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夫の元上司NEさん その1

2009.03.27 (金)


[アメリカ人] ブログ村キーワード

私が渡米してから最初の5年間は、ニュージャージーに住んでいた。夫の会社で吸収合併や子会社分離が繰り返され、人員削減の不安が大きくなっていた頃、ヘッドハンターから夫に電話があった。こういう仕事ができる人がいたら紹介してくれないかと頼まれ、それならばと、夫は自分自身を売り込んだのだ。

私はすでに夫の性格をよく承知していたので、そのまま留まるのも転職するのも心配だったが、2回の面接を経て、夫は今の会社に採用された。ちょうど、上の子が生まれて3ヶ月くらい経ったときで、夫なりに考えるところがあったのだろう。

夫を採用してくれたのが、今の会社での最初の上司NEさんだった。

ちょくちょく家にも電話が入ったので、私は緊張して夫に取り次いだ。セクシーなテノールの、ほどよい響きの声の持ち主だった。自信にあふれた、切れ者の声だと思った。

初めて会ったのは、まだ家探しの最中で、夫がオフィスに立ち寄る用事があり、私も長男を連れていっしょに行ったときだ。中肉中背で、それほど目立つ外見ではなかったが、服にこだわりがあるのがよくわかる、おしゃれな人だった。すでにカジュアルな服が浸透し始めていたが、NEさんは生成り色のスーツで、濃い色のYシャツを着こなしていた。

声と同じく、歩き方や目線にも力が感じられた。私は、ハローと挨拶するのが精一杯だった。

夫は自宅でずっとスピーカーフォンを使っていたので、前の会社ではいろんな上役や同僚との会話も私はよく聞いていた。中には職権乱用で、ころころと指示を変え、部下を怒鳴りつけるサディスティックなアメリカ人上司もいた。

NE氏は、要求は高いが、論理的でビジネスライクにことを運ぶ人だった。私はNE氏に好感を持った。夫は、最初の3ヶ月ほどはNE氏に合わせるのに苦労していたが、そのうちお互いに気心が知れるようになったのか、転職後のストレスも少しずつ減っていった。

*     *     *

1年半経って、次男が生まれた。NE氏の奥さんは、出産祝いをNE氏経由で贈ってくれた。

続き

奥さんはフランス人で、NE氏とどこで知り合ったのかわからないが、アメリカが長いわりに英語があまり得意でなく、私がお礼の電話をしたら、フランス語にしか聞こえない早口の英語で一方的にしゃべった。

「おめでとう! プレゼント気に入ってくださったかしら。洋服なんだから、早く渡さないと赤ちゃんが大きくなって着られなくなるじゃないの、って夫をせかしたんだけど、遅くなってごめんなさいね! まだ着られるといいんだけど。あの白いお菓子はね、フランスの習慣なの。白いものを贈るのよ。うちはまだ子どもはできなくてね。」

私はちょっときつめだった服を次男に着せて、写真を撮り、サンキューカードといっしょに夫に持たせた。

子どものいないNE氏夫妻は、毎日のように外食した。住まいは高級住宅地にあり、インテリアにも凝っていたという。私は行ったことがないが、夫の話の端々に暮らしぶりが伺えた。リビングルームの家具を特注したんだって。今日はマンハッタンのあのレストランでディナーだって。

奥さんはそういうライフスタイルが好きで、おしゃれでグルメなNE氏にはそれをかなえてやれるだけのお金があった。

3年後、NE氏は組織編制のことで上役とぶつかり、辞職した。それから、奥さんとカリフォルニアへ引越して、スタートアップの会社に移った。

次回に続く)


<今日の英語>

I really didn’t feel like it.
あんまり食べたくなかったんだ。


昨日の残りもののハンバーグを食べなかった下の子に、夫がほんとに要らないのかと聞いたときの答え。お腹を押さえ、眉を寄せながら、いかにも「肉は今日ほんとに食べる気がしない。体が受け付けない。」というふうで。次男は、体が大きいわりに、肉が好きではない。ハンバーガーでなく、スモークサーモンをのせたベーグルを食べていた。I don’t want it. というとわがままでつっけんどんに聞こえるが、こう言えば、その場ではまあ丸く収まる。うちの場合は、そう。「なんで勝手にベーグルなんだ!?」という家ではない。



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テーマ : アメリカ生活 - ジャンル : 海外情報

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