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ブドウの皮膚

2010.03.03 (水)


例年ならスーパーにたくさんイチゴが並ぶ時期なのに、フロリダの天気が悪かったせいで、ほんの10パックぐらいしか置いていない。しなびているのに、1パック4ドル99セントもする。

しかたがないので、緑色のブドウ(green seedless grapes。品種は知らない) を買った。特売品でカートに山と積んであった。

台所で次男とそれを食べたのだが、酸味が強い。皮は食べられるというか、ツルッとむけないので食べるしかない。南米産かもしれないが、もう少しどうにかならないものかと思う。

「日本のブドウ、おいしかったねえ。デラウェアも巨峰も。デラウェアって小さいので、巨峰は大きいのよ。覚えてるでしょ。甘いし、ジュースがいっぱいだし。どうしてアメリカのスーパーはこんなブドウしか売ってないのかしらねえ。」

と私がこぼすと、次男もウンウンとうなづく。彼は食いしん坊である。

「でも、お母さんも長男くんもよくないんだよ。」

「どういう意味?」

2人とも、ブドウの皮膚を食べなかったもん。おいしいのに。」

久々に子どもの発する日本語にドキッとした。

次男はタネ以外ぜんぶ食べたらしい。私は巨峰もデラウェアも皮を残す。

「皮膚って、皮のこと? 皮膚は人間のこれなんだけど。」と私の肌に触ってみせる。「ブドウは皮。ブドウの皮膚なんていうと、ブドウが生き物みたいに聞こえるじゃない。あー、びっくりした。」

予期しなかった効果に次男は笑った。うちのバイリンガルはこんな程度である。

       *

アメリカで子どもに日本語を教えているお母さんなら、しょっちゅうこんなことに遭遇すると思う。

寒い水(冷たい水)、熱い水(お湯)、シャワーを取る(入る)、薬を取る(飲む)、靴下を着る(履く)、ダディを持って来る(連れて来る)、いま来るよ(行くよ)、インターネットに乗る(パソコンを踏みつぶすつもり?!)。

言わんとするところは、わかる。よーくわかるのだが、一瞬ギョッあるいはガクッとさせられる

その都度、直しているので、子どもたちも「あ、また言っちゃった。」という反応をする。「正しい日本語を話せ。」という説教ではなく、だいたい笑い話になる。

見逃してあげるお母さんもいるだろうが、私は彼らが小さいときからずっと指摘してきた。いちいち直されては、子どもが日本語を嫌いになるかもしれないとは思わなかった。

子どもたちの話す日本語が、ほぼ唯一私の耳に入ってくる日本語である。言葉が好きな私としては、ほっておけない。暇だったせいもある。

猫が1個あった。」なんて何度聞かされたことだろう。そのたびに「猫は物じゃないから、1匹、2匹でしょ。それにあったじゃなくて、いた、でしょ。」と教え、しばらく意識して動物を話題にした。

さすがに今は動物を数えるときは「匹」を使ってくれるが、裏庭に来る大きい角の生えた鹿も「1匹」なのである。あきらめつつも、「大きい動物は1頭、2頭でしょ。」と一応は解説してみる。

        *

でも、と私は自分を振り返って思う。

私の英語もこうやってアメリカ人をギョッとさせているはずである

夫以外のアメリカ人は、おそらく聞かないフリをしてくれる。あるいは、間違ってますよとは言わずに、正しい言い方をさりげなく交えて会話を続けてくれる。

いまだに考えながら使うのは、nail とclaw。日本語なら、どちらも爪。ネイルを先に覚えたし、使用頻度が高いので、猫の爪が長いという話をするときにもついクローでなく、ネイルと言いそうになる。

言いながら自分でもよくわかっていないのは、果物の皮。

そもそも次男がブドウの皮を皮膚と呼んだのは、英語ならどちらも skin だから。

でも、rind や peel という言い方もある。ちょっと調べてみた。

  • skin は、玉ねぎ・じゃがいも・桃などの薄い皮。ソーセージの皮。動物からはいだ皮。もちろん人間の肌。
  • rind は、樹木・ベーコン・チーズなどの硬い皮。メロン・レモンなどの外皮。
  • peel は、オレンジ・レモンの皮。じゃがいもの皮

バナナは、じゃがいもと同様に skin と peel のどちらでも使うらしい。まだむいていないときの皮はskin で、本体(?)から離れたのが peel (動詞なら [皮を] むくという意味)ではないかと想像するが、自信はない。rind は名詞だけ。

これらの違いを子どもたちに尋ねたが、要領を得ない説明だった。ネイティブ・スピーカーだからこそ、定義しなくても使えるのだ。

レモンも lemon rind と lemon peel の両方を耳にする。lemon zest もあった。これは一番外側の皮(色のついた表層部分)をすりおろしたもので、zest には風味や趣きという意味もある。

         *

余談。こんなサイトを見つけた。

鹿を検索したら、一匹、一頭、一蹄(てい)と出た。犬は一匹だが、大きければ一頭。では、鹿はバンビでもお父さん鹿でも一匹でいいのか。明確な基準はないらしい。

うさぎは一羽と習ったが、羽もないのに、一羽とは呼びがたい。私は一匹と呼ぶ。上記サイトでは、「一匹、一羽(わ)、一疋、片耳、一耳(二匹)」。

なぜか豚や羊は登録されていない。私なら、抱っこできるくらいの子豚や子羊は一匹と呼びたい。

要するに、自分の感覚で好きなようにやっているのであった。


<今日の英語>

It didn't faze him.
あいつは平然としていた。


夫にハーシーズのキャンディをもらい、弟に見せびらかしに行った長男。でも、ゲームに夢中だった次男は、ふーんと言ったきり、まったく動じず、また仮想世界へ。期待した反応(ずるーい!ぼくもほしい!)が得られずにがっかりした長男が、夫にわざわざ伝えた一言。



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 |  言語  |  コメント(2)

Comment

遅ればせながら、komatta3のブログが復活して嬉しいです。
バイリンガル。。。頷きながら読んでました。わかります~
mommy |  2010.03.03(水) 10:23 | URL |  【編集】

聞いたことのある話だと、バイリンガル(英語ネイティブ)の子供が花畑で、
「お母さん、さまざまな花が咲いているね~」
というイマイチ微妙な日本語を使ったという話。
難しいですねぇ。日本語も英語も。
skin,peel,rindのニュアンスの違い、勉強になりました。
Nobu |  2010.03.03(水) 13:00 | URL |  【編集】

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