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99週組の人たち

2010.08.09 (月)



失業手当の受給期間が延長されることになった。ただし、この特別措置は11月30日までなので、その先はどうなるかわからない。

7月の失業率は6月と同じく9.5%だったが、非農業部門の就業者数は前月比で13万1千人減って、2ヶ月連続でマイナスとなった(しかも、6月は前月比12万5千人減と発表されていたのに、実は22万1千人も減っていたことが判明。統計局が10万人単位の集計ミスをしていいのか?)。

市場は6万5千人の減少幅を予測していたのに、実際はその2倍だったわけだ。

政府雇用者は20万2千人も減った。これにはテンプの国勢調査員14万3千人も含まれる。財政難で、国も市町村も人員削減を行っている。日本はどうか知らないが、アメリカでは公務員も安泰ではなくなった

頼りの民間雇用はたった7万1千人しか増えていない。

株価は回復しつつあり、いくつかの経済指数もよくなっているのに、仕事にあぶれている人がこんなにいる。


       *


ラジオでちらっと聞いたところでは、就職活動をあきらめた人が40万人もいるそうだ【下に追記あり】。

いくら履歴書を送っても、面接どころか、何の返事ももらえないのは私も経験済みである。それであきらめられるのは、まだ恵まれている部類かもしれない。

どっちにしても、仕事がないからお金がない、お金がないから物が買えない、物が売れないから企業の業績が伸びない、業績が悪いから人を減らすという悪循環が続く。

政府は景気刺激策を講じているらしいが、私には恩恵が感じられない。

オバマ政権は、失業率が2011年末には8.7%に、2013年末には6.8%まで下がると予測している。

ある研究者によると、そのためには「今後3年間ずっと毎月30万人が新たに仕事に就く」という計算になるらしい。ありえない。

いったいどうやったらそんなに楽観的な見通しが立てられるのだろう。


         *


先週のNYタイムズに、「99週間の後、失業者には絶望しかない」という寒々とした記事があった。

失業手当の最長期間である99週が過ぎれば、収入がゼロになる。これまでは99週(1年と11ヶ月)もあれば、たいてい次の仕事が見つかったのだろうが、この不況では通用しなくなった。

そういう人たちを 99ers(ナインティ・ナイナーズ)と呼ぶのだそうだ。

話はぜんぜん違うが、1849年のカリフォルニアでのゴールドラッシュにやってきた人たちを 49ers(フォーティ・ナイナーズ。49年者あるいは49年組)と呼ぶのに似ている。

7月の時点で、平均失業期間は34.2週間だった。 

1948年に統計を取り始めてから最悪だった6月の35.2週よりは改善されたものの、9ヶ月で仕事が見つかればまだラッキーなほうなのだ。


          *


NYタイムズに出ていた99週組の1人は、49歳の女性。

家賃未払いのためにテネシー州のアパートを追い出され、車1台に荷物を載せて、バーモント州のモーテルに来た。それも、1週間の宿泊料260ドルをかき集めて、どうにか入れたところだ。

レイオフされる前には、テクノロジーの会社で年収5万6千ドルを得ていた。失業してビジネススクールも途中で辞めねばならなかった。それなのに、学費ローンが9万2千ドルもある。

多額の学生ローンを抱える卒業生は多いが、彼女の場合はMBAを取得もできず、借金だけという最悪のケース。もともとそこまでしてMBAをめざす価値はあったのだろうか。

最低賃金からディレクターレベルの仕事まで、応募しまくったが、99週間経っても採用されなかったという。

しかも、モーテル住まいになれば、履歴書に書く住所にも困るし、携帯の支払いができなければ連絡すらもらえない。

教会からガソリンスタンドで使えるギフトカードをもらい、友達から200ドル借り、どうにか生活している。

シェルターに申し込もうとしたら、順番待ちリストがあると言われた。未成年の子どもがいないので、生活保護は優先されない。成人した息子がいるが、1人は南米で英語を教えており(彼には母親に送金する余裕はないのか?)、1人は失業中で友人の家を渡り歩いている有り様。

