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愛人ごっこ その70

2009.11.27 (金)


(前回その69の続き)

2年近くもパヴェルとの関係を続けていながら、なぜか私には罪悪感がまったくなかった。

それどころか、自分にはそういう慰めを持つ権利があるとすら思っていたのだ。自分が母としてあるいは妻として失格だろうかという疑問は思い浮かばなかった。

だから、子どもたちの前でも、夫さえいなければ、パヴェルの手に触れたり、ソファにくっついて座ったり、ハグしたりというのを平然としていた。もちろん仲のよい友だちの一線を越えないように、気をつけてはいたけれど。

彼らが大人になってパヴェルのことを思い出したとき、もしかして私たちの関係を疑うかもしれないとふと思ったこともあるが、そんな先のことは考えられなかった。

・・・

キャンプ施設との話がついて、彼はもう一度アメリカにやってくることになった。夫は意外な顔をし、子どもたちは喜んだ。

私はまだ不安と期待の入り混じった落ち着かない日々を送っていた。

心の中に壁を築いて他人には踏み込ませなかった私が、ほとんど通りすがりであったパヴェルを受け入れたこと自体、驚くべきことだったのに、時間と共にさらに深いつながりになっていくのを感じた。

彼がニューヨークにいてもドイツにいても、私たちの関係のベースにあるのは、confidant つまり「秘密を打ち明けられる人」であり、その上に 愛人、パトロンという層が重なり、表層はよき友人であった。

離れたり近づいたりしたが、これまで2年間も続いてきた関係。私は、それが終わるかもしれないという不安に取り付かれ始めた。

・・・

彼は、友だちとの時間を何よりも大事にしていた。ベラルーシではずっと昔からの仲間が待っていたし、ドイツでも自分の居場所を作りつつあった。彼の人生は可能性に満ちていて、これからが本番なのだ。

私はそんなパヴェルを広い世界へ導くことができないのを自覚していた。そして、自分の殻に閉じこもっている私に彼が退屈し、愛想を尽かすのではないかと恐れていた。

彼の性格からして、私というスポンサーに対する恩はずっと忘れないだろう。でも、そういう立場で丁重に扱われるだけなら、私はかえって惨めになる気がした。

彼が若い女の体を求めるのは別にいいのだ。それは始めからわかっていたことである。

彼に会いたいのとは裏腹に、これ以上深入りしないほうが自分が傷つかなくていいのではないかという気持ちが日ごとに大きくなっていった。

(次回その71に続く)



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