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息ができない

2009.11.12 (木)


突然、酸欠状態に陥る。

いくら息を吸っても、酸素が体の中に入っていかない(気がする)。胸骨が痛むくらい深く吸い込んでも、空気が入るときと入らないときがある。無理にあくびをしてみるが、呼吸器官が狭まったみたいに息ができなくて苦しい。

そして、この発作は予測できない。今週みたいに連日起きることもあれば、半年も現れないことがある。

これが過換気症候群Hyperventilation syndrome 略して HVS)だと知ったのは、アメリカに来て何年か経ってからである。私の症状はそれでも軽いらしく、手足も震えないし、頭痛もないし、失神もしない。ただ息が苦しいだけ。

          *

最初の発作の記憶は、8歳くらいのとき。

喘息を疑われたが、そうではなく、田舎の医者は首をかしげた。当時、こんなストレス性の病気は知られていなかったのかもしれない。

私はとても神経質な子どもだった。寝てばかりいる今と違って、夜眠いのになかなか入眠できず、ひどくぐずった。そのために、忙しかったはずの母は、ほぼ毎晩添い寝をせねばならなかった。かなり大きくなるまでそんな風だったので、はっきり覚えている。それに、中学生になっても、光と音が気になって寝付けないことがよくあった。

いったん寝てしまえばいいのだ。朝の目覚めはすこぶるよく、前夜の機嫌の悪さと対照的だと言われた。

そして、ほとんど病的に内気で(歩いて5分の叔母の家にも、姉と一緒でなければ遊びに行けなかった)、あまりにも周囲に関心を持たなかっので、自閉症ではないかと親戚筋では言われていたそうだ。だから、私がアメリカ人と結婚して渡米すると知った彼らは、「まあ、あの子が?」とそりゃあ驚いた。

          *

それから、何度HVSの発作が起きたか覚えていない。前兆もなく、突然始まる。そして、いつ収まるかもまちまちなのだ。

「呼吸を意識するのが一番よくない。」と文献で読んで、酸素のことを忘れようとするが、実際に息苦しいんだから、そんなのはできない相談である。そして、結局何度も深呼吸をして、なんとか酸素を体内に取り込もうと無駄な努力をする。そして、ますます落ち着かなくなるという悪循環。

酸素の過剰供給なので、自分で自分の首を絞めているようなものだ。
それなのに、酸欠状態だと錯覚する。

発作時に動脈血の酸素濃度と二酸化炭素濃度を測ればすぐわかるそうだが、「確かに過換気症候群です。」と太鼓判を押してもらっても、苦しさが減るわけでもないので、診断してもらったことはない。

何もせずにじっとしているときが一番危ない。何かに気を取られていれば、呼吸のことは忘れやすい。酸素不足でなく、体内に酸素がありすぎるのだから、死ぬことはないとわかっていても、「窒息するのではないか」と一種のパニック状態に陥る。

エベレストに登るときに使うような酸素タンクがほしいくらい、ひどいときがある。実際そんなものを使ったら、悪化するだけだと思うが、体と頭がそれぞれ違うシグナルを送っているのだ。

紙袋を口にぴったり当てて、その中で呼吸をすれば、二酸化炭素で中和されるらしいのだが、これもうまくいくときといかないときがある。

          *

ウィキペディアによると、過換気症候群は心身症の一種なのだそうだ。原因は精神的な不安にあり、パニック障害などの患者に多く見られると書いてある。

もう10年以上も抗うつ剤を飲んでいるので、精神的なものが原因だとは思えないが、1つの薬ではすべての症状に対処できないということか。

私は、根はズボラなのに、へんなところで神経質で完璧主義という困った性格である。

人に合わせるのが苦手だし、付き合いも苦手。だいたい、周りで何が起こっているか、あまり興味が持てない。今は無理して付き合うことは一切していないので、ストレスはほとんどないはずなのに、未だに症状が出るのはいったいどういうわけだろう。

家にいるときはまだいいが、外でこれが起きると困る。

一人でヒーハーゼーハーやりたくない。どうしたんですかと聞かれて、「酸素が足らないんです。」と答えるのか? 高地にいるわけでもなく、空気は充分にあり、酸素が足らない(実は過剰に取り込みすぎている)のは私だけなのだ。わかってもらえないと思う。

そういえば、10歳くらいだったか、初めて新幹線に乗ったときは大変だった。

もともと乗り物が苦手(得意なことはないのかね?)だったのに、新幹線は窓が開かない! そのときは姉と母方の祖父と一緒だったのだが、新幹線が駅に止まるたびにドアのところへ行って、外気を吸わねばならなかった。

