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覚えていない

2010.10.08 (金)



気力はあっても体が動かないので、寝転がって本を読んだ。

こういうときは軽い娯楽読み物がいいなと思ったら、本棚の隅にジェフリー・アーチャーの文庫本が1冊あった。日本語訳である。

500ページと厚めだが、彼の本はすぐ読める。考えなくても読める。何冊も読んだが、ほとんど読み捨て感覚だった。まだ置いてあったのかと驚いた。

モノを減らすべく努力しているが、日本語の本だけはなかなか処分できない。古本で手に入れたものも多く、たいした蔵書ではない。でも、日本語というだけで貴重だ。

アーチャーの本はたいてい10ページも読むと、登場人物の関係や背景がわかる。Page-turner というのはこういうのだなと思いつつ、続きが気になってページをめくる。

いかにも彼が書きそうな設定やら陳腐な表現やらに文句を言いながら、読み進めた。そのうちに本を閉じられなくなった。古本らしいこの本は、ずっと本棚に埋もれていたんだろうか。

315ページ目でハタと気がついた。

この本、読んだことがある!


かつてベトナムで自分を救ってくれた友人のために自分が身代わりで死刑になるというところだった。そこまでまったく思い出せなかった。そのあとの話は、読み進めるうちに、「ああ、そうだった。」と記憶が戻った。

こういうことは前にもあった。

とくに文庫に起こる確率が高い。同じ本を2度買ってしまう。だいたい手にとっておもしろそうなのを買うのだから、そういうこともありうる。

買った本を読み進めて、たいていは10ページか15ページ目あたりで気がつき、しまった!となる。でも、今回のように、半分以上読んで思い出したことはない。

いよいよ危なくなってきたか。

唯一のメリットは、同じ本を新刊みたいに読めることだが、それにしても今回はひどかった。あんまり驚いて、子どもたちに何度も話したらしく、「お母さん、それもう聞いたよ。」と自分が話したことも覚えてないのかと同情された。

だいたいアーチャーみたいな娯楽本なんか、読んでも記憶に残らなくて当然だと自分をごまかしてみた。たとえばアンナ・カレーニナだったら、そうならない。

第一、わたしはどの本も活字を追うことが一番楽しくて、どんな本でも内容はたいして頭に残らないのである。


          *


眼科検診でいくつかの検査をしたあと、「これで終わりです。診察までロビーでお待ちください。」と言われたのに、しばらくして別の検査を追加された。

検査機器の前に座って、あごとおでこをつけると、目の前が真っ赤になった。そして、緑の線でできた大きな印を見るように言われた。視点が定まらず、「あちこち見ないで!」と注意され、なんとか左右の目のイメージを撮り終えた。

それから、やっと眼科医の診察室へ通された。

「さっき、緑のクロスを見る検査をしたでしょう。」とドクター。

「はい。」

「カルテでは2~3年前にやったきりだったので、今日やってもらったんですよ。」

「えっ、あんな検査やったことありましたか。ぜんぜん覚えてないんですけど。」と私はうろたえた。

「ええ、やりましたよ。イメージをお見せしましょうか。視神経です。」とドクター。

「いえ、別にいいです。」どうせ見たってわからない。

あなたの視神経は太いんですよ。3年前もそうだし、今日もそうです。」

そんなことを言われた記憶はまったくない。

「視神経が太いのは、いいことなんですか。それとも悪いこと?」 なんだか不安になって聞いた。

glaucoma(緑内障)になりやすいですね。でも、あなたの場合、生まれつきかもしれないし、この3年でサイズが変わっていないのはいいことですよ。」

緑内障についてはよく知らないが、視野が狭くなって、最悪の場合は失明するんじゃないだろうか。活字中毒の私にとっては、死刑宣告に近い。

呆然としていると、大きなレンズで私の右目を診察していたドクターが言った。

「あなたの右目の角膜に小さな傷がありますね。なにか思い当たるふしはありますか。」

ぜんぜんない。傷ってどんな? 普通に見えているし、痛くもないし、これもまったく予想外だった。もしかして、地下室の片づけをしたときに埃が目に入って、こすったかもしれない。

そうドクターに説明した。今すぐどうにかしなくてはいけない傷ではないらしい。自然に治るかもしれない。

それにしても、最近はお医者に行くたびに、新しい問題が見つかる。

知らなければ済んだようなことが、検査でわかったりする。それで助かることもあるが、命に別状なければ知らないほうがよかったということもある。もっとも、この記憶力では、教えてもらっても全部は覚えていない。


         *


初めて整形外科医に行ったので、長い問診票に記入しなくてはならなかった。

ここでも記憶力が試された。

夫や子どもの誕生日や病歴はともかく、両親や兄弟姉妹の病歴、私がかつて受けた手術の内容と日付、服用している薬(これはリストを作っておいた)、現在の症状(テニスひじ)の発症と経過など。

