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私の両親の断念

2009.03.22 (日)


[国際結婚] ブログ村キーワード

前回からの続き)

世間体を気にするうちの親は、肩書きに弱い。私は彼の書いた「生い立ちの記」に妙な自信があった。

彼はアイビーリーグ卒だった。私は彼がどこの大学に行ったのかなど興味はなく、それまで知らなかった。彼が勤めていた本社はアメリカ有数の大企業で、日本でも名前は知られていた。両親が期待したような大金持ちの重役ではなかったが、そこそこの給料をもらっていた。

彼の父は、第2次世界大戦後の GI ビルでローズ奨学金を手にし、オックスフォード大学に留学して、物理学の博士号を取った。その後、アメリカの大きい化学会社に勤め、すでに引退していた。彼の実母は、彼が25歳ごろに乳がんで亡くなり、数年後、彼の父は15歳年下の後妻を迎えて、カリフォルニアに移り住んだ。

彼の祖父や叔父は、父方母方とも、鉄道や水道局などお堅い職業についていたし、彼の弟は弁護士だ。

日本語訳を読んだ両親から電話があった。

「おとっさんは随分若い後添えをもらったんだな。オックスフォードか。ローズ奨学金といやあ、たいしたもんだ。息子は哲学専攻か。あんまりつぶしのきかんやつだな。弟のほうがりっぱじゃないか。」

「ちゃんと貯金もしとるだろうね。あちらさんは、あんたでいいだかね。」

もろ手を挙げて賛成とは行かなかったが、彼が案外まともな人間だと思ったらしい。私もそうだが、両親が彼の書いたことをうのみにしたところが、今思うとおかしい。実際、嘘ではなかったけれど、親子そろって何とも単純ではないか。

私がアメリカ人と結婚することは、親戚にも話が広がり始めた。両親は「毛唐」の血が入ることに戸惑いつつも、夫の家族について、あることないことを自慢半分にしゃべったらしい。


*     *     *


山奥で生まれ育った私の父方の祖母は、16歳で嫁いだ。挙式の何週間か前に(本人抜きで)縁談がまとまったと突然知らされて、「後生だから、かんべんして!」と泣いていやがったという。結婚式当日の朝、初めて夫となる人の顔を見たと聞いた。祖父は銀行勤めのかたわら、市会議員もやったので、生活には困っていなかったはずだが、祖母の気苦労は大きかったと思う。

祖母がいないと、愛用のふんどしのありかもわからず、なんでも「おい。」で済ませる人だった。祖母は口ごたえ一つせず、ずっと夫に従って生きていたようだったが、私が物心ついたころにはどこに行くにも一緒で、会話がなくても話が通じるような仲良しの2人に見えた。祖父が癌で死ぬ前に、「あんたはよくしてくれたなあ。ほんとに世話になった。」と初めて感謝の言葉を口にしたそうだ。

そんな祖母の、

あの子の好きなようにさせておあげん。本人同士が一番大事じゃ。それにあの子は小さいときから頑固だから、いったんこうと決めたら、誰が何と言っても動かんで。」

という一言は大きかった。

私の父は長男で終生いばりくさっていたが、自分の母親には頭が上がらなかったのである。それに、実際、祖母の言うことはほとんどいつも正しかったように思う。「おばあさんはまちがったことは言わん。」というのが一族共通の認識であった。

両親も、私のことを知っている人たちから諭されて、

「あいつ(私)は変わっとるで、これでいいのかもしれんなあ。

とあきらめつつあった。こうして、私の結婚話は既成事実となった。祖母については、また別の機会に書こうと思う。


<今日の英語>

Leave him alone.
お兄ちゃんの邪魔をするな。


どっちがPCを長くやっていたか、言い争いをしていたうちの子どもたち。兄がPCを陣取ったのが気に入らず、弟がぎゃあぎゃあ騒いでいるのを見て、夫が一言。どうみても、下の子のほうが長い時間ゲームをしていたのだ。どっちにしろ、ゲームのせいで毎日うるさくてしょうがない。私は、夫にも子どもたちにも、「お母さんを1人にしてよ。」とよく言う。Leave me alone.



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テーマ : 国際結婚 - ジャンル : 結婚・家庭生活

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