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ERでの自己負担額 552ドル

2010.01.26 (火)



保険会社から、先日ERで指を4針縫った長男の治療明細が届いた。

病院が請求した総費用は732ドル。保険会社が払うのは180ドル。うちが払うのは552ドル。

新年早々だったので、今年のdeductible(年間免責額)507ドルが全く満たされていなかったために、自己負担分が大きい。というか、その全額+α

夫の復職状況によっては、いつまで今の保険が使えるかわからないが、長男のdeductible 分は当然ながらもう請求されない。ただし、co-insurance (保険給付割合)というのがあって、治療費の10%とか20%とかはdeductibleとは無関係に請求される。

明細をもらっても、よっぽど逸脱している場合以外は、それが正しいかどうかわからない。信じるしかない。

クレームを出して保険会社がこちらの言い分を聞いてくれたらまだしも、弁護士に頼んだりしたらそれこそめんどくさいし、いくらかかるかわからない。

ERのおかげで長男の怪我が治ったわけで(まだ本人は痛いと言い、指をクイクイ曲げたり伸ばしたりしているが、傷は塞がった)、ハイチで麻酔も抗生物質ももらえない人たちに比べたら幸せなことだ。それはわかっている。

わかっているけど、高い

夫が休職中でも健康保険は以前と同様に適用してくれているので、ありがたいと思わなくてはいけないのだろうが、今の時期のNY-成田の往復切符より高い請求が来た。

まだ病院からの正式な請求書は届いていない。また100ドルずつの分割払いを頼もうか。やっと私のコロノスコピーの支払いが終わるところなのに。

夫に550ドルだったと伝えると、「そうか。」と表情が暗くなった。そして、自分の指を切る真似をして、「これで?」 そう、それで550ドル。ルーマニア娘に送金した分、返してもらいたいわよ。

       *

保険のない人が、急病でも重症でもないのにERに行く話を聞く。毎月の保険料が払えない人たちなので、ERの費用もそう簡単には払えない。

でも、ERは患者を拒否できないことになっているらしいので、支払えないとわかっていても治療はする。そういう人たちにも請求書を送るのだろうか。

「お金がない。」と言われたら、どうするんだろう。

あっさり踏み倒されたりしては、そっくり病院の損失になる。「1ヶ月10ドルずつでもいいから払ってください。」と超長期支払いプランを出すんだろうか。そのうち引っ越したり、行方不明になったりしたら終わりだ。

そのしわ寄せが、払える人に来るんじゃないでしょうね

結局ミドル・クラスが一番大変なのだ。普通の生活をしていた人たちが、莫大な治療費のかかる病気になって、あっという間に貯金を使い果たす話も珍しくない。

まったく、なんのために税金を払ってるんだか

北欧ほどの福祉国家にしろとは言わないが、他の先進国でこれだけ保険のない人たちが多い国は他にないと思う。

     *

それなのに、この間のマサチューセッツ州での上院議員選出で、共和党候補が勝ったために、健康保険改革法案の通過が難しくなったという。

民主党が60人から59人に減ったことで、なんで大騒ぎになるのかと思ったら(アメリカの上院議員は各州2名で、定数は100名。59ならば、まだ多数派)、Filibuster Proof Majority という共和党による議事妨害(!)を阻止できる安定多数が60なのだそうだ。

去年の夏に亡くなったエドワード・ケネディはさぞかし無念だろう。

健康保険改革については、私なんか細かいことは全然わからない。もう何でもいいから、ごく基本的な保険を早く全員にあげてよと思うだけである。

民主党の提案では巨額な支出になるとか(イラクを侵略するお金はあったと?)、中絶費用は公費で賄うべきでないとか(中絶問題を政治に持ち込むのはやめてー)、延々と議論が続くばかり。

これだけレイオフされた人がいて、もちろん保険も失って、働いていてもパートで保険がなかったり、保険があっても自己負担分が払えなかったり…。これのどこが超大国?

医者の予約がすぐ取れないとか、治療方法に制限があるとか、ほかの国でも問題はあるらしいが、アメリカはまた別のレベルの話。

でも、夫がレイオフかリタイアの危機にあるからこそ切実なのであって、夫がパニックアタックを起こして休職する前だったら、「大変よねえ。ほんと、アメリカって困ったもんだわ。」くらいの感想しか持たなかっただろうと思う。

勝手なもんだ。




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 |  医療  |  コメント(8)

