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愛人ごっこ その64

2009.11.02 (月)


(前回その63の続き)

しばらくして、パヴェルがゲストルームのシャワーを使う音がした。

私はベッドで本を読んでいた。いや、読む振りをしていたと言うべきか。パヴェルと2人きりでこの家で一晩を過ごすのはこれが初めてだった。すでに何度も逢引を重ねていたけれど、それはいつも昼間の2~3時間だったので、今夜は奇妙な興奮感があった。

一方で、もしいま夫が帰宅したらという不安と一種の開き直りもあった。こんなに遅くなってヨットから戻る確率は低いと思ったが、ゼロではない。

・・・

あれこれ頭をめぐらせていると、パヴェルがドアをノックして入ってきた。ジーンズをはいていたが、シャツは着ていない。私は電気を消した。

いつも薄明るい日中だったので、真っ暗な中で交わるのはなんだか新鮮だった。私たちは長い時間をかけて、お互いの体を愛撫し、反応を確かめ合った。しばらくここに来ていなかった彼は、我慢が効かない。でも、今夜は慌てなくてもいいのだ。私は彼の好きなようにさせた。

私たちは、こんな夜は今日が最初で最後だとわかっていた。

一度満足した彼は、私を楽しませようと試みた。私は何も特別なことをしなくても、彼と2人で抱き合っていればそれでよかったのだが、彼はそうではなかったらしい。「あれをやってみない? こうしてもいい?」と私に確かめつつ、動いた。私が賛成しないときはそれ以上強く言わなかった。

・・・

何時間そうやって過ごしたのか、覚えていない。半ば夢うつつで、私たちは手をつないだまま、話をした。

「こんな時間を過ごせるなんて、ちょっと信じられないよ。ご主人はほんとにぼくがここに居ることを知らないの?」

「何も言ってないもの。でも、明日電話があったら言うつもり。あとから何かの拍子にばれるよりいいでしょ。」

「うーん、それはそうだけど。なんだか疑われそうだなあ。」

「そんな心配しなくていいのよ。それにもし夫が疑っているなら、きっとこの部屋に隠しカメラか盗聴器をセットしていったんじゃないかしら。」

彼は驚いて、半ば飛び起きた。「ほんと? どこに?」

「たとえばの話。そんな細かいことする人じゃないから、大丈夫よ。それに、もし盗聴されてたら、それはそのときね。いつも言ってるでしょう。私があなたを引っ張り込んだんだから、あなたに罪はないって。」

夫が私に与える生活を夢見て、常々夫を尊敬しているパヴェルは、夫を傷つけることを恐れていた。パヴェルという愛人の存在が私を救ったという事実は別にして、私だけでなく、彼自身も夫を裏切っているような気持ちになったらしい。

「パヴェル、あなたが今夜ここにいるのは事実なんだから、もう考えるのはやめて。」

彼は黙って私を引き寄せると、唇を重ね、抱きしめた。そのまま私たちは眠りに落ちた。

(次回その65に続く)



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