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出口が見えない

2010.01.30 (土)


夫のうつが最悪になった。

自分が死んだら、私がいくらお金をもらえるだろうかとか、自分が死んだら、家を売って子どもたちと日本に帰ったらどうかとか、真面目な顔で話す。

でも、自分が死んだら、次男はともかく長男は耐えられないだろうから、死ねないと言って泣く。

前にもこういうことがあったけれど、今回ほどひどい状態ではなかった。Nervous breakdown と言うのだろうか。ちょうど、G氏がまたしても投資家の賛同を得られなかったという失意の電話のあとだった。

ともかくドクターGの処方箋は全く効いていない。病院に入ったほうがいいのではないかと提案すると、夫はそうかもしれないと答えた。

     *

保険会社に電話したら、メンタルヘルスでの入院もカバーされていることがわかった。事前に保険会社が認定するのが条件。もちろん自己負担分はある。でも、医学的に必要と認められれば、何日でも入院できる(でも、夫が会社を辞めたらすべて終わり)。

私が夫の精神科医にも心理学者にも会ったことがないと伝えると、ふつうは精神科医が保険会社に連絡して、それから入院の手続きとなるのだそうだ。

そうでなくても、これだけ薬を試していまだに改善されないなんておかしい。私もドクターGに会うことにした。

私がそう申し出る前に、夫のほうからいっしょに来てくれと頼まれた。これでは運転も危ないし、入院の話は私からしてほしいと言う。

夫の次の予約は火曜日。でもそんなに待つ余裕はない。ドクターのオフィスに電話して、当日午後2時半の予約を取った。

雪道を30分運転して、初めて夫の精神科医に会った。

私が一両日の夫の症状を話し、入院させたほうがいいのではないかと尋ねた。

医者に促された夫が、ぽつりぽつりと聞き取れないくらい小さい抑揚のない声で話し始めた。ともかく自分は人生の落伍者だと言い、死ぬことを口にすると、また泣いた。

ドクターはすぐに電話を取り上げて、「病院のベッドが空いているか調べます。これが書類。自主的に入院ということでいいですね。」

夫は強制入院はいやだという。そういう記録が残るのがいやなのだ。

急展開に戸惑っていた私だが、もう専門家に任せるしかないと腹をくくった。

医者はERに直行しなさいと言うのに、夫はどうしても送りたいメールがあるから、10分だけ家に寄りたいと言い張った。

こんなときに誰にメール? ドクターGもあきれていた。

でも、いまの夫を追及してもしょうがない。医者も夫をなだめるように10分だけ許可した。

     *

子どもたちにはなんと言おう。もう小さくないからいろんなことがわかっているけれど。とりあえず、今の薬が合わないから病院で調べてもらうと説明した。

もう家に彼らだけで置いておける年齢でよかった。連れて行くわけにはいかない。

ドクターGの電話で夫が来ることを知っていたER。それでも、夫は長々と質問に答えねばならなかった。そして、ERの個室に通された。

カーテンもブラインドもない。ドアノブも回すタイプ。何も引っ掛けるものがない。明らかに自殺予防のための部屋だ。私も15年前にこういうところに連れてこられた。

病院では、すでに精神科医が帰宅したあとだった。それが理由で書類上は強制入院となると言われた。よくわからない。

夫は対応してくれた心理学者(医者ではない)に、それだけはいやだと粘った。

病院の4階に精神科があるのだが、精神分裂病やドラッグ中毒らといっしょに施錠されたエリアに入れられると聞いて、夫は絶対に泊まらないと言い張った。

心理学者はあれこれ手を打って、どうにか自主入院とする手続きをしてくれた。でも、夫は帰りたいという。医者は自殺の危険が高いからと渋った。

そして、入院の際は貴重品は持ち込まないほうがいい、財布は奥さんに渡してくださいと夫に言った。でも、夫はそれも拒否した。現金とクレジットカードだけを私にくれた。財布の中にはやはり私に知られたくないものが入っているらしい。