姉もよく覚えていて、私が新幹線が嫌いだとこぼすと、「あー、窓が開かないからねえ。」と言う。今思えば、あれもHVSだったのだ。ただし、私は閉所恐怖症ではない。窓が開いていなくてもいいが、いざとなれば開けられる窓が必要なだけである(もしかして、これは閉所恐怖症の亜種?)。

          *

今週のHVSの引き金が何だったのか、よくわからない。

夫の仕事のことか、夫がまだやっている不審な送金とか、クリスマスにユタへ行くべきかとか、そういう大きい問題だけではなくて、ドアのペンキを塗り直してもらわねばとか、子どもの通知表はどうだろうかとか、晩ご飯は何にしようとか、あんがい小さいことなのかもしれない。

飛行機に乗るときに使ったトランキライザーがまだ残っているけれど、あの薬は一時的にしか効かない気がする。それに、いったん薬に頼ると、あとが怖い。自然に収まるのを待つことにする。

こういうときは猫を抱っこして寝ると症状がすーっと収まりそうなのだが、私の猫たちは抱っこがきらい。甘えんぼの兄猫でも、抱っこを嫌がる。無理にひっぱって来ても、すぐ逃げる。あっちが私にくっついて寝たくなるまで、じっと待たねばならない。そして、毛皮を撫でて、呼吸のことを忘れようと努める。


<今日の英語>

They did the next best thing.
彼らは次善の策を取った。


結婚報告の記事より。「すでに別の人と交際中だった2人は、恋人にはなれなかったが、恋人の次に一番いい関係、つまり友人になった。そして、何年か後にお互いが自由の身になったとき、改めて付き合い始めた。」



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 |  医療  |  コメント(4)

Comment

はじめまして

いつもこっそり読ませていただいていました。
今アメリカで歯科助手の勉強をしておりまして、ちょうど昨日、患者さんが過呼吸になったときの対処法などを学んだので、ついコメントさせていただきます。
以前は紙袋を使うように言われていましたが、最近は両手で鼻と口を覆うようにして呼吸するほうが、紙袋よりも小さい分、早く二酸化炭素を吸え、また自分の呼吸で暖かく感じるために気持ちが落ち着くとのことです。もしまた発作があったら試してみてください。
komatta3のストレスが和らぎますように。
てちゃ |  2009.11.12(木) 03:47 | URL |  【編集】

私も紙袋より

はじめまして。私も紙袋よりだったら、ビニール袋のほうがいいと過換気症候群の女性が医者にそう言われた話を聞いたことがあります。紙袋で効かない時はよかったら試してみてくださいね。
小さなことだと思っていても体はそうは感じてないことがありますよね。私は「疲れは二週間くらい前のが出る」と考えているので、いちばんストレスだったのはハロウィンかもしれませんね。女性は月のものがある分、精神バランスも崩しやすいそうですから、ふとしたきっかけで症状が出てしまうのかも。お大事に。
いつも日記をなるほどなーって思いながら読んで楽しんでいます!
ジェシカ |  2009.11.12(木) 13:04 | URL |  【編集】

はじめまして

私も実は学生時代、ストレスで過呼吸症候群となりました。最初は貧血を起こし、そのまま倒れてしまって息苦しくなり、そのうち手の指がしびれてそのまま動かせない状態になりました。
その時は何が起きたのか把握できず、主人がParamedicsを呼んでしまったのですが、その時教えてもらったのがやはり茶色の紙袋を口にあてて、ゆっくり息をする方法でした。手で口や鼻を押さえる方法だと、強く抑えているつもりでも、どうしても空気が周りから漏れてしまってうまくいきませんでした。ビニール袋も密封状態なので、おそらく大丈夫だとは思いますが、私は紙袋で今のところ十分効いています。
大学も終わり、今はパニック状態(過呼吸)はあまりならなくなりましたが、それでもストレスを感じるときはゆっくり呼吸するように心かけ、また紙袋を常時持ち歩いています。
すみません私事になりましたが、日記いつも楽しみにしています(^^)
ネコちゃん |  2009.11.13(金) 02:47 | URL |  【編集】

>突然、酸欠状態に陥る。
正確には、血中の二酸化炭素量が減るのですね。
一定量あるべき二酸化炭素が欠乏すると、中枢神経系の不調をきたします。
パニック障害が引き金になっているようですし、今までの坑鬱薬の他に、最適な薬にめぐり合えるといいですね。ちょっと薬の浮気をしては如何?
他にはメディテーションのクラスに参加して、日頃からリラックスする習慣を身につけると理想かもしれません。お大事に。
ドック |  2009.11.13(金) 12:36 | URL |  【編集】

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