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転職の条件と内助の功

2009.12.30 (水)


先日ボイラーが故障したとき、いっそのこと新しいのと取り替えるべきかという考えが浮かんだ。

1400ドルも払って直すより、もっと性能のいいボイラーのほうが灯油代も節約できる。でも、夫がG氏のスタートアップに転職したら、すぐ引越しだ。それじゃもったいないと夫に告げたところ、

このうちにはあと10年住むつもりだよ。

「メリーランドに引っ越すんじゃないの?」

ぼくだけアパートでも借りて住めばいい。長男はあと2年でハイスクール卒業だし、仲良しグループがいる次男も転校したくないだろう。ぼくがちょくちょく様子を見に帰ればいいと思うけどね。」

今の静かな田舎住まいが気に入っている私は喜んだ。

出かけるのがきらいなだけでなく、移動が苦手な人間にとっては、引越しは気が重い。そもそも、大量にある夫の持ち物をどうする?

夫は、今まで勤めた会社でパニック障害を起こすほど、ストレスにさらされた。大会社だから福利厚生は手厚い。でも、1年間も休職したあとでポジションがあるかどうかはわからない。G氏の誘いはリスキーだが、ありがたい話だ。

引越しくらい我慢しなくてはと覚悟していた矢先だった。

        *

昨日、G氏は夫に雇用条件を提示した。

かなりいいらしい。スタートアップなので、この先どうなるかわからないが、夫にそう言わせるだけの資金と見通しは確保したのだろう。

だったら、夫のアパート代を出す余裕はあるかなと思ったら、そう簡単には行かなかった。

家族全員がメリーランドに引っ越してくること」が条件だった。

ミドルスクールでいやな目に合い、やっとハイスクールで落ち着いた長男のことを持ち出し、あと2年だから彼が卒業するまでは転校させたくないと夫は申し出た。

G氏の息子(すでに成人している)も公立のハイスクールで合わず、私立に転校したために、そういうことは理解してくれたという。それでも、夫だけの単身赴任は困ると譲らない。そして、メリーランドの学校の情報を夫に教えた。

過去にスタートアップをいくつか手がけてきたG氏は、仕事が大変だから、家族のサポートが必要だと主張した。

私は何にもサポートらしいことはしていない。洗濯をしたり、ご飯を作ったりするだけだ。そんなことはお金を出せばいくらでも解決できるのに、G氏は何を心配しているのか。これが日本だったら、すんなり単身赴任だろう。

だいたいこの不況では家が売れない。近所には半年以上も売家のサインを出している家もあるのだ。

昨日の午後、G氏に教えてもらった学校のウェブサイトを読んだ。公立の学校は、ここの田舎の学校よりずっと優秀そうだ。寄宿制度のある私立高校もあった。夫は、「次男だけそこに入れて、きみと長男がNYに残るという手もある。」と言う。

あれこれ考えてみたが、夫は子どもたちを転校させたくないという結論に達した。そして、G氏にもう一度話すことになった。

          *

夫は今朝5時からG氏と交渉した。

G氏はやはり家族全員で引越ししてほしいという。しかも、妻である私が必要なのだそうだ。

夫は重役扱いになるらしい。スタートアップだから、人数は少ない。G氏が社長なら、夫は直接G氏にレポートする立場になるだろうから、肩書きは重役なのだろう。

そういう会社では、社交も大事な仕事なのだそうだ。人脈作りや資金集めのためか、近くにも遠くにもあちこち出かけねばならない。そういう場に奥さんたちが同伴しなくてはならないという。

夫は私がパーティや旅行が苦手であることをG氏に説明した。夫は「引越しが条件なら、この話はなかったことにしてもらいたい。」とまで言ったそうだ。G氏はもう少し考えようと言って、まだ話し合いは続いている。

私のせいでせっかくのチャンスが消えてしまうのだろうか。

「抗うつ剤で安定してるし、社交だって慣れたらできると思うけど。補習校で少しは鍛えられたし。私だっていい年なんだから、いざという時はそれらしい振りくらいできるわよ。乗り物にはトランキライザーがあるし。」

夫は信じなかった。

そういう無理がたたって、またひどいうつになるのを恐れているのか。わたしのうつは長男の子育てが原因だったのに(夫はそれには確信が持てないままでいる)。

「きみにそういう負担はかけられない。それに、G氏には子どもの学校のことが一番の理由だと説明した。NYに残ってできる仕事を回してもらうことも聞いてみた。」

ともかく、今の会社のボスに復帰の件を話さなければならない時期だ。復帰して30日以内にポジションが見つからなければ、解雇となるらしい。それまでに今後どうするかを決めなくてはならない。

