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神の代理人?

2010.04.03 (土)



ここ数年、カトリック教会の聖職者による性犯罪がしばしば報道されてきた。

ボストン教区の司祭だったジョン・ゲーガン神父は、30年間にわたって130人以上の子どもを虐待した。教会はそれを承知の上で、神父を他の教区へ異動させた。根本的な解決を図るどころか、犠牲者が増える可能性に知らん顔をしていたわけだ。

事態が明るみに出て、ゲーガン神父は起訴され、司祭職を剥奪、実刑判決を受けたが、刑務所に入って1年もしないうちに他の囚人に暴行されて死んだ。児童虐待者は受刑者の中でも一番さげすまれ、リンチの対象になると聞く。

カソリック教会の威信は落ち、資金難からカソリック経営の学校が閉鎖されたりした。でも、その後はあまり大きなニュースにはならなかった。

ところが先月、新たなスキャンダルが発覚した。

ウィスコンシン州のミルウォーキーで、カトリックの聴覚障害児学校に勤務していたローレンス・マーフィ神父が1950年から1974年にかけて200人もの男の子に性的虐待を行った。

その教区の大司教がバチカンに報告したが、もちろんバチカンは何もしなかった。マーフィ神父は聖職を剥奪されないまま、1988年に死んだ。

現ローマ法王ベネディクト16世は、当時はラツィンガー枢機卿としてバチカンの教理省長官だったために、マーフィ神父の問題は当然知っていたと思われる。さらに、法王がかつて大司教を務めたミュンヘン司教区でも、多数の虐待が行われていたことが明らかになった。

今やローマ法王自身が隠ぺい工作に関わっていたという疑いが持ち上がっている。表面化した一部被害者への賠償金というごまかしや口先だけの謝罪では逃げられないくらい、カトリック教会は追い詰められているようだ。

        *

私は神様を信じていない。

誰が何を信じようと個人の自由だが、組織化された宗教団体は政治家と同じくらい胡散臭いと思っている。

だいたい高位聖職者のチンドン屋みたいな格好を見ると、そんなことにお金をかけるのかと白ける。教会のステンドグラスはきれいだし、建築物としてはすばらしいけれど、信者が収入の10%も寄進して建てたと思うと、どこか間違ってると思う。そして、権力とお金と派閥の抗争。

ローマ法王は神の代理人なのだそうだ。

そりゃずいぶんあつかましくも畏れ多い称号じゃないの?と神様を信じない私でも思う。

先のローマ法王ヨハネ・パウロ2世はカリスマがあった。ハンサムで、俳優志望だっただけのことはあり、人前で何かするのがうまかった。苦労人で、インテリ。ポーランド民主化運動に影響を与えた、ユニークな存在だった。

余談だが、アメリカではジョン・ポール・ザ・セカンドと呼ぶので、ありがたみが半減する。こういうとき、現地の言葉になるべく近いカタカナを使う日本の律儀さに感心する。

宗教嫌いの私も、ヨハネ・パウロ2世は人間として気に入っていた。ただし、バチカンの超保守的な教義にはイライラした。避妊ダメ、中絶ダメ、同性愛ダメ、女性司祭ダメ。

他の宗教でも、やたらと禁止事項が多いのはなぜだろう。

食べ物や服装や生活の細かいことが制限されると思うだけで、私は窒息しそうになる。神様は心が広いみたいだから、そんなこと気にしないんじゃないのかな。しょせんは人間が作ったルールじゃないの。

私は、葬式も戒名もお墓も念仏もお祈りも要らないのである。

日本に帰ってもお墓参りもしない、仏壇に線香も上げない私を、母はとっくに諦めている。そして、「日本でお嫁に行っとったら、それじゃ勤まらんに。」と言う。はい、だからアメリカに来ました。

       *

神父は結婚できないから、性犯罪者が多いと言われる。私は男ではないので、そのへんはわからない。でも、性的抑圧に耐えられないなら、聖職者には向いてないんだから、さっさと辞めて、合法的にセックスできる環境に身を置けばいいと思う。

