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愛人ごっこ その74

2009.12.04 (金)


(前回その73の続き)

私とパヴェルは誰もいない家の中に入り、世間話みたいなどうでもいい話をした。彼が噂の種になりたくないのは明らかだったが、私に対しては以前と変わらない態度で接していた。

ここなら誰にも見られない。不愉快な話題を持ち出さなくても、せっかくの2人の時間を大切にすべきなのだ。

私がキッチンへ向かうと、彼もソファから立ち上がってやって来た。そして、後ろから私を抱きしめ、「ずっとこうしたかったんだ。」とささやいた。

私は振り返って、彼の胸に顔を埋めた。「私も。こうしてると一番安心できるわ。」

私たちはそのまま2階へ上がって、8ヶ月ぶりに愛し合った。

すでに私たちのやり方にはあるパターンができていたが、久しぶりにベッドを共にするのは新鮮で、何も特別なことをする必要はなかった。私は彼を迎え入れると、とても満たされた気持ちになり、彼の真剣な顔が恍惚に変わるのを見つめた。

パヴェルは本当にまたやってきたのだ。

・・・

ゆっくり余韻を味わう時間はなかったが、私たちはしばらくベッドの中で体を寄せていた。

「あなたにまた会えるとは思ってなかったわ。去年で終わりだと思ってたから。」

「ぼくもそうだよ。でも、いろいろ考えて、もう1年だけここに来ることにしたんだ。空港でのサプライズはほんとに慌てたけど。あのときはごめんね。」

言いにくい話をパヴェルから持ち出してきた。

「もういいのよ。ただ、あなたがこれまでにもずいぶんいろいろ言われたんだなとやっと気がついたわ。私って、年ばかり取ってて、中身はまるで世間知らずの小娘だったわね。」

「みんな暇だからね。でも、トーマスなんか絶対知ってるのに、何も言わないんだ。他の人はただおもしろがってるだけだよ。」

私のせいでパヴェルが嘲笑されるのはやりきれない。

「キャンプが始まったら、あなたにはそっけなくしなくちゃ。たとえ子どもたちのカウンセラーだとしてもね。」

「うん。人目があるときは、距離を置いたほうがいい。その代わり、誰もいないときは…。」

彼は私を抱きしめた。まだ特定のガールフレンドがいなかった彼は飢えていて、彼の欲望は私の自尊心をくすぐった。

・・・

子どもたちが学校から帰る前に、私たちはシャワーを済ませ、何食わぬ顔でリビングルームに戻った。今朝までの緊張感は消えていた。

「わーい、パヴェルだ! 今日は泊まっていく? 外に行こうよ。」

彼はよき友人の役に代わった。そして、夫が帰宅すると、一緒に食事をしながら、ドイツでの生活やコンピュータの話をした。

私は母そして妻の役をして、夫にパヴェルとの関係を気取られないように努めた。これからは特に注意しなくては。

私にはまだパヴェルが必要なのだ。

夫が同じ屋根の下にいたのに、忍び込んできたパヴェル。夫と子どもたちがヨット乗りに出かけた夜、一晩ここで私と過ごしたパヴェル。もうそういうリスキーなやり方はできない。

私は早々に寝室へ引き上げることにした。「おやすみなさい。」と誰にともなく言ったとき、パヴェルと目が合った。

気をつけないとね。「おやすみ。」

(次回その75に続く)



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