         *

私は内助の功とは無縁である。むしろ、邪魔している。

引越しはしたくないけれど、4年後に次男が家を出たら、こんな大きな家は要らない。長男よりずっと成績のいい次男には、優秀な学校区のほうがいいのではないか。メリーランドには日本語を第2外国語として教えている学校もあった。

G氏がどうしてもというなら引越ししようか。社交の努力もしてみようか。

補習校をやめてから、日本人とはほとんど縁がない。アメリカ人の友人も子どもを通しての付き合いがほとんどだ。そういう意味では、NYにしがみつく理由はない。

スタートアップは大変だし危険だが、夫は気の会うG氏と仕事ができる。待遇も悪くない。もし他に仕事が見つからなければ、退職金や貯金を崩して生活していかねばならない。

正直なところ、G氏に対する夫の抵抗に驚いた。

私に会社レベルの社交はできないと決め付けている。あるいは、私を連れていくと恥をかくから? そうかもしれないなあと思う。

「あなたは何をしてらっしゃるの。」「専業主婦です。」
「ボランティアか何か?」「いえ、何もしてません。」
「ご趣味は? ご旅行とかいらっしゃる?」「いえ、出かけるのがきらいですから。」

背が低くて貧弱(でも中年体型に近づきつつある)な私が着飾ってもさまにならない。日本語訛りの下手な英語で、引きつった笑顔を向ける私? 夫は私よりもよっぽど私のことをわかっているのかもしれない。

それでも、これは夫にとって大きなチャンスなのだ。

結論が出ない。


<今日の英語>

You should've seen this coming.
こうなるって、わかってただろう。


いつまでもゲームをしていて夫に怒られた次男。それを見ていた長男の一言。



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 |   |  コメント(5)

Comment

このブログを読ませていただく限りでは、komattaさんには、Corporate Americaでのcorporate wifeは無理だと思います。

私の日本人の友人は超大手米企業のディレクターですが、彼女のアメリカ人の夫がkomattaさんのような人で(もう8年ほど無職で彼女に食わせてもらっている)、会社がらみのパーティーには一切出たことがありません。(だから彼女はもう10年以上、「あの夫婦は別れるに違いない」と同僚らに言われている。彼女が別れないでいるのは、ただただ子供のためです。)

彼女は家に同僚やクライアントを招いて、BBQパーティーなんかもやってましたよ。(招かれるだけでなく、自分からもいろいろ主催しないといけませんからね。彼女はずっと営業職で、社交得意。)

もし読まれていなければ、向井万起男さんの『君について行こう』をお勧めします。
おせっかい |  2009.12.30(水) 03:14 | URL |  【編集】

確かにcorporate wifeってただそこに参加すれば良いというわけではないですよね。
komattaさんに負担がかかるのは間違いないと思います。
私自身、人付き合いは好きなほうですが、この手の社交パーティなんて、もう絶対行きたくないですもの。向かない人間にはほんと、苦痛です。
私も、ブログを拝見する限り、以前患われたひどい鬱の原因は、ご長男ではないような・・・と思いました。もちろん育児が大きなきっかけでしょうけど・・・
生活に大きな変化がおきて、精神的な適応を要求される状態がkomattaさんにはひと以上に重いんじゃないでしょうか・・・
akira |  2009.12.30(水) 06:16 | URL |  【編集】

ご本人は分かっている事です。

いつも楽しく拝見しています。暮らしの中で「背に腹はかえられぬ」という事もありますよね。「社交的ではない自分」をご本人は十分自覚しておられます。単に「厚かましい人、しゃしゃり出る人」が苦手なだけかな、とも思ったりします。「おせっかい」さんのコメントの内容もご本人は長いアメリカ生活で既に分かっている事。それでも「決めかねる事」ってありますよ。komatta3は繊細でとても賢い方なので、周りがとやかく意見する事ではないと思います。ご本人の決断に任せたいです。
gute |  2009.12.30(水) 10:06 | URL |  【編集】

Gutaさんのおっしゃる通り。
Komatta3はブログを通して書きたいことを綴っておられ、それを私たち赤の他人がたまたま楽しく(?)読ませてもらっているのであって、Komatta3の決断に対して赤の他人である読み手がクドクドとコメントするのはどうかと思いました。
Yukstar |  2009.12.31(木) 04:18 | URL |  【編集】

オセッカイ

私も上のお二人に同意!

komatta3は賢明なだけでなく、謙遜でもいらっしゃるのです。

ご家族だけでなく家計も一切切り盛りされてきた女性ですし、
だいたい米国で国際結婚してン十年も持ちこたえてきたことだけでも、尊敬します。
賢明な決断をされることであろうと信じております。

ちょっと持ち上げ過ぎでしたか?;)
太吉 |  2009.12.31(木) 20:32 | URL |  【編集】

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