テネシーでのフードスタンプも、バーモントに転居したことを報告すれば切られてしまう。

これで車が差し押さえられたら、彼女はホームレスになるしかないのだろうか。

車に乗っていて、このままハンドルを切って車を大破させたらどうかしら、と考えることがあります。」とこぼすのも無理はない。


         *


「もうこの財布に入っている140ドルしかない。」という中年女性の話もあった。

そこまで追い詰められている人がこのアメリカには何人いるのか、考えると空恐ろしい。

ただし、貯金がぜんぜんないというのは、いつもお金の心配をしている私には理解しがたい

彼女たちは、貯金する余裕がないほど、それまで背伸びした生活をしていたんだろうか。貯蓄率がネガティブ、つまり収入より支出が多くて平気だった人たちなのか。それとも、毎月ギリギリの生活で、本当に貯金する余裕がなかったのか。

いずれにしても、彼女たちは(なぜか女性の例ばかり出ていた)健康保険だの老後資金だのを心配する以前の生活だ。

99ers の話は、バーモントの女性が1年ぶりに面接までたどり着けたことと、友人が急遽300ドルを送金してくれたことで終わっていた。

アメリカ人はこんな状況でも楽天的に締めくくるのか、と妙に感心してしまった。


【追記】 8/10/2010のNYタイムズに関連記事が出た。
公式な失業者1460万人。仕事がほしいけれど探すのを止めてしまった人が590万人。パートタイムで働いているがフルタイムの仕事を見つけたい人850万人。


<今日の英語>

Welcome to the club.
私もあなたと同じ境遇です。


財政難で公務員の年金支給が難しくなってきた。「年金をカットするなんて、話が違う。」と怒る元公務員に対して、「引退後のための貯蓄については、みんなが大打撃を受けた。我々も同様なんだ。文句を言うのは止めろ。」と民間で働いていた人が一喝した。文字通りには、ようこそ同好会へ。



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 |  社会  |  コメント(3)

Comment

GOAL

trackbackをtryしたんですがだめでした。私は60歳。仕事に全てつぎ込んで貯金はゼロです。MBAを目指した人もそれがGOAL
だったんだろうと思います。夫は77歳ですが、夢見た規模ではないにしろ二人共まだやる気十分です。毎日苦しい家計のやりくりのなか、カッコつければ、GOALを持つことが明日に繋げてくれます。
homelessになりたい人はいません。
突然に全てを失う可能性は誰にもあります。
kometto3はmenopauseの始まりですね。
その時その時の対応があります。
ご自愛なさって。
ぐらんちゃちゃ |  2010.08.09(月) 04:42 | URL |  【編集】

ホームレス寸前

Kometto3さんのブログをとても興味深く読ませてもらいました。

私もアメリカに住んで長いのですが、周りにも失業で生活が苦しくなっている人たちが結構います。でも私も思うのは、アメリカでは本当に多くの人が『貯金』するという概念が無いということです。
私も現在フルタイムで働きながら大学院へも行っていますが、それでも貯金は毎月しています。リタイアメントの備え、はもちろんですが、やはり将来何が起こるのかわからないので。。
でもおそらく多くの日本人はそういう考えを持ってますよね??

私の(アメリカ人の)友達の多くも、給料をもらっても蓄えず、そのままクレジットカードで何でも使ってしまう、というタイプです。きっと後先を考えてないんですね。

ちなみに私も、もし将来仕事を失って一番心配することは保険だと思います。
こまめ |  2010.08.09(月) 18:11 | URL |  【編集】

貯金は・・・

Kometto3さんの話を読んで、2年前の私ならうんうん・・とうなずけたと思います。2年前の私達は貯金がちゃんとありました。

でも、夫のレイオフと共に私も専業主婦だったので収入がゼロになり、ここの州の失業保険は最大で月に1800ドルまでしかもらえないので、それだけでは家族4人の生活は支えられず(家のローンもあと25年あります・・・涙)貯金を切り崩して生活していました。

失業保険が切れてしまってから更に1年後にやっと夫の仕事がみつかったのですが、それでも1年間貯金を切り崩しながら生活したので、それまで必死に貯めた貯金が見る見る減って行きました。

今、夫の仕事は順調ではあるものの、私は仕事がまだ見つかっていません。貯金もその切り崩し生活のせいで減った今、もし夫がまたレイオフされたら、今度は残りの貯金も少ないし、どうやって生活するのかわかりません。 

だから、Kometto3の投稿をみて、最初から貯金が全く無いという無計画な人もいるかもしれませんが、今の不況時代、仕事が長期見つからず、元々あった貯金も底を付いている、計画以上に無職が長続きしたという人や、たて続けにレイオフを経験している人たちがいることも分かって欲しいなと思いました。 

麦 |  2010.08.10(火) 02:01 | URL |  【編集】

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