予想できる質問もあったが、あとはもうハテナマークが飛び交った。

テニスひじについては、炎症を抑える薬のビンに処方された日付があったので、それを持参してよかった。

発症と経緯は絶対に聞かれるだろうと思って、前日に自分のブログを読み直した。いつごろ始まって、いつ主治医に行ったのか、私の記憶とは違っていた。

私のブログは日記ではないが、大きな事件(?)は書いているので、思いがけず助かった。

アメリカでもカルテが電子化されつつある。主治医のオフィスはほとんどペーパーレスになった。そうやって私のデータが蓄積されていく。どこかで私についてのデータベースができているのだろうか。

本人の記憶が頼りにならないとあっては、「komatta3の病歴のすべて」にアクセスしても、こんなは病気していませんと言い出しそうである。

さすがにブログだったら、自分が書いたことなので疑いようもないが、それにも自信がなくなりつつある。


<今日の英語>

After all, I can’t take it with me.
どっちみち、持って行けない。


ある会社の社長が、株の分配によって従業員に会社をあげることを決めた。「投資家から買いたいという申し出がいくつもありましたが、会社が大きくなったのは従業員のおかげだし、彼らが所有すべきだと結論を出しました。私はもう81歳ですし、しょせんはお墓に持って行けないんですから。」



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 |  わたし  |  コメント(3)

Comment

そんなもんですよ~!!

Bあやも本を読んでも映画やドラマを見ても、なかなか内容を覚えていられません。何度も見てても「あれ、こんな場面あったっけ?」とか「あれ、落ちがこんなんやったっけ?」と思うことが多いです。

うちの旦那なんか今日、仕事で使ったチェンソーを棚に片付け終わって、「ああ!チェンソーが2台足りない!!!誰かが持っていったんじゃないか!?」と大騒ぎ!!
今仕事で結構人の出入りのある場所にいるので、まさか誰かが盗んだりするとは思えない・・・でも、ないんやから誰かに盗られたのか・・・!?!?と思っていたら、散々大騒ぎした旦那が「あ、明日の朝丸太を取りに行くからチェンソー2台トラックに積んだんやった!!」って・・・・・・
片付けてる最中に2台だけトラックに積んで、片付け終わって「無い!!」って大騒ぎ・・・ってことは、ものの10分か15分ぐらいなんちゃうの!?
え~!まだまだ50過ぎでボケんとってや~!!!(爆

こういうことたまにあるんですが、今日のはちょっと強烈で、Bあや本気でびびりました。チェンソーがあってよかったけど。
体が元気でボケられたら一番困ります・・・保険も無いのに・・・。
Bあや |  2010.10.09(土) 10:51 | URL |  【編集】

コメットさんは、小説家の"桜庭一樹さん"という方をご存知でしょうか?
名前は男性のようですが、まだ若い女性です。
一昨年に"私の男"という本で直木賞を受賞されたのですが、一見どうにもありふれた興味の惹かれないタイトルでしたが
訳あって読んでみると、数ページあたりからは魅力を感じ、引き込まれるように読んでいました。

説明下手の私のせいでイメージダウンに繋がってしまうと申し訳ないので、内容は省かせて頂きます。
私も沢山の本を読んできましたが、この本は一番のお気に入りです。

ネットで、本を読んだ方達のレビューを検索してみると、大半の方が「気持ち悪い」「直木賞もレベルが落ちたな」と否定的で驚きました。

否定する方達が健全なのかもしれないし、もしかして私が健全だからこそ興味惹かれたのかもしれないし

とにかく、私はとても好きです。もし機会がありましたら、大変ご迷惑な話ですがコメットさんのレビューも拝見させて頂きたいなぁと思いました。

その本に出会ってから桜庭一樹さんの著書を何冊か読みました。
私の男の次に出た"ファミリーポートレート"は、"母と娘"の話でした。
こちらも素敵でしたよ。爽やかな"素敵"とは言えないのかもしれませんが…
栄恵 |  2010.10.09(土) 11:04 | URL |  【編集】

日本語の本というだけで貴重

今晩は。同じく、です。文庫本サイズにも愛着が増すばかりです。
テニス肘、痛みはどうですか。私は弾発指、いわゆるバネ指で渡米前に両掌の腱鞘に何度か注射をしました。効果大ですが、かなり痛いし刺す時間も長くて涙がちょちょぎれそうでした。名人(名医)でないと腱鞘には刺せないそうです。テニス肘に有効な注射は無いのでしょうかね?
そしてkometto3も受けられた大腸内視鏡検査ですが、「麻酔の関係で検査後は日本のように自力では家に帰れないです」とさらっと医者に言われました。夫に早退させるのも悪く、各種の検査が非常に面倒くさいです。
更にそこいらのスーパーの店員はまだしもかかりつけの病院の受付の態度が常に雑なので余計にダメージを受けています。
色々と共通点が多く、コメントさせてもらいました。今後もブログを楽しみにしています。
Yutampo |  2010.10.10(日) 12:12 | URL |  【編集】

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