になって仕事が手に付かなかったです。
一人ひとりの家族構成とか、生還の瞬間とかずーっと見ていたかったのに。日本の出来事じゃないから、生番組でずっとってのはやっていなかった。
私のまわりはまったく興味がない人ばかりで、不思議でたまらなかったです・・
日本人だったら、あんなにユーモアのある生還にはならないだろうなって思いました。石のプレゼントにはびっくりだし、愛人の出迎えなんて!
こちらでは、再現ドラマとかをたまにやるので、楽しみです。
33人達の精神面が悪くならないといいな。って心から思います。・・が60日の苦労の後は、大金持ち!?なのかな。
それにしてもあの大統領のワザとらしい演技にはびっくりでしたよね?!
もっと詳しくニュースをやってくれればいいのになぁ。すでにニュースはつまらない政治の話になってしまいました。

コメットさんがこの話を話題にしてくれるかなってちょっと期待して待っていましたよ(*^_^*)思っている事をうまく文章に出来るっていつもながら羨ましいです☆
りんご |  2010.10.16(土) 00:49 | URL |  【編集】

本当にまれに見るすばらしい救出作業でしたね。チリというあまり知らない国の一面を見たような気がします。

その、愛人がいるのがばれた夫婦のお話。なんか身につまされました。どこの世界にもどあほな男っているんだなぁ....。最近は笑える余裕もできました。
Yumi |  2010.10.16(土) 06:01 | URL |  【編集】

旦那さんが命の危険にさらされて、無事救助されたとしても、迎えに行くのが面倒臭い・・というKometto3のコメントを読むと、そこまで愛情のカケラも無い相手となぜ結婚生活を続けたいのかフシギです。 

例えば旦那さんが億万長者だとか、ものすごい子煩悩・・とかなら分かるのですが、半分無職な感じですし、子供にも別に優しい父親という感じでもありません。

いつも陰ながら読ませてもらって、旦那さんの滅茶苦茶さに呆れてしまっていましたが、今日の日記を読ませてもらうと、まるで旦那さんが死に目にあったとしても同情のカケラもなさそうな感じなので、旦那さんも家の中で居場所が無い感じなのかな・・と思いました。

結婚生活をどうしても続けたい理由と言うのは、子供が可哀想だから・・なのかな?? でも、そんな悲惨な夫婦関係を毎日目にしている状況も健康的とはいえない気がしました。。 
麦 |  2010.10.17(日) 23:44 | URL |  【編集】

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