それさえできない変質者が教会を隠れ蓑にしている。

教会が絶対だと教え込まれていた子どもは、虐待されても抵抗できないだろうし、まさか神父様が悪いとは考えられないのだろう。

だから宗教は嫌いなのだ。絶対にこれが正しいなんてありえないのに、信者は洗脳されている。

私にしてみれば、カトリックは世界最大のカルト。カトリックと聞くと、すぐ異端審問と免罪符が思い浮かぶ。まあなんと自分たちに都合よくできていることか。

プロテスタントもユダヤもイスラムもヒンズーも、仏教も神道もあらゆる新興宗教も、私から見たら排他的で狂信的な集団なのである。

       *

アメリカの大統領がスピーチをすると、たいてい "God bless you, and God bless the United States of America!" で締めくくる。そのたびに、私は除外してくださいと思う。神様のお恵みがありますようになんて、あなたにお祈りしてもらわなくていいですから。

でも、アメリカ人は違和感を感じないらしい。キンダーガーテンから毎朝の Pledge (忠誠の誓い)で胸に手を当てて "under God" (神の下に)を口にしてきた国民である。

そういう人たちと宗教論議をしても無駄なので、私は夫以外のアメリカ人とは宗教の話はしないことにしている

今回のスキャンダルでカトリックを離れた人もいたらしい。でも、宗教は根強い。私は教会の中の改革にはまったく期待していない。普通の頭で考えたらおかしいことばかりなのだが、そこが洗脳された弱みである。

先方にしてみれば、私みたいな不信心者こそおかしいと思うのだろう。だから、ブログで好き勝手に書くだけに留める。

       *

子どもたちの小児科医ドクターMは、イタリア系アメリカ人のカトリック教徒。

私が無神論者だと知って、「信仰のない人生がどういうものか、想像もできませんよ。なにか欠けているという気持ちになりませんか。」と聞かれたことがある。

最初から持っていないので、私にとってはそれが普通のことです。人生の途中で何かが無くなったわけではありませんから。」と答えた。

ドクターMは「そういうものですか。」と驚き、わからんなあと言うように首をふった。

夫は子どもの頃はメソジスト派の教会に連れて行かれ、日曜学校やら合唱隊やらやらされたらしい。もちろん夫の父母も教会のメンバーとして活動していた。

夫がいつから教会に行かなくなったのか知らないが、大学に進んでからではないかと思う。教義を疑ったとかそういう深遠な理由でなく、たぶん日曜日は朝寝坊したかったかテレビを見たかったんだろう。

私はもともと出かけるのが嫌いなのに、それが教会で説教を聴いたり、お金を寄付したり、参会者にお愛想を言ったりしなくてはならないと考えるだけで、ぜんぜん行く気がなくなる。

子どもが生まれてからもそれは同じだった。

夫も教会に連れて行こうとは一度も言わなかった。教養として聖書は読んだほうがいいなと言っただけだった。でも、うちには聖書はない(どこかにあるかもしれないが、見たことはない)。

子どもたちがもっと小さい頃は、「神様っているの?」とときどき聞かれた。私は「いると思う人には、いるんじゃない?」と答えた。「そういう答えはずるいよ。じゃあ、お母さんはいると思うの?」と長男はしつこかった。

「私はいないと思う。だって誰も見たことないじゃない。人間はいつだって人間の力で生きてきたんでしょ。神様のおかげじゃなくて。」 

私は自分の考え方が子どもにどういう影響を与えるかは心配しなかった。彼ら自身が答えを出せばいいと思った。

       *

カソリック関係者で「神の代理人」にふさわしい人が一人だけいた。

マザー・テレサ

カルカッタのスラム街で病人や貧者の世話をして一生を過ごすなんて、どこの法王や司祭に務まるものか。お祈り(私に言わせれば、何の役にも立たない)だけでなく、行動したのだ。

私は、大金を積まれたってスラムに足を踏み入れる勇気はない。しかも、設備の悪いところで伝染病患者の看護なんか、1日だってできない。

マザー・テレサは、病人が死んだときはその人の信仰で葬儀をしてやったという。伝道や改宗に血道を上げるどこかの宗教団体とは違う。

しかも、彼女はいつ見ても同じ、質素な白い木綿の尼僧服とサンダルだった。

ノーベル平和賞のときもそうだった。賞金はすべてカルカッタの貧民窟のために使い、「受賞記念の晩餐会は要らないから、そのお金で貧しい人を助けてくれ」と言ったらしい。

だから、司祭が豪華な絹の外套を着たり(検索したら、赤い靴下まで入れて一式1万ドルだそうな)、栄養の行き届きすぎた血色の良すぎる顔をしていたり、あるいは法王が冠をかぶったり、金の縁取りのある服を着たりしていると、あいかわらず胡散臭い輩だな、と冷たい目で見るのだ。

