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指輪も式もハネムーンもない

2009.03.31 (火)


[国際結婚] ブログ村キーワード

私は指輪をしない。一つも持っていないから。

夫はエンゲージ・リングもマリッジ・リングもくれなかったし、私もあげなかった。昔から貴金属やダイヤモンドに興味がなく、身体になにか付けるのもうっとうしくて好きではなかった。別に「指輪を買わない、付けない方針で行こう。」と2人で決めたわけではない。

なんとなく、何もしないうちに、時間が過ぎただけである。

結婚式もしなかった。東京のアメリカ大使館で、私の同僚だった日英バイリンガルのリチャードと私の姉の2人が立会人で、担当のお役人の前で右手をあげてイエスと言い、書類にサインした。

姉はアパートに帰り、リチャードは会社に戻り、私と夫はその足で港区の区役所に行き、日本語の書類を作った。

東京での夫の仕事が終わると、次の出張先であるロンドンに寄って、1週間後にいっしょにNJに戻った。

それで終わりである。

夫の父は、「カリフォルニアでウェディングドレスを着て、写真だけでも撮ったらどうかね?」と新聞の切抜きを送ってきた。私の両親は、海外旅行をしたこともなかったし、「アメリカ人との結婚式なんか、どうやったらいいだ?」と首をかしげた。

大使館での結婚手続きが終わって、夫を初めて実家に連れて帰った。つまり、結婚してから初めて顔合わせをしたのだ。両親は歓迎モードいっぱいで、見るものもない田舎なのに、あっちにもこっちにも夫を連れて行きたがった。

ほんの数日間の滞在だったが、せっかくだから親戚を集めようということになり、母がお弁当作りのパートをしていたうどん屋の2階お座敷を借りた。

いとこたちは、申し合わせたかのように、私にエプロンを何枚もくれた。料理ができなかった私は、「これからは毎日エプロンをして料理をしなくちゃいけないのか…」と気が重くなった。

父は、私が小学校1年生のときの担任まで呼んできた。祖母や伯母たちは、珍しそうに夫を見て、「あーれまあ、上手に箸を使うやあ。お刺身もいいだかん。やっぱり色が白いだで。でも目は青くないやあ、ねえ。」などと、言葉がわからないのをいいことに、あれこれ批評していた。

父の妹にあたる伯母が、「かわいそうに。こんなところでいいの?もっとちゃんとした場所でやれば。」と私にささやいたが、元々なにもやるつもりはなかった私は平気だった。

*     *     *

アメリカに移住して、よそのお宅に行く機会が増えると、たいていどこにも結婚式の写真が飾ってあるのに気が付いた。うちにはない。1枚撮っておいたほうがよかったかもという考えがちらっとよぎったが、それも私でなく、子供たちが見たがるかと思ってのこと。結局、20年間何もしていない。

アメリカ人も日本人も、私の左手をちらっと見る。聞かれない限り、私は黙っている。「指輪はしないの?」と聞かれたら、「持ってないの。」と言う。

反応はさまざまである。口に出す人はいなくても、表情でなんとなく想像できる。

この人、ほんとに結婚してるのかしら。指輪も買えないくらい貧乏なのかしら。ちょっと普通じゃないんじゃない? 結婚してることを隠さなくちゃいけないとか、なにか事情があるのかしらねえ。

単なるめんどくさがり、指輪に執着がないだけなのだが、「ほとんどの人が当たり前のようにやっていることをやらない人間」を、世間は見逃さないのだ。


<今日の英語>

Go with your heart.
自分の心で決めなさい。


子育てパンフレットに載っていた一言。子どもの発達が遅いとか何かおかしいと思ったら、周囲が何と言おうと、すぐかかりつけの小児科医に連れて行けというアドバイスだった。男の子は女の子よりしゃべり始めるのが遅いわよ、うちの子もその頃まで歩かなかったわよ、保育園に入るまで笑わなかったのよ、でも何の問題もなかったわ~というのが、自分の子どもに当てはまるとは限らない。

似た表現で、Go with your gut. 直感に従え、というのもある。gut はお腹、内臓のこと。



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テーマ : 国際結婚 - ジャンル : 結婚・家庭生活

 |  わたし  |  コメント(1)

Comment

>単なるめんどくさがり、指輪に執着がないだけなのだが、「ほとんどの人が当たり前のようにやっていることをやらない人間」を、世間は見逃さないのだ。

このくだり、すごく共感します。

初めて来ました。自分が常々思っているようなことが、飾らないことばで丁寧に書かれていることを、とてもうれしく思いました。

また来ます。
ハリボー |  2013.07.17(水) 13:57 | URL |  【編集】

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