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新年早々ER

2010.01.06 (水)



長男のリクエストでまたビーフシチューを作っていたら、5時半ごろ長男が台所に来て「もうできた?」と聞いた。「もうちょっと待って。あと10分。」と答えると、「じゃあ、ぼくその間、絵を描いてる。」と2階へ上がって行った。

私は自分が肉を食べないのに、何度も作ったせいか、その日の出来栄えがわかる。今日は特にうまくいったなーと悦に入っていると、長男が青い顔をしてまた台所にやってきた。

手に巻いたティッシュは血がにじんでいるし、顔にも血がついている。また何をやらかしたの

「おかあさん、ぼくね、ハサミで黄色いテープを切ったら、こうなっちゃった。バンドエイドつけたんだけど、ぜんぜん小さい。」と声が震えている。

長男はほんとうにおっちょこちょい。ドアにぶつかったり、階段で足を踏み外したり、しょっちゅうマイナーなヘマをしている。

そのままでは、床が血だらけになってしまう。1階のパウダールーム(洗面所)へ連れて行き、ティッシュペーパーをはずさせた。バンドエイドも真っ赤だし、血の量が普通ではない

バンドエイドをはずさせると、かなり深くて長い傷口が見え、どくどくと血が流れる。これは普通のバンドエイドなんかじゃダメだ。

シチューは余熱で仕上げることにして、2階のバスルームへ大きなガーゼを取りに行った。

相変わらず鍵を閉めている夫の部屋の前で「長男がハサミで手を切ったって。ER(救急治療室)に連れて行くべきか、見てくれない?」と頼むと、夫は飛び出してきた。

       *

私もまた1階へ駆け下りる。

入り口のタイルやキッチンの床に、血がぽたぽた落ちている。どうして、2階のバスルームから誰かを呼ばないのよ? 次男は何をしてるんだろう。

殺人事件かと見まごうくらい、バスルームのシンクも血だらけだった。鼻血のときもそうなのだ。もうちょっと汚さずに処置できないものだろうか。

とりあえず、指にガーゼを巻いて、ペーパータオルで押さえることにした。長男はお腹の辺りに手を置いている。

「心臓より上に手をあげたほうがいいんじゃない? よく知らないけど、そう言わない?」 テレビで医療ドラマをしょっちゅう見てる長男に聞く。

「ほんと? 知らない。」と長男は手をまっすぐ上に伸ばそうとする。そりゃ疲れるわ。ひじを曲げて首のあたりに位置を決めた。ドラマってそういうことは教えないのか。

「ぼく、気持ち悪い。」と青い顔をしている。いや、誰も立ってろとは言ってないでしょ。すると、便器のフタに腰掛けた(アメリカ人はこれを平気でやる)。

その間にもガーゼから血がにじむ。

夫は「ERに連れて行く。ERに連れて行くべきかどうか、わからないから。」とジャケットを取りに行った。

せっかく長男の好きなビーフシチューができたのに。「ちょっと食べていく?」と聞いたが、血を見たショックで食べられないらしい。

空腹のままで、夫と長男を送り出した。

        *

保険会社のサイトでERでのカバー範囲を見ると、deductible(年間で定められた自己負担額)を差し引いた後の20%となっている。

今年はまだ始まったばかり。医療費は何も使っていない。これはほとんど自費かもしれない

これまで何度かERでお世話になったことがある。生死に関わる問題ではなかったので、最低2時間は待たされた。

今日もそうだろう。そのうち夫が「交代してくれ」と電話してくるかもしれない。

こんな騒ぎでも次男は降りてこない。気が立っている私がヒステリックに呼びつけると、「ちょっと待って。もう少し。あと5分。」と次男。なによ、あんたはずーっとゲームやってたわけ

私の怒り狂った声で、次男が駆け下りてきた。兄がERに行ったことすら知らなかった。

「だいたいあんたが人のPCでゲームをやったりするから、いけないのよ。長男がゲームで遊んでいたら、ハサミなんか持たないでしょ。」

「えー、ぼくのせいなの?」

そうじゃないけど、八つ当たり。

いまどきの子どもはゲームは器用にこなすけれど、実生活における能力はかなり低いと思う。少なくとも、うちの2人はそうだ。

だから、ハサミであんなに深く切ったりする。技術も注意力もない。ゴミ袋をゴミ箱にかけたり、新聞をヒモでしばったり、簡単なこともなかなかできないのだ。

あれこれ手伝わせてきたつもりだったけど、ぜんぜん身についていない。長男はあと2年、次男もあと4年で家を出るはずなのに、これでは困る。ボーイスカウトをやらせるべきだったか。

         *

8時になっても電話がない。病院では携帯禁止だったっけ。ともかく連絡を待つしかない。

9時。まだ電話がない。私はまた胃が痛いし、朝4時起きだったので眠いが、いつ連絡が入るかどうかわからないので寝ることもできない。

ゲームをやるなと言われた次男は、お風呂に入って、こんどはテレビを見ている。その間に少しうとうとした。

10時。電話が鳴ったので、夫かと思って Hello? と出ると、長男だった。

「あ、おかあさん。ぼく今帰るから。」

「そんなことより、傷はどうだったのよ。」

4 stitches だった。麻酔4本だよ。それで ジム (体育)やっちゃいけないって。お医者さんが、You can't heal this at home. (これは家では治せない)って。」

やっぱりERに連れて行って正解だったらしい。

「4針縫った」という表現がわからなかったらしく、そこは英語だった。

ふだんと違う状況になると、日本語の語彙不足のせいで英語の割合が増える。それに、人の言ったことは日本語に直さない。お医者さんの言葉は英語のままのほうが誤解しないから、むしろそのほうが助かる(そうやって、だんだん英語の割合が増えていくのだろうか)。

10時15分にやっと帰宅。4時間以上かかったことになる。

夫が書類やガーゼ、抗生物質、処方箋などをカウンターの上に並べた。家にいただけなのに、私はどっと疲れて、夫の話は頭に入らず、書類を読む気力もなかった。


<今日の英語>

She was on a short fuse.
彼女は短気でした。


仕事で忙しいのに、娘の結婚式の準備をしながら、洪水の後片付けに追われて参っている女性を評して。ヒューズまたは導火線が短い、つまりすぐ切れたり爆発したりする。



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 |  医療  |  コメント(2)

Comment

長男くん、大事に至らなくてよかったですね。ERの保険のカバレッジをすばやく調べるkomatta3さんがいいですね。長男くんと次男くんのエピソードを読むたび、うちの息子もそこまでいけるように頑張ろうと思います。いまは6ヶ月ですが、私の日本語の呼びかけへの反応はいいです。彼を抱っこして、旦那に英語で話していると、不思議そうな目でこっちを見ています。日本語バトルは毎日続きますね。
シネマガール |  2010.01.06(水) 12:43 | URL |  【編集】

私も昔(アメリカで)、薬指をドアにはさみ3~4針縫ったことを思い出しました。アメリカのERで処置してもらいましたが、そのときは学生で滞在していたので海外旅行保険を利用してフルカバーでした。もし自腹だったらいくら払うことになったか想像もつきません。
長男さんお大事になさってください。
vegas |  2010.01.06(水) 18:46 | URL |  【編集】

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