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」のカトリック・バージョンである。

【関連記事】
全米お祈りの日 2010.05.06



<今日の英語>

They think they can ride this out.
彼らはこれを切り抜けられると思っている。


カトリック教会のスキャンダルをレポートしたジャーナリストが、バチカンの態度を評して一言。



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 |  社会  |  コメント(12)

Comment

ブラボー!
sungoesup |  2010.04.03(土) 03:47 | URL |  【編集】

とても面白かったです。さすがkomatta3さんだなああと思いました。
もっとも根本的なひとつのことを除いて、まったく同感でした。私は、神様の存在を信じています。でも、人間界が作った宗教というものはいっさい信じていません。
両親がプロテスタントなのですが、幸いなことに彼らは子供たちに強制するようなところがありませんでした。神様っているの?の問いには、はっきりいると答えていたけど、「世間に認められた宗教」とカルト的新興宗教はどこが違う?という問いには・・・なんて答えたんだっだかなあ・・・歴史の違いとかなんとか・・・子供ながらに一笑に付してしまう回答だった気がします。
日本にいたとき、仏教もいやでした。水子供養とか、大嫌いでした。
でも宗教心から、人間が作りあげてきた芸術ってすごいですよね。

ちなみに神様の存在を信じる理由は、個人的な人生観から来た理由のほかには、自然現象や動物や植物の美しさです。自然の中に、サバイバルに必要とは思えないあまりにきれいなものとかを見ると、う~~ん、やるな、神様・・・とか思ってしまいます(笑)
akira |  2010.04.03(土) 06:25 | URL |  【編集】

う~ん・・・

ヨハネ・パウロ2世やマザー・テレサが好きだということは、あなたの中にも「聖霊」の恵みが宿っているのですよ。

と、言うと胡散臭く感じるかもしれません。「聖霊」とはカトリックを初めとして三位一体を奉じる西方キリスト教会各宗派の「用語」ですが、これを「仏心」と言い換えれば仏教の家の人にもわかりやすいと思います。それよりももっと簡単に「愛」とりわけ「人類愛」と言い換えれば、特定の宗教を信じる信じないに関わらずわかりやすいかな、と思います。みんな多少は心のなかに持っている「徳」です。

「聖霊」というのが超人間的な人格(?)を持った存在として解釈をする人もたしかにいます。とくにプロテスタントの信者に多いようです。カトリックの神学者も神学の話でなければそういう表現をすることが多いですが、でもその場合それはあくまで神学に詳しくない衆生を導くために使っているメタファーです。お釈迦様が説法するときも相手に合わせて表現を変えたそうですが、同じことです。

教会は所詮は「人間」の組織ですからカトリックかプロテスタントか、あるいは他の宗教宗派かに限らず内部に綻びがでます。それが人間というもので、問題なのは組織の中の個人個人ですから、これをもって教会を侮辱したり、キリスト教のテネットまで嫌悪するのはいかがかなものかと。

人間は特定の宗教の信者でなくても生きていけますが、「宗教心」がなければ生きていけません。「私は私!」では決していけないのですが、それがいけないと納得するのはご本人ですから、周囲は強制せず、のんびり待つしかありません。
ぴっちゃん |  2010.04.03(土) 12:27 | URL |  【編集】

正義がひとつじゃないのと同じ

いつも楽しく拝見させて頂いています
宗教には私も不信感があります。
昔から宗教は戦争の原因にもなっていますし迫害だって同じ。。。
無宗教の人の感覚が判らない人達は
生まれてからすぐに洗脳されているし それが当たり前だと教え込まれているからだと思います。

日本でも宗教に関する戦争は歴史上何度もありましたけれど 八百万の神々などと言って色んな宗教やらをごちゃまぜにして共存してきた印象があります。

結局 宗教なんて その時代の知識人に都合の良いように捻じ曲げられていますし、繰り返し削除されたり追加されたりしてるでしょうから 全く持って信用なりません。

私もKomatta3さんに同感です
Mia |  2010.04.03(土) 14:00 | URL |  【編集】

バチカン

15,6年ほど前に、バチカンに行きました。ひざの見えるキュっロットをはいていたら、ガードマンに注意され、上着を腰に巻いて入りました。それを機にあちこちにたっているガードマンに目が行きました。
ガードマンの人達は、
皆超かっこいい人たちばかり、容姿端麗、身長何センチ以上、厳しい審査があるんだろうな  笑 と思ったのを思い出しました。
piko |  2010.04.03(土) 15:46 | URL |  【編集】