Comment

一言だけ・・・

いつも楽しく拝見させてもらってます。

一言だけ思った事を・・・

>健康保険改革法案の通過

もし、これが通ったとしたら、しわ寄せは、またミドルクラスにきます。私たちも、ミドルクラスなので、この国での生き辛さも知っています。隣の家の、結婚しないで子供を育てている人たちを見る度(シングルマザー手当てを得るために)、結婚してまともに税金払って子育てしているのが馬鹿馬鹿しくなります。でも、私は、そんな汚い人間にはなりたくないので、今のまま生きていきますが・・・。

結局は、どんな方向へ進んでも、ミドルクラスは四苦八苦しないといけないんだなと思います。貧乏人か金持ちに優しいこの国なのです・・・。
ONE |  2010.01.26(火) 23:49 | URL |  【編集】

保険改革についてですが、ONEさんの言うとおりだと思いますよ。国民皆保険制度というのは、皆がきちんと保険料を納めて、各自がなるべく病気にならないように努力してはじめて成り立つものだと思います。アメリカには税金・保険を支払わない、健康管理ができない、それでいて子供だけは産む人が多すぎます。
クロネコ |  2010.01.27(水) 08:37 | URL |  【編集】

いつも拝読させていただいています。健康保険については、上記お二方のおっしゃる通りだと思います。米国人の夫によると、「アメリカ人には日本人のように pride がないから、国民皆保険は成り立たない」のだそうです。毎月、きちんと納めるべきものを納める、などというのは、プライドというより、やって当然のこと、と日本人なら普通は思いますが、こちらではそうじゃないんですよね・・・
わんこ |  2010.01.27(水) 10:44 | URL |  【編集】

出来ない理由を探すのに皆、忙しいように見えます。
新しいものを形成するにあたって犠牲はつきものです。
住まわせてもらっている国の秩序の発展をサポートするくらい当然ではないかとワタシは考えています。
jiranjiran |  2010.01.27(水) 16:19 | URL |  【編集】

私も、いつも興味深く読ませて頂いています。上記のコメントに対してコメントさせて下さい。

現在のアメリカの医療システムが抱える問題をご存知なんでしょうか?自分達の経済状態を気にしているだけでは、何も解決されません。まずは一歩踏み出すことにアメリカ人の夫も私も賛成しています。また保険を持たない貧困層について、生まれた時から劣悪な環境にいる人達が自力で這い上がることが容易にできる国だと思いますか?富裕層がもともと裕福な環境に生まれ育ち、底辺にいる人達を踏みつけている現状が見えていないのは驚きです。
Mikan |  2010.01.27(水) 22:40 | URL |  【編集】

Mikanさんに100%同意。
Mikanさんありがとう。
みなさんのおっしゃることを聞いてると、50万人の健康保険を持たない人々が全員、シングルマザーで、貧乏人で、子だくさんで、税金を払わない人々だと決め付けてるようです。そうではない人たちも健康保険をもつ資格がないのでしょうか?
シネマガール |  2010.01.28(木) 12:48 | URL |  【編集】

国民皆保険の導入はケネディ政権の時代から試みがなされていましたが、未だに成功していないのは、既得権者で資金的に圧倒的に有利である民間保険会社、製薬会社、医療関連会社の政治的圧力があるからです。米国資産の半分近くを米国富裕層1%が保有し、資金の豊富な大企業が政治に多大な影響を与えている社会において、国民が保険料をきちんと払う国には皆保険が成立し、払わない国は成立しない、といった見解は理解に苦しみます。そもそも日本の皆保険も人口動態の変化で破綻の危機に直面しています。
ゲスト |  2010.01.28(木) 13:35 | URL |  【編集】

最近このブログを知ったものです。日本の医療に関わるものとして、私は保険制度に付いて言あります。ブログの内容が保険についてなので、書かせてもらいます
日本では保険料が本当に安いのです。そして大部分の医療が基本的な保険の適応を受けます。自己負担はどんな医療を受けようと三割で済みます。私もこれ自体は良いことだと思っています。しかし、近年この保険制度を当たり前だと思っている人が増えてきており、如何に日本の医療制度の恩恵を受けているのかわかっていない人もいるように思えます。
おそらくアメリカでは考えられないことだと思いますが、
・救急車がただなので、タクシー代わりに使う(ソレもなんども)
・単なる微熱なのに、診療時間を終えた病院に行き(救急でもない)医者をたたき起こす
・医者の落ち度があるとは考えられない症例に対して、殺人罪でその医者を訴える
これはほんの一例ですが、医者は労働の割りに合わない給料で、一年中働き続けます。訴訟の多い産婦人科は人気がなく、産婦人科がない地方も多くあります。
その劣悪な医療現場のために、医者は地方の病院に行きたがりません。三重県では、四千万円の年収を提示しても医者が募集してこないのです。
ゲスト |  2010.06.21(月) 00:18 | URL |  【編集】

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