      *

ともかく心理学者が夫に質問を始めた。夫の会社の名前を知って、レイオフですかと聞いた。夫の会社の大量解雇によるうつ病患者がほかにもいるのだろうか。

夫はパニックアタックを起こす前の仕事の状況、マネージメントが仕事を大量に投げるだけで何のサポートもなかったこと、夫の上司もうつ病になったこと、今の会社には戻りたくないこと、G氏を助けたいが力になれそうもないこと、今の会社にもG氏の所にもいけなかったら収入が途絶えること、健康保険もなくなること、それが一番の懸念であることを話した。八方塞がり。そして、自分はfailure(落伍者)だと言って泣いた。

心理学者はいくつも質問を投げかけた。

何が引き金になったか、以前にもうつ状態になったことはあるか、家族に自殺者はいるか、家に拳銃はあるか。幻聴や幻覚はあるか。

そして、隣に座っている私を見て、「2人の関係はどうですか。」 同じベッドで寝ていますか。ノー。性生活はありますか。ノー。10年間ありません(夫は吐き捨てるように答えた。男性である心理学者は大げさな反応をしたように見えた)。浮気をしたことがありますか。イエス。

心理学者は私を見て、「浮気はまだ続いていると思っていますか。」 イエス。夫は「そんな馬鹿な。」と言った。

肉体的な浮気はしていないと思う。だって旅行に出ないから。でも、ネットで「何か」をしているのだ。でも、初対面のサイコロジストを前に、言い合いをしてどうなる? 私はイエス以外、夫が自室のドアを始終ロックしていることしか言わなかった。

サイコロジストは、「二人の間にはたくさん問題がありそうですね。」と簡単に言った。

私にご主人をハグできますかと聞いた。でも、夫が私はそういうことをしたがらないからと説明した。

そして、話の流れで、私がうつ病になったことも持ち出された。今度は私が泣いてしまった。思い出したくなかったことを、どうしてこんなところで? 忘れてはいないけれど、いつも考えないようにしていたのに。

サイコロジストは私に謝り、ハグしていいかと聞いた。私は断りたかったが、礼儀として立ち上がった。このハグが何になる?

     *

長い時間経って、やっと帰宅の許可が出た。私が夫の薬を管理することと、いつもの精神科医に翌朝電話することが条件だった。

そして、二人揃ってカウンセラーに会うことを勧められた。夫の今のカウンセラーは夫婦問題は扱わない。それに私はカウンセリングは信じていない。結局2人で話すしかないのだ。

帰宅すると、示し合わせたとおり、夫が子どもたちにうまく説明した。私は疲れ果ててベッドに横になった。

次男のテニスは間に合わなくてキャンセルしたが、長男の空手はある。親の問題でこれ以上子どもたちに迷惑をかけられない。

夫は少し落ち着いたように見えた。

ERで勧められた病院を調べなくてはならない。入院でなく、朝9時から夕方まで毎日通う治療システムを提供しているところ。そこで、薬の加減も含めて集中治療をしてくれるらしい。

少し遠いが、今日の病院よりずっといいと心理学者は言っていた。たぶん夫はそこへ通う。

おそらくG氏のスタートアップも白紙に戻る。今の会社への復帰も全く予想できない。

私に正社員の仕事があれば、夫はいくらか安心してすぐリタイアできるのに。私が助けにならないことを謝ると、夫は私のせいではないと言った。今さら私を責めてもしょうがないのか。

この田舎で、この不景気に、50歳近い専業主婦の外国人にどんな仕事が見つかる?

私はいったいここで何をしているのだろうか。最初から何もかもが間違いだったような気がしてくる。

これまで知らん顔をしてきた夫との関係について、私も無視を決め込むことはできない。夜中に何度も目が覚める。でも、私は抗うつ剤が効いている。それに、夫がこれほど重症な今、私がどうにかするしかない。

とりあえず今日のことを記録に残しておく。

* * * * *

この先どうなるかわかりませんが、当分のあいだブログは書けそうにありません。ランキング・サイトからの退会も手続きしました。

今まで読んでくださった皆さま、ありがとうございました。




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