コンドに一人でいた時、布教活動で二人の見るからに優しそうな女性がやってきました。
私は基本仏教・神道です。家に仏壇と神棚があるからと言う理由ですが。神道は何にでも神様が宿っている八百万の神、の精神が好きです。だからと言って傾倒するほどではありません。根本的に日本の宗教観が好きなんだと思います。正月に初日の出に手を合わせ初詣に行き、節分に豆をまき、お彼岸には墓参り、そんな感じのエブリシングトゥギャーダーって感じが、好きなんですね。

布教できた女性の一人がイエスを信じないと、地獄の業火で焼かれるなんて事を言ったので、「自分を信じないと焼かれるなんていう、そんな恐ろしい宗教は間違っても信じられません。二度とこないで下さい」と言ったら、焦って取り繕っていましたが、敬虔な信者と言うのはああいうものなんでしょうね。
やっぱり私は日本のファジーな宗教観で十分です。都合のいい時だけ、神様仏様で、普段は気にしないというファジーな感じ。
宗教って基本それがいいと思います。それだと争いが起こらないと思うんですけどね。
ナベ |  2010.04.03(土) 19:15 | URL |  【編集】

私はクリスチャン(LDS)です。神様を信じています。他の宗教の人とか、無宗教の人については特に何も思わないというか、自分自身は幸せです。もっと年をとったら、伝道したい気持ちになると予想していますが…。
でも、お墓参りは大切だと思います。

mommy |  2010.04.03(土) 19:20 | URL |  【編集】

komatta3の見解面白かったです。
アメリカは自由と言いながら、宗教に関してはカトリック信徒が大統領になる事など、宗教活動と政治団体のしがらみが気になっていました。オバマ氏のミドルネームがフセインだというのがニュースになったくらいですし。
私も神の存在には疑問を抱いています。komatta3のように「いない」とは言い切れませんが。
日本の八百万の神の考え方がやっぱりしっくりきます。感謝の宗教だと思っています。父の葬儀で説法を聞いたとき、仏教も心に染みました。やっぱり日本人の宗教観って他国では特殊だと思います。主人は無宗教の外国人ですが、母国の習慣(宗教)同様、土葬にしてほしい、といいます。宗教は死に方までも支配(洗脳)するんですね。
またこのテーマでkomatta3の考えを披露してもらえると嬉しいです。
komatta3のコメント蘭も気に入っています。誰からも批判されずに自由に自らの意見を言えるから。
ひまわり |  2010.04.04(日) 11:50 | URL |  【編集】

ここで述べられている「神」とはゴッドのことであって、その他の神の話をしているのではない、ということを読解力のない人達の為に明記しておいたほうがよかったかもしれませんね。
「私は、神様の存在を信じています。でも、人間界が作った宗教というものはいっさい信じていません。」 と書いている人がいますが、神だろうが精霊だろうがすべて人間のつくりだした概念に過ぎないのですけどね。。。
私は「神を信じるか」と問われた時は、キリスト教徒でないので、そもそもGodの概念がわたしの中に存在しないのです。といっておしまいです。
たんぽぽ |  2010.04.05(月) 11:16 | URL |  【編集】

マザー・テレサ

Komatta3さんの意見に100%同意します。今まで主人(無宗教のアメリカ人)としか話せなかったことを言ってもらって、すっきりしました。
「宗教はどの宗教も洗脳にしかすぎない。」全くその通りですよね。でもだから犯罪を犯した人や、いろいろな理由で迷っている人、孤独な人にはとても有効で、この世の中からなくなることはないのでしょうね。また日本人は一神教(特にキリスト教)をイメージで美化する傾向にありますね。歯がゆいところです。
ところで、マザー・テレサが晩年信仰を失っていたという説はご存知でしょうか?
Apple |  2010.04.05(月) 21:08 | URL |  【編集】

komatta3だけでなく、神はいないという方々、愛する子供、夫、恋人に命の危険が及ぶような事故や病気が迫ったとき、あなたは助けてほしいと神に祈るのではないでしょうか?

それとも、自分の力でなんと出来ますか?


Kaorim55 |  2010.04.08(木) 17:01 | URL |  【編集】

dhamma pada

宗教が思想のひとつでしかないと私も以前は考えていました。川が高いところから低いところに流れるのは,それ相応の法則があるからです。ちなみに食わず嫌いの無宗教もひとつの思想です。
ニ足 |  2010.07.14(水) 12:06 | URL |